アッくんの長岡京新聞社

アッくんの周りで起きる小さくて明るい話題を贈ります。

ウメと紀貫之の百人一首

2015年03月10日 | □ 長岡京市の花と木(ハナノキさん)
平成27年3月10日(火)

 ハナノキさんは 小声で口をパクパクさせた
 花語を使うようだ・・・

「下の石に何か書いてありますよ ウメさん
 でも 読めないなあ~」
「あれは百人一首ですよ

人はいさ 心も知らず
 ふるさとは 花ぞ昔の
 香ににほひける


 と書いてあります」
「人がいさ・・・
 舌を噛みそうです
 どういう意味なんですか?」
「わかりにくいでしょ?
 設定からお話ししますね
 それは唄をつくった紀貫之さんが
 奈良県の長谷寺近くの宿に行ったときの話
『あー紀貫之さん 久しぶり』
『ごぶさたしております 宿のご主人さん』
『宿は昔のまんまでっせ お気に召さないとこでもありましたか?』
『いえいえ そんなことはありません
 人は知らんけどワタシは
 馴染みのココがお気に入り
 だってほら ウメの花が昔と変わらず
 イイ香りを漂わせているでしょ?』

 って言ってるとボクは思いますよ」
「なるほど そう言えばイイ香りがしてきた・・・」
「それはアラレです。ココは小倉山荘なんで・・・」
「そっか
 それじゃあ記念に唄といっしょ(≒一首)に写真撮らせてくださいね ウメさん」
 カシャ!

 ハナノキさんは 紀貫之さんの百人一首とウメをライブラリー加えた。
 つづく