四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

港の見える丘

2009-12-13 06:49:59 | 俳句
 『あなたと二人で 来た丘は 港が見える丘
    色あせた桜 唯一つ 淋しく 咲いていた
 船の汽笛 咽(むせ)び泣けば
    チラリホラリと 花片(はなびら) あなたと私に 降りかかる
       春の午後でした』
 懐かしいメロディを口に、13人で師走の吟行を楽しみました。冬陽はあるものの風はさすがに冷たくイチョウ落葉の絨毯を歩きました。異人さんが埼玉からの女5人組にシャッターを頼まれていました。句会は神奈川近代文学館です。
 ○母国向く十字の墓の草紅葉  幸子
 ○極月の汽笛スケッチしてをりぬ  佳子
 ○冬萌えや平らになりぬ墓と海  恭子
 ○冬薔薇話しかけてはいけません  計枝
 ○船笛の身を抜けてゆく黄落季  駿
帰りの石川町はクリスマスの灯が点滅してひと夜の始まりでした。
コメント    この記事についてブログを書く
« 師の退任は悲しい | トップ | 松竹大船撮影所跡にて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

俳句」カテゴリの最新記事