四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

秦野はいい盆地町です

2013-12-06 14:04:46 | 生かされて今日

 神奈川県秦野市は丹沢連峰の盆地で嘗ては葉たばこの一大産地でした。冬日がさんさんとあまねく降り注いで落花生やモーツアルトを聞かせた日本酒も美味しいところです。

平安時代から豪族波多野氏が支配しており、道元禅師を越前永平寺へお迎えしたのはその一族と聞いております。私の好きな歌人 前田夕暮(明治16年生)の故郷で歌碑が散在しています。

  ♬木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな

私の結婚記念日は4月12日、婚約した頃の青春の思い出がこの歌に感じられ好きなのです。私が東京から思わぬ大阪転勤となったので遠距離恋愛となり、片道3330円の新幹線を大奮発して慌ただしいデートをしました。

 お蕎麦を頂いてから粗末な略図を道案内に秦野駅南口からテクテク歩いて震生湖(関東大震災で生まれた湖だそうです)のもみぢを見にゆきました。丹沢の山並みは感動するほどおおらか。冬の白雲の影が山容に落ちる冬日和。雪の富士が見えて蘇生して命の増益を頂いた感じでした。

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