雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮智彦古代史メモリー 30 20200517 日本古代史4 クジラって誰?イザナギさん・イザナミさんは誰 20100327

2020年05月17日 15時27分52秒 | 遠州古代史

雨宮智彦古代史メモリー 30 20200517 日本古代史4 クジラって誰?イザナギさん・イザナミさんは誰 20100327


「日本古代史4 クジラって誰?イザナギさん・イザナミさんは誰
2010年03月27日 19時32分14秒 | 古代史を考える

 このまえ、西欧人の組織「シー・シェパード」の人が日本の調査捕鯨船を妨害するために侵入して逮捕されたという話を聞きました。

 「シー・シェパード」の人の抗議は、「人間並みに知性のある同じ哺乳類であるクジラやイルカを日本人が狩って食べるのは野蛮だ」「豚や牛など知性のない哺乳類を食べるのは人間にゆるされる」という主張だろうと思います。

 違っていたら、抗議、受け付けます。

 どこかの映画祭で上映されたという、イルカ撲殺映画の話を聞いても、なにか、最初のボタンの掛け違いがあるのではないでしょうか。

 「本と映像の森」で紹介した「ブンナ」の話を再録します。

 「ブンナは、自分たちの人生(いやカエル生)が、他の動物たちを食べて、他の動物たちに食べられることをリアルに学び、自分を生かしてくれる動物たちに感謝するようになっていきます。

 人間も同じだと思います。

 食事をするときに「いただきます」と言いますが、これは、「生き物であるあなたたちの体を,今から自分のからだにいただきます。」ということなんですね。
 食事のあと「ごちそうさまでした」というのも、食べてしまった生き物たちへのお礼の言葉なんだと思います。

 私は思うのですが、食べるのは敵だからではなくて、同じ仲間だからこそ食べるんですね。
 食べた動物や植物が毒ではなくて、自分の体の栄養になることを知っているからこそ食べるんです。」

 さて、そこで大転換です。
 『古事記』『日本書紀』の最初に出てくる,日本列島を産む夫婦神「いざなぎ」さん・「いざなみ」さんは何物なのか?

「いさな」は古語で、クジラのことです。
 これは万葉集の解釈でも、確定しています。

 記紀伝承の元を創った「あまぞく」「海女族」「天族」は、朝鮮半島と日本列島のあいだの海洋を支配する海洋民族だったのではないでしょうか。
 
 「アマテラス大神」はやはり天(あま)(ではなく、海女(あま)の海のことで、海を照らす太陽神ではなかったでしょうか。

 そして、この「あまぞく」の祖先神(トーテム)が、鯨である「いざなぎ」「いざなみ」なのではないでしょうか。

 トーテムとは、1つの部族が動物、たとえばヘビとか鳥とか、熊とか虎を祖先神として信仰し、自分たちがその子孫であるという信仰です。

 アメリカインディアンの「トーテムポール」もその1つです。

 記紀伝承(ぼくは「日本神話」とは言いません)では、イザナギさん・イザナミさんが天の浮き橋の上に立って、玉(たぶん勾玉でしょうか)で飾った矛を下ろして探ると、青海原がみつかり、矛の先から滴った海水が凝り固まって一つの島になりました。
 この島をオノゴロシマと名付けました。
 イザナギ・イザナミさんは、オノゴロシマに降りて、国(洲)を生みみました。

 この稿は、まだ続きます。
 「さなぎ」に続きます。]