のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

採血七本!

2013-09-06 | KA
 まだ寝ている時に病院から電話が掛かり、キャンセルが出たので早く来て良いと。九時前のことでした。そのまま起きて早く行くことにしました。
 紹介して下さったお医者様に、
「そこはガンと血液と専門があるから。あなたは血液の方へ行くのだから心配しないで。」
 と言われていました。病院の様子を知らせて下さっていて良かったです。
 こちらのお医者様の苗字がObaraでしたので、アジア的な顔立ちを想像して行きましたが、違いました。
 診察の後、採血。採血菅を、片手で持ち切れずに居るのを目にしたので、思わず数えてしまいました。何と七本。さらに、菅がいっぱいになるまで採血していました。今日はショーに出ない予定でしたから、予約を入れたのですが、予定変更で出ることになっていました。こんなに採血をすると分かっていたら、病院へ行く日を変更したのですが。
 帰宅途中で、運転免許証と保険証を病院に置いてきてしまったことに気付き、戻りました。病院はそのことを分かっていました。電話ぐらいして下さってもいいのでは、と少し思いました。
 帰って少し寝ました。きっと大丈夫なのでしょうが、少々心配でしたし、少し早起きでしたので、身体を休ませることにしました。昼食は、珍しく少し重たいものを食べたかったので、野菜の盛り合わせの他に、ほうれん草のカレーを食べました。
 ピアスの穴の炎症を起こしていた人に、メラルーカを貸していました。彼女にも有効だったようで、すっかり綺麗になったと見せてくれました。
 お化粧を終え、身体を動かし始めると、疲れを感じました。寝不足なのか、採血をしたからなのか。マリレンにそのことを話すと、
「両方じゃない?」
 そして彼女は、チョコレートを持って来てくれました。私は、おまじないのようにそのチョコレートを口にして、ココナッツウォーターを飲みました。
 一回目は、だんだんと調子が良くなってきましたが、キャプティビティが終わると、少しめまい。
 二回目のショーの前にも、ココナッツウォーターを飲みました。何を食べても飲んでも、乾いた土に吸収されていく水のように、胃に留まらずに消えていくようでした。
 セレモニーと呼ばれる新しい場面をしている時に、幼い時に洋服をプレゼントして頂いたことを思い出しました。私は、兄のお下がりや、近所のお姉さんから頂いた服を着て過ごすことが多く、そのことに不満があった覚えはありません。でも、何かの時に、友人のお母様が洋服をプレゼントして下さり、とても嬉しかったのを覚えています。突然思い出したのは、その友人がもうすぐ訪ねてくれるからかもしれません。ブラウスとベストとスカートがセットになったその洋服を、いつも特別な時に着て、それを着る度にウキウキしていたのを思い出します。今日のように、ショーをするのが大変な時もありますが、大切な役を頂いてこうして舞台に立てること、そして、今は自分で洋服も買えることなど考えていたら、涙が出てきて止まらなくなってしまいました。
 最後のお辞儀でお客様に近づくと、一番前の中央で小さな男の子が立ち上がって跳ねていました。ショーが終わって、バンドリーダーのリチャードさんのお客様にお会いすると、「一番好きな場面だったと話していたところだよ。」と教えて下さいました。
 多量に採血をした大変な日でしたが、出演できたことは良かったと思いました。無事に終えられてほっとしました。
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