のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

足元にも及びませんが光栄です

2013-09-07 | KA
 二千二十年のオリンピック東京開催が決まり、何人かが祝福してくれました。七年後、私は何をしているのかと考えながら自分の歳を計算し、ここには居ないね、と笑いました。
 エピローグで、トランペットを吹くアーティストが二人居ませんでした。従者役の二人がすぐそこに入り、トランペットを吹き始めました。
 ジーナは、産休前最後の日でした。一回目のショーの後は、チーズケーキやカップケーキなどの甘いもの、二回目のショーの後は、そこにクラッカーやチーズが加わり、みなで楽屋に集まりました。彼女は二回目の出産になりますが、今回は仕事を休むことになるのがとても淋しいと言っていました。
 二回目のショーが始まる前に待機していると、デリックがいつものように「グッド・ショー!」と言いながら過ぎて行くのかと思いきや、立ち止まりました。
「『Jiro Dreams of Sushi』という映画、観たことある?」
 私は、あの人は凄いとか、あの寿司屋で食べたことはあるかとか、話が進むのかと思い、目をしっかり開いて彼の顔を見上げて、
「イエス。」
 と言いながらうなずくと、
「妻に勧められて何と無く見始めたのだけど、終始ノリコのことを思い出していたよ。」
 私はビックリしてから、大きな声で笑いました。私は、体調が悪い時にあの映画を観ました。萎えていきそうな時期でありましたが、鼓舞されたのを覚えています。
「執念というか、まだまだと言って首をなかなか縦に振らない彼を見ていたら、ショーの前にも後にも練習している君のことを思い出したよ。そういう人と仕事が出来ることは、本当に素晴らしいことだと思うよ。」
 私は少し涙目になり、彼とハグをしました。そして、良い緊張感を持ってショーをすることになりました。
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