四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

京の旅(その8)知恩院三門

2010-03-05 05:13:27 | 生かされて今日
 貴族だけの仏教を法然上人がはじめて下層庶民に平易に説かれたので、虐げられているあらゆる層が黒谷の庵に法話を求めて詰掛けて大ブームを起したそうです。
時の権力者・天皇貴族に奉仕するばかりの比叡山や奈良仏教の旧守勢力は、大人気の法然上人をねたみ、天皇にざんそして弾圧を加えました。愚かな当時の仏教勢力のために80才近い法然上人は四国へ、弟子親鸞さんは新潟へ流罪となりました。
 政治権力ににじり寄る宗教教団は国民にとりとても危険であることは現代も同じです。尊い真理よりも特定人間の現世利益を目的とする勘違いが害毒を流します。
 この知恩院三門は国宝で、徳川2代将軍秀忠が寄進した由。この楼上が特別公開されていてオッカナビックリ滑りやすい階段を這い上がりました。高所恐怖症の私がヘッピリ腰で上るのがおかしいと連れ合いが笑い、あなたの葬式でばらして大笑いするわと冷やかされました。普段非公開の三門内部には薄闇に釈迦如来像や建築した棟梁夫婦の像、狩野探幽の天井画の龍などが沢山。下りるも怖くて、3~4歳の男の児が「生きて帰れないかもしれなーい」とぼやきつつ付いて来ました。こわー。
 ♪探幽の龍のしかかる春の闇  駿

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