馬糞風リターンズ

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「ヒトはこうして増えてきた」・・・日本では人口減少、少子高齢化。

2015年10月19日 | 歴史
「ヒトはこうして増えてきた  20万年の人口変遷史」大塚柳太郎著 新潮選書を読みました。20万年前の人口は僅か5000人と推定されています。その後、人類史上の画期、節目ごとに徐々に人口は増えていきますが、その増加は微々たるものでした。7万年前(地球全域に移住。狩猟採集民)⇒50万人、1万2000年前(定住と農耕の開始)⇒500万人、5500年前(文明・現代の幕開け)⇒1000万人、265年前(産業革命、人口転換)⇒7億2000万人、2015年(現在)⇒72億人。
日本では少子高齢化、人口減少が大きな問題になっています。世界規模では地球上の人口は最大120億人に達するとの見方もあり、この膨大な人口を支えきれるのか、貧困の拡大、生産能力、資源の枯渇、環境破壊、・・など心配事の種は尽きません。
 ただ、多くの国々では人口転換が終了して「少産少死型」から「少産多死型」に移行し人口減少期に入っているのだそうです。アフリカなど発展途上国では人口転換が未だ終了していないため爆発的な人口増加が続くようです。
 世界規模で見た場合とその地域地域、或はその国単独で見た場合では自ずから固有のパターンがあるようです。日本の場合は、隔離された島国という地政学的な面なのか独自の政治形態なのか文化的背景が影響しているのか、人口伸張のパターンは可なり独特であるようです。

 普段あまり見聞きすることのない事柄に接した場合に、その真偽を確かめたりもう少し深く知りたいと思ったりして本を読んだりします。一番手軽なのは、最近ではネット検索が一番有効な手段ですが、ネットの場合にはその内容信頼度に大きなブレがありますので選別する能力を必要とします。その案件が時の話題であれば、多くの場合はTVで専門家の解説で何と無く解った気になっていますが、時にはトンでもない解説というかご高説を述べられていることがあります。
   
 当ブログは出来るだけ関連する本を5~6冊読むようにしています。
 表題の本は専門家が書いた信頼できる真面目な本ですが、中には今はやりのデーターの改ざんや恣意的な使用、独断と偏見満載の本も沢山あります。それでも始めて直面した問題を知ろうと飛びついた本であれば、書かれていることが正しいものとして吸収し自分の知識の引き出しの中にしまいこんでしまいます。所が、見解の相違、事実分析の誤まり、・・・など多くの違った考えがあることがあります。そのようなことを避けるため当ブログは、問題の本を読んだ時、その分野で概ね信頼されている一番オーソドックなもの、一番平易に書かれた入門書のようなもの、意見の対立のある場合は両方の意見のもの、また、それに付属する関連事項の内容のもの、・・を併せて読むようにしています。
 ワイドショーのコメンテーターも大変な仕事だと思います。政治経済、外交問題、社会問題、事件事故、芸能界のスキャンダル、支援災害からノーベル賞の科学問題、軍事評論、・・・・・これら雑多多様な毎日のテーマーを司会から話題を振られたら立場上「ノーコメント」「パッス」とはいかないのは解りますが、専門以外(敢えてそうしておきます)の問題に対するコメントの何んとも軽薄なことかと驚かされることがあります。
 高学歴芸人がクイズ番組で人気者になっています。○×式や4択、マークシート方式の問題。「人間失格の作者は誰?」「太宰治」「ピンポン」でも太宰治の著作1冊も読んでいなくても「物知り」ではネ・・・。
 商品カタログ1枚程度の解説を仕込んでTVで仰々しくしたり顔で「ご高説」を披瀝するのは傲岸というか厚顔の誹りは免れません・・。


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