雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 167 大西広「今の中国をどう見るか」(『平和運動 2016/3』)

2018年08月16日 08時12分56秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 167 大西広「今の中国をどう見るか」(『平和運動 2016/3』)

 副題「「中国脅威」論を前にして」、雑誌p2~11、発行=日本平和委員会

 著者はマルクス経済学者。現・慶應義塾大学教授。

 大西広さんは、この7月に浜松で講演をした方で、この講演もおもしろかった。

 中国にかんする基本主張は以下のとおり(p10)。
  1、 現在の中国は「資本主義」であること。
  2、 かなり発達した「国家独占資本主義」の段階にあること。
  3、 その中で各種の「階級闘争」が繰り返されていること。
 さらに
  4、 BRICSは一種の後発帝国主義同盟(p3)。
  5、 中国への批判は必要だが正確によく考えて(p2~4)

 結論として著者は言う。
 「マルクス経済学者として強調しておきたいことは、すべての諸国は原始共産制→奴隷制→農奴制→資本制を通じて社会主義へ向かうということであって、その意味で日本より40年遅れで進んでいる中国の社会経済システムが「社会主義」であるはずがないということである。」
 「日本共産党は現在の中国を「社会主義を目指す国」と呼んでいるが。その「社会主義を目指す」との趣旨はここにある」(p11)

 


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