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のんのん太陽の下で

初めての一人暮らしが「住民がいるんだ・・・」と思ったラスベガス。
初めての会社勤めが「夢を売る」ショービジネス。

嫌いな自分

2007-10-02 | KA
 午前11時半に撮影隊ご到着。出発の支度をしている時に、丁度日本から荷物が届きました。毎日のように追跡調査をして荷物がどこにあるのかを報告してくれた父。今日は早出でしたが、まだ居るときに配達があり良かったです。でもこのときに荷物は開けられず…。折角送ってくれた父と母に申し訳ない気がしました。
 まずは出勤姿を撮影。自転車をゆっくり走らせながら撮影。車の交通量が多いので大変そうでした。
 それから、MGMで練習やお化粧をするところなどを撮影。時にはあまりしたことがないことをしなければならず。「ソファに座ってテレビを観てくつろいでください。」というのは、したことがないことなのでさすがにお断りしました。
 私の大好きなバックステージの散歩にはあまりご興味が無いようで、お蔭で私は一人で散歩に出掛けられました。今日もいつものようにたくさんの方々が裏で働いて下さっていました。
 小さな気になることが積み重なり、今日は嫌いな自分になっていました。「今日の自分は嫌いだ。」と何度も思いながら、なかなか心を落ち着かせられませんでした。そこへきて、半分しかない右手首の関節可動域。久しぶりに前腕にテープを貼っていました。
 カツラをつけるところの撮影を終え、更衣室へ戻ると、すぐに広報が次の予定を訊きに来ました。私は、トレーニングルームへ行くということを言いましたが、ここから出るまでに2分欲しいと言いました。私にはもういっぱいいっぱいだったからです。こんな心では舞台に立てない。広報は、もうこの後の撮影を断ると言ってくれました。私はそれは申し訳ないので少しだけ時間が欲しいと言いました。でも、結局断ってくれました。
 痛む前腕と、嫌いな自分を見つめ、不安がいっぱいの本番前。腕はすぐに治らなくても、心は自分次第。大きく呼吸をしながらショーの始まる時間を迎えました。
 不安がある時はうまく緊張ができません。踊る前も週頭のいつものような強い緊張がありませんでした。この回は撮影が入っているので、過緊張せずに丁度いいのかもしれない、そう思いながらキャプティビティに向かいました。
 踊り始めると、撮影隊のみなさんが思い出されました。特に演出の方。これには少しおかしさを感じ、微笑みました。そして、いつものように舞えている自分がいました。いい空気をみなさんに送って頂いている…。みなさんに出会えたことに感謝して一回目を終えました。
 二回目は、昨日お会いした方々がいらして下さっていて、前から3列目という近い位置からエネルギーを送っていただきました。今日の私にはとても必要なことで、気持ちよく舞わせていただきました。
 終わってからバックステージをご案内していたこともあり、帰るのがすっかり遅くなりました。撮影隊にMGMを出るときに遅くてもいいので連絡を入れて欲しいと言われていたので、私は私の連絡を待ってからみなさん準備に入るのかと思っていたら、ずっと待機して下さっていたようです。そして、連絡をしたときは、私がもう帰ってしまったかと思い、引き上げたところのようでした。それから彼らはまた準備をし、帰宅途中にお会いしました。
 今日の出来を訊かれ「2回目の方が良かった。」と言うと、その理由を訊かれ、「一回目は少し不安定だった。」と言うと「それはミスですか。」と言われてしまいました。ミスか…。完璧ということがミスのない出来と考えれば、確かにそれはミス。そうなると、今まで私はミスしなかったことはないことになる。ミスか…。その後、ミスという言葉が頭の中でぐるぐるしながら、その先の道のりを進みました。