四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

美空ひばりさんの碑

2012-09-14 14:43:36 | 生かされて今日

 福島県いわき市の塩屋埼灯台の下に美空ひばりさんの記念碑が、3.11の津波から逃れて健在でした。ヒット曲の「みだれ髪」が流れていました。彼女は横浜のご出身ですが、残念ながら記念館は京都の嵐山にあります。私の好きな歌はなんといっても「越後獅子」です。「山が見えます、ふるさとの」が切ないですね。どんなリズムでも七色の声のハーモニーに乗せる力は他を寄せ付けない歌手でした。川上哲治、力道山やエノケン、花菱アチャコに裕次郎、中村錦之助など昭和は遠くなりにけりです。GHQとかMPとか有針鉄線、鉄条網や米軍のジープやかまぼこ兵舎も有りました。

 潮騒の弓なりの海岸は美しくて、人を呑み込んだとは信じられません。この海岸の先には恨みの東電福島原子力発電があります。左側の崖にはユリの花が散在し、震災犠牲者のみ魂のようでした。

 残暑きびし瓦礫のなかの誰が鏡   駿

 ふくしまや家なき石段の灼けてゐる  駿

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