雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 92 内藤了『MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫

2017年10月25日 14時45分56秒 | 本と映像の森


 新・本と映像の森 92 内藤了『MIX 猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子』角川ホラー文庫、角川書店、2017年、310ページ、定価本体640円

「猟奇犯罪捜査班 藤堂比奈子」シリーズの第8弾。いずれ第1弾からきちんと紹介したい。

 いつものメンバーは以下の人々。どのメンバーもいくくせもあって、ボクは好きですね。

 八王子西署刑事組織犯罪対策課のメンバー。
  主人公  藤堂比奈子
  キャップ 厚田(あつだ)巌(いわお)。通称「ガンさん」
  倉島圭一郎 イケメン刑事。恋人は忍(注=バイク)
  片岡啓造  ベテラン刑事。
  清水良信(りょうしん) 超地味刑事。実家はお寺。
  御子柴秀(すぐる) 配属されたばかりの新人刑事。
 
 脇役
  東海林(しょうじ)恭久 警視庁捜査一課刑事。厚田達との連絡を保っている。
  八王子西署のオタク鑑識官 三木健(つよし)
  八王子西署の新米鑑識官  月岡真紀
  石上(いしがみ)妙子 東大法医学部教授。検死官。通称「死神」。厚田と旧知。
  中島保 天才的プロファイラー。殺人者。通称「野比先生」。
  児玉永久(とわ) 連続殺人犯の少年。

 5月の狭山湖。写真を撮りに来た写真マニアが、湖に奇妙な物体を発見する。それは上半身は少女、下半身はどうみても人魚という、不思議なキメラだった。

 その謎の死体をめぐって、比奈子たちの猟奇犯罪捜査班の「科学的」捜査が始まる。

 今回、その軸になるのは、当然、あの死に神・・・じゃない石上妙子だ。

 医学界の闇を探索するチームの前に、軍事目的の医学の闇と「ルスフェルと呼ばれるやつら」がその影を見せ始める。(未完)。

 この巻は、人魚の謎だけである。

 それと、新たに登場した「日本精神・神経医療研究センター」の新キャラ、図書室の番人、初老の鍵師がおもしろい。

 鍵師は2度と犯罪が犯せないよう、右手の指2本を切断していた。ところが、比奈子は鍵師の秘密に気づいてしまう。

 以下、目次。目次は、もうちょっと何とかならないか、と思う。

  プロローグ
  第1章 新生厚田班の憂鬱
  第2章 侵された人魚
  第3章 図書室の鍵師
  第4章 ハーピーと爬虫類
  第5章 人造人魚とカリフラワー
  第6章 MIX
  エピローグ