アッくんの長岡京新聞社

アッくんの周りで起きる小さくて明るい話題を贈ります。

細川ガラシャ夫人 上(三浦綾子)

2016年10月11日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年10月11日(火)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「あれ?何をブツブツ言ってるンですか? ヨモギさん
「朗読だよ アッくん」
「ろ・朗読もやってるンですか?
「本は 声を出して読むのがイイらしいからナ
 ところで また長岡京市が登場する本を見つけたンぞ」
「どんな本ですか?
「ご存じ三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』って本だ」
「長岡京市がいっぱい登場しそう!
「そう。登場するシーンを朗読するゾ
 今回は明智玉子(ガラシャ)さまが 細川忠興さまへ嫁ぐ道筋でのことだ

 この道の彼方に勝竜寺城がある・・・

 『お疲れでございましょう』
 いつの間にか、清原佳代が玉子の傍らによりそっていた・・・

 昨晩、明けやらぬうちに坂本城を出た玉子は、夕方京に入り、清原頼賢の邸に一泊した。
 清原家は細川家の親戚に当たる高位の公家である。
 玉子の接待に出たのが、清原家の息女佳代であった・・・

 その夜、旅の疲れからか、侍女のおつなが熱を出した。
 佳代はねんごろにおつなを看病した上、彼女の代りに、明日は自分が侍女として勝竜寺まで供をしようと、思いがけぬことを申し出た。
 大名の正室にとさえ望まれた身分ある公家の娘である。
 たとえ数日といえど侍女になどできない。
 玉子は固辞した。が、佳代は熱心に願って止まなかった。
 しかも、
 『佳代は、あなたさまに、一生お仕えいたしとうござります』

 と言うンだ
 清原マリアさまとの出会いのシーン
 どう?」
「どや顔されても
 はっきり言って
 朗読っていうか・・・棒読みです」
「練習が足りんか~
 まあ・本物の朗読を聞きたかったら
 10月29日の“音の匠”中村啓子さんの朗読講演にいけば?」
 つづく
(朗読を聞いてから30歳の方は『30歳の成人式』へ行く?)