ALGOの塾長日記~愚公移山~

-学習塾方丈記-

学習指導の由なしごとを
    徒然に綴ります。

高い視点

2009年01月24日 | 中学受験 行雲流水録
今朝、強風のためJRに遅れが出ていました。「出社時間に間に会わへんわ。急いでるのに~」と友人からイライラしたメールが来ました。確かに、自分の思い通りにならないことは面白くなくイヤなことです。しかし、だからといってこんなとき、どうなるでもありません。なるようにしかならないことが、日々生きていれば間々あります。

私は、幸せな人生を送るためには、高い視点から物事を見ることがとても重要だと思っています。何か嫌なことがあったとき、目先のその嫌なことばかりにこだわっているとなかなか明るい気持ちになれませんが、少し高い視点から見ると、視野が広がり、気持ちに余裕が持てるものです。何か問題に突き当たったとき、その問題と同一の次元であれこれ悩んだところで、たいした解決策は思いつかないでしょう。一つ高い次元に身を置くことによって、初めて見えてくるものがあるはずです。

視点が高くなると、いろいろなことについての許容範囲も広くなります。視点を高くするためには想像力が不可欠なので、さまざまな立場の人の痛みもわかるようになります。世の中には、善悪の判断だけでは割り切れないことがたくさんありますが、そんなときも視点の高い人は、何がほんものかを見抜くことができるようです。常識や習慣といった、固定観念に縛られることもありません。高い次元で、自由におおらかに生きることができます。

高い視点から物事をとらえるという姿勢は、一朝一夕に身につくものではありません。さまざまな事例に当たり、歴史上の人物をお手本にしたり、周囲の人の助言を得たりしながらも、自分なりに考えを深めることが必要です。少なくともそのような視点に立ちたいと願うことは、日々を穏やかに暮らすことの第一歩に繋がります。


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