アッくんの長岡京新聞社

アッくんの周りで起きる小さくて明るい話題を贈ります。

雲と風と(永井路子)

2016年03月05日 | □ 長岡京市ゆかりの本(ヨモギさん)
平成28年3月5日(土)
 小説家になりたいヨモギさんは色んな仕事を掛けもちしてる・・・

「アッ!ヨモギさ~ん 何してるの?
「氷を配達してるンだ アッくん」
「寒いのに大変な仕事だ
「ところで長岡京市が登場する小説見つけたゾ
 永井路子さんの『雲と風と』って小説」
「どんな本?
「最澄の生涯を書いてあるンだけど
 登場する場面はここだ!

 延暦三年五月、藤原小黒麻呂、同種継たち、桓武の側近が、山背国の乙訓郡長岡の地を視察に行く。
 都とするにふさわしいかどうかを見にいったわけだが、帰りついて報告をうけるやいなや、直ちに遷都は決定、新都造営計画は走りだすのだ。

 とある

「桓武天皇の長岡京造営の話ですね
「そうだ。で続き・・・

 ・・・ばたばたと新都建設が進み、その年の十一月、遷都が敢行される状況が理解できない。
 さらに、延暦三年がどういう年であったかを見据えれば、強引な性急さも納得がゆく。

 その年こそ、まさに甲子。
 革命の年なのだ。
 辛酉の王者、桓武は、もう一人の辛酉の王者、曾祖父天智の冠位改定以上の画期的な改革をやってのけたのである。

 とある

「784年は甲子(きのえね)に当たるのかー
「甲子は干支の1番目。60年に1回まわってくる。
 平安時代以後はこの年に改元が行われたらしい」
「甲子と言えば甲子園?
「そう。甲子園も甲子の年にできたンだ
 甲子園と言えば 氷
 かち割りいかあ~すか~」 

 つづく