本と映像の森(第3) 5 野尻抱介『ふわふわの泉』ハヤカワ文庫、2012年
早川書房、256ページ、定価本体600円、原書2001年4月ファミ通文庫。
野尻抱介さんのSF。野尻抱介さんはこれまで次の作品を取り上げたので、好きな作家なんだろうと思う。
本と映像の森 172 野尻抱介さん『沈黙のフライバイ』
本と映像の森 177 野尻抱介さん『太陽の簒奪者』ハヤカワ文庫
本と映像の森 174 野尻抱介さん「歌う潜水艦とピアピア動画」
本と映像の森194野尻抱介さん著『南極点のピアピア動画』ハヤカワ文庫
主人公は女子高校生の化学少女浅倉泉。タイトルの「ふわふわの泉」はもちろん、この主人公の名前です。
でも「ふわふわの泉」は、アーサー・C・クラークさんの『楽園の泉』へのオマージュもあります。
浅倉泉さんは「浜松西高校化学部部長」で、もう一人の部員保科昶(あきら)とおこなっていた化学実験に失敗し、とんでもない新物質をつくってしまう。
その空気より軽く、ダイヤモンドより硬い物質を泉は「ふわふわ」と名づけ、企業化の世界的冒険に乗り出す。
『南極点のピアピア動画』にコンセプトというか、とくに後半部分の構想が似ていて、好きです。
後半「羽田を飛び立って十五時間後」「ツハミ共和国の首都があるツアマツ島に着いた」ツハミ共和国の大統領の人間描写がいい。
野尻さんのSFには悪人っていないような気がする。だから好きなのかな。
なおボクは浜松育ちでいまも浜松に住んでます。残念ながら「浜松西髙」ではないけど、浜松の高校が出てくれば、なぜか嬉しい。
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早川書房、256ページ、定価本体600円、原書2001年4月ファミ通文庫。
野尻抱介さんのSF。野尻抱介さんはこれまで次の作品を取り上げたので、好きな作家なんだろうと思う。
本と映像の森 172 野尻抱介さん『沈黙のフライバイ』
本と映像の森 177 野尻抱介さん『太陽の簒奪者』ハヤカワ文庫
本と映像の森 174 野尻抱介さん「歌う潜水艦とピアピア動画」
本と映像の森194野尻抱介さん著『南極点のピアピア動画』ハヤカワ文庫
主人公は女子高校生の化学少女浅倉泉。タイトルの「ふわふわの泉」はもちろん、この主人公の名前です。
でも「ふわふわの泉」は、アーサー・C・クラークさんの『楽園の泉』へのオマージュもあります。
浅倉泉さんは「浜松西高校化学部部長」で、もう一人の部員保科昶(あきら)とおこなっていた化学実験に失敗し、とんでもない新物質をつくってしまう。
その空気より軽く、ダイヤモンドより硬い物質を泉は「ふわふわ」と名づけ、企業化の世界的冒険に乗り出す。
『南極点のピアピア動画』にコンセプトというか、とくに後半部分の構想が似ていて、好きです。
後半「羽田を飛び立って十五時間後」「ツハミ共和国の首都があるツアマツ島に着いた」ツハミ共和国の大統領の人間描写がいい。
野尻さんのSFには悪人っていないような気がする。だから好きなのかな。
なおボクは浜松育ちでいまも浜松に住んでます。残念ながら「浜松西髙」ではないけど、浜松の高校が出てくれば、なぜか嬉しい。
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