四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

福島いわきの海岸で読経

2012-09-11 11:26:43 | 生かされて今日

 東日本大震災、津波と放射能の災厄から1年半たちました。今日(9月11日)はまたニューヨークでの大テロ事件の起こった厄日でもあります。

 福島県いわき市の美しい新舞子ビーチに沿って美空ひばりの記念碑がある塩屋埼灯台があります。立正佼成会横浜教会の仲間50人がバスの日帰りで、瓦礫がすぐそこに残る海岸で慰霊の読経をいたしました。あくまでも澄んだ海原は9メートルを超える津浪が来襲したとは考えられない美しく潮騒の鳴る海岸でした。残暑の太陽にギラギラあぶられての読経でしたが、体からの大声で法華経の一部を上げさせていただくと後ろから涼風がそよいで参りました。読経の横にある瓦礫の山には姿見の鏡が横たわり、どのようなお顔を写したのだろうかと合掌しました。近くのおみやげ屋さんの亭主から生々しく当日以降の惨劇をご説明いただきました。この店舗は突き出した岩礁のお陰で奇跡的に津浪を逃れたそうです。土台のみしか無い津浪跡の住宅地には夏草が茂り、玄関への石段のみが残された姿には心が縮みました。放射線量も心配な地区です。美空ひばりの碑は健在でした。

 被災地の早期復興がなりますように、3.11を忘れないで微力を尽くさねばと誓いました。

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