馬糞風リターンズ

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「男はつらいよ」4番の歌詞(続)

2012年08月03日 | 映画
当ブログも一時ほどのアクセスはなくなりましたが、それでも毎日多くのアクセスがあります。
過去に書いた記事で幾つかが人気のようで、項目検索でアクセスして頂く方があるようです。
その人気のブログの1つに「男はつらいよ」4番の歌詞があります。
 そこで紹介した
「あても無いのにあるよな素振り それじゃあ行くぜと風の中 止めに来るかとあと振り返りゃ 誰も来ないで汽車が来る 男の人生一人旅 泣くな嘆くな  泣くな嘆くな影法師 影法師」
この歌詞をどこで使われているのかを調べました。
答えは第19作「寅次郎と殿様」の冒頭部分、タイトルの後、おなじみのメロディーとともに江戸川土手での寅さんのトラブルメーカーとしての寸劇を背景に出演者や製作者の紹介部分でこの歌詞が流れています。

第19作はマドンナ役に真野響子、ゲストとして嵐寛寿郎が出演しています。
そのせいか本編に入る前の劇中劇では寅さんが鞍馬天狗に扮しています。

物語は、、愛媛県大洲市にやって来た寅さんは大洲藩十八代目当主・藤堂宗清と意気投合します。藤堂宗清の末の息子の結婚に際し、身分が違うということで反対し、息子を勘当します。ところが息子は結婚後数カ月前突然亡くなってしまいます。
 寅さんは、そこで、急死した息子の話を聞かされ、その息子の嫁・鞠子に二人の結婚のことを反対したことをあやまりたいという宗清の気持ちに打たれるのであった。そして、持ち前の義侠心を発揮した寅は東京で鞠子を見つけ出すことを約束して大洲を去った。それから10日後、待ちきれなくなった宗清は柴又に寅を訪ねて来た。丁度タイミング良く寅も旅から帰って来たのだが、驚いたのはとらやの連中で、何しろ、この広い東京の中から一人の娘を捜し出さなければならないのだ。しかも、宗清は鞠子と会えるまで、長男の家に滞在することになったからたいへん。そんなある日、寅さんが、大洲で会った美しい女がとらやを訪ねてきた。そこで皆で食卓を囲んで話していると、以外にも宗清の探している女とはこの鞠子であることがわかった。その晩、宗清は鞠子のアパートで、亡き息子の思い出話に花をさかせるのであった。大洲に帰った宗清から寅さんに、鞠子と三人で大洲で暮そうという手紙が来た。寅さんは小踊りするが、鞠子から新しい相手と近々結婚することになっていると聞き、またまた失恋、旅に出てしまいます。

 映画では、嵐寛寿郎演じる大洲の殿さんを「大洲藩十八代目当主・藤堂宗清」と設定しています。確かに慶長年間の一時期、大洲は藤堂高虎が領有していたことがありましたが、その後、脇坂安治が5万3千石で入封し大洲藩が立藩。脇坂家は2代で信州に転封、後に伯耆国米子藩加藤貞泰が6万石で入封し、以後明治まで加藤家の所領でした。
映画に突っ込みを入れても仕方ないのですが、大洲の殿様であれば藤堂とするのは間違いです。

 大洲藩は勤王藩として全国的に有名で、鳥羽・伏見の戦いでも小藩ながら活躍しました。また、坂本龍馬が運用したことで知られる蒸気船・いろは丸は大洲藩の所有であり、大洲藩より海援隊に貸与していたようです。

 テレビ・ラジオがオリンピック一色で、ただでさえ見るものが少ない番組が一層見るものが無くなってしまった。8日からは高校野球が始まると更に楽しみがなくなってしまいます。
この時期、ストックしてあるDVDなどを整理する絶好のチャンスかもしれません。



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