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馬糞風リターンズ

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「キャプテン・フィリップス」を観ました。

2013年12月13日 | 映画
2009年、ソマリア海域で実際に起こった海賊船によるコンテナー輸送船襲撃・人質事件を描いています。この事件は当時日本国内でも話題となり、自衛隊の海外派兵問題で大きな議論にもなりました。当然アメリカ国内でも話題となり救出されたリチャード・フィリップス船長夫妻は、オバマ大統領とホワイトハウスで面会しています。
結末が分かっているだけに物語により真実味が求められます。そういう意味で主演のトム・ハンクスの演技よりも、海賊たち、特にリーダ役のバーカッド・アブディのリアルな演技は迫力そのものです。
リーダ役(ムセ)海賊を演じた人たちは、実際現地の海賊たちを連れてきたのかと思えるほどですが、全てアメリカのソマリア人移民をオーディションで選抜したそうで、リーダ役(ムセ)を演じたバーカッド・アブディも全くの演技未経験だったそうです。
もし、この作品がアカデミー賞を獲得すれば、間違いなくバーカッド・アブディは助演賞を取るでしょう。
 アメリカ人が最も大切にし、最も好むテーマーは「家族愛」です。この作品でもトム・ハンクスの存在はその1点に絞って演技していたように思います。その意味で、主演であるようで脇役の味付けのような存在のようでした。
 それではこの映画の主演は誰か?それは泣く子も黙る「ネイビーシールズUnited States Navy SEALs」だったのではないでしょうか。裸同然の出で立ちで、靴すらも履いていないソマリアの貧しい漁師が旧式のカラシニコフ自動小銃だけで海賊行為をし、アメリカ人船長を人質にしました。ある意味、アメリカ国内で起きているどでかい犯罪に比べれば極々ありふれた誘拐事件かもしれません。しかし、誰であろうがアメリカ人を誘拐したら、大統領命令で駆逐艦でも、ネイビーシールズまでも投入し徹底的に自国民を守る。これがアメリカの正義ということです。そして、この映画の主役は間違いなくネイビーシールズです。彼らがアメリカのヒーローであることを、ハリウッドは世界に向けて訴えているのです。
 そこには「特定秘密法」や「武器の使用基準」や「海外派兵」「領土領海主権」「国際法」「犯罪者の人権」などなど議論の余地がない世界があります。海賊やテロリストのターゲットは何もアメリカだけではありません。今年の1月アルゼリアで発生した日揮の日本人スタッフを含む 多数の人質籠城事件があります。ソマリア海域には日本の原油タンカーが数多く航行しています。これは「想定内」のことです。
日揮事件の時の多くの情報はイギリス内務省から提供されました。その情報の中にはイギリスが秘密にしておきたい情報もあったはずです。情報提供者が秘密にしておきたい内容が、情報を受けた側から漏れてしまえば、当然次から情報の提供は拒否されます。東京オリンピックの警備の最重要事項は「テロ対策」です。このテロ情報を入手しなければ対策も立てられない現実があります。
映画で興味があったのは現在の大型船舶に備えられている「救命艇」です。昔のようにデッキに手漕ぎボートが吊り下げてあるのではなく、鋼鉄製のシェルターのような頑丈な「脱出艇」です。どんな大波でも破損することがなく転覆しても自動的に復元でき、浸水しない構造になっているそうです。
東日本大震災以後、津波対策としてこの救難脱出艇が脚光を浴びています。高台まで避難でいない人たちがこの脱出艇に逃げ込めば兎に角津波から命は守れる可能性が大きいのです。是非実用化し普及して欲しいものです。




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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-09-08 15:41:16
ソマリアの猿どもがsealsに狙撃された時最高の気持ちになった
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