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のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

銛でも槍でも降ってこい!

2007-10-20 | KA
 「バン!」と音がしたのは、双子の男の子と見つめ合っているとき。

 何かが落ちてきた?

 私の5メートル位後ろ。二人で一瞬ハッと。
 何か分からないまま、安全を確認できないまま、私はフルートを持って踊り始めなくてはなりませんでした。そして、踊り始めてすぐ、フルートが私の顔の近くにあるとき、何かが今度はフルートに当たりました。フルートを持っている手の7センチぐらい先。

 また?何かが落ちてきた。

 5センチ位のものに見えました。当たってからの行き先は分かりませんでした。
 舞台の右と左に何かがある…。足元は安全なのだろうか。動揺しました。何かがまた降ってくるかもしれない。
 動揺は静まらぬまま踊り終え、ケイジから出るとすぐに一つ目の音がしたほうに向かいました。そこで目にしたのは10センチ以上もある釘。二つ目のほうは大きく弾かれてしまったのか、何も見つけられませんでした。
 リフト5を降り、大きな釘をリフト4にいるステージマネージメントへ持って行くと、彼女はビックリ。
 ショーが終わってから説明がありました。釘は、6階の壁に張ってある金網を止めてあるものだとか。ゆるくなって抜けたものがキャットウォークに落ちていて、私が踊っている間、森のシーンの準備をしている誰かが蹴ってしまったのだろうと。その後、ステージテクニシャンからも同じような説明をされ、いま全部調べていると報告されました。それからまた、ステージマネージメントのトップのステーシィからもう一度説明されました。そして、二度とこのようなことがないように、ゆくゆくは6階の壁の金網を全部覆って、釘が表に出ないようにするとのことでした。
 大事になっている…。
 私はかなりの動揺はあっても怪我をしたわけではなかったので「怖かったです。」と言うぐらいでしたが、人によっては憤慨するでしょう。確かにあの釘が身体に当たっていたら大変なことですから。
 2回目のショーは何も落ちてくることなく、無事に終わりました。そしてその後聞いたこと、落ちてきた釘の出所が分かり、他にゆるんでいるものはないか調べたところ、スルッと抜けてしまうものが19本見付かった、と。ゾッとしました。

 ショーの後にレギュラーバトンとフルートを持ってトレーニングルームへ行きました。明日はお休みですし、ちょっと遊んでみましょうか。
 いろいろと回しているとジャックさん登場。昨日話していたことなど、あれやこれや試してみました。私が以前に考えていたケイジを使った動き、危険だからと止められていたものも、今日のショーをご覧になりながら、いい解決策を考えていて下さっていました。
 彼からは次々とアイディアが出てきてそれを形にする面白さ。
 「はい、じゃあ、火曜日のショーでこれとこれとこれをやってみてね。ハハハ、今週末は一日しか休めないかな。」
 と。3つは無理でもひとつぐらいは思い切って試してみたいものです。
 更衣室に戻ると1時。長い時間お付き合いありがとうございました。