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中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

蘇州 HSK4級受験

2022-07-21 00:07:21 | 小ネタ

早いもので、中国で仕事を始めてもう10年になろうとしています。

でも恥ずかしいことに未だ満足に中国語で会話ができません。。

 

 

日常生活では、知っている単語を並べて何とか意思疎通はできるのですが、

中国語での会議となるともう。。お手上げ状態です。

 

 

自分の能力を冷静に判断して、今更、中国語ペラペラになれるとは思いませんが、

現在の実力はどの程度なのかを知り、もう少しだけでも能力を向上させるきっかけになればと、

中国語検定のHSK4級を受けてみることに。

 

 

受験してみようと思い立ったのが前回の日本一時国の時。

受験には費用もかかりますし、せっかくなら合格したいので、

中国入国後隔離期間の1ヶ月間を勉強時間に当てようと目論みました。

 

 

とにかく語彙を増やさないとどうにもならないし、

模擬試験を何回も受けて試験慣れしようと日本で買ってきたのがこの2冊。

ちなみにHSKは初級の1級から最上級の6級(日本と級の考え方が逆です)まであります。

4級は、”中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と、

比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。”のだそうです。

 

 

中国国内でHSKを受験する場合、漢語考試服務網(www.chinesetest.cn)から申し込みできます。

申し込みにはユーザー登録が必要で、登録したメールアドレスに受験票などの情報が届きます。

また試験結果はWebでも確認できますが、紙は郵送されてくるので住所などの連絡先も登録します。

受験料はWechatで支払い可能です。

 

 

HSKの受験方法は2つあります。

1つ目は手書きのマークシートと筆記試験、2つ目は網考と呼ばれるPCを使ったネット試験で、

どちらか好きな方法を選べます。

メリット、デメリットも人それぞれだと思いますが、

最も大きな違いは作文問題のパートで文字を手書きするかPCでピンイン入力するかです。

PCやスマホでピンイン入力に慣れている方なら、網考がかなり有利かもしれません。

私の場合、最近は日本語の漢字ですら手書きで書こうとすると悩むことがあるので網考を選択しました。

 

 

試験の1週間ほど前に受験案内メールが届きます。

案内に従って受験票をダウンロード、印刷して受験会場へ持参します。

申し込みに使ったパスポートもお忘れなく。

 

 

蘇州の受験会場は園区に2カ所あるようです。

私の選んだ試験会場は鳳凰国際大厦の13階にある洪恩教育培訓中心。

地下鉄1号線の星海広場駅から徒歩5分ぐらいの場所です。

 

 

隔離期間中は有り余るほどの時間があったにも関わらず勉強は遅々として進まず、

本気で(焦って)取り組みだしたのは試験の1ヶ月ほど前。。

最後は”己の実力を知る”という当初の目的も忘れ、

高いお金を払って受験するのだから、手段は選ばすとにかく合格するぞという方向へ。

 

 

HSK4級試験は、リスニング、リーディング、作文の3つのパートに分かれていて、

それぞれのパートで各100点、合計300点満点の正解率60%、180点で合格です。

 

 

リスニングは、TOEICのようなひっかけ、意地悪問題はほとんどありません。

もし、よく聞き取れなくても会話の中に含まれている単語が正解というのもたくさんあります。

リーディングの中の文章並び替えは、接続詞と呼応表現だけ頭に叩き込んでおけば、

正解率はかなり上がると思います。

作文は、減点方式(ドラゴン桜に出てきた東大受験の英作文と同じ)ようなので、

例えば公共バスの写真が出たら、難しい文を作らずに、

我坐公共汽车去学校(私はバスに乗って学校へ行く)でもう十分なハズです。

で、試験結果は。。これまたお恥ずかしい点数ですが何とかギリギリ合格。

 

 

リスニングは練習問題の内容とさほど変わらないような感じだったのですが、

模擬試験の時よりもずいぶん点数が下がりました。

リーディングと作文の点数は模擬試験とほぼ同じ感じで、文法が根本的に理解できていません。

おそらく網考で受験しなかったら合格していない可能性大でした。

Web上で他の受験者との比較なども見られるようになっています。

 

 

蘇州で試験を受けていたのは若い方が多く、英語圏の方々も結構おられました。

明らかに母国語が中国語の中国人(おそらく外国籍の中国人)の姿も。

日本人の受験者も私と違って皆さん中国語が堪能な感じでした。

やっつけ勉強でしたが、接続詞と呼応表現を覚えたことで、

単語だけ聞き取れても結論が理解できなかった会議内容が少し分かるようになりました。

 

 


2022年の日本一時帰国(中国入国後健康観察隔離@蘇州編)

2022-04-07 00:04:07 | 小ネタ

江蘇省ルールでは入国後2週間の集中隔離が終わっても更に2週間の健康観察(居家隔離)があります。

健康観察というのは名ばかりの完全隔離。結局、大陽山商旅酒店での隔離継続となりました。

 

 

健康観察は基本的には家に帰って隔離を続けることになりますが、1人住まいであることが絶対条件です。

1人住まいでも認められなかったと言っていた台湾人もいましたので、

例えばホテル形式のサービスアパートメントだとNGになったりするのかもしれません。

 

 

居家隔離の能否は社区が判定します。

集中隔離中に社区から連絡がありますので、家に帰るか隔離ホテルでの滞在を2週間延長するかを伝えます。

家に帰りたくても条件に合わなければ強制的に隔離ホテル滞在延長になります。

 

 

居家隔離が認められると集中隔離終了の翌朝に白い服を来た人達が専用車でお迎えに来るハズです。

居家隔離の内容について社区に確認したところ、一歩たりとも外へ出ることは許さない。

デリバリーや宅配便の受け取りはできるが自分で取りに行くことはできず、

小区のボランティアに届けてもらうという絶望的なルールでした。

 

 

白い服の人達に部屋まで護送された後、更にドアを封印されて小区中の噂になるのも嫌でしたので、

家に帰ることを諦めて、ホテル滞在を2週間延長することにしました。

ちなみに居家隔離を選択するとこのように封印されるそうです。

 

 

ホテル延長の手配などはすべて社区が行うので自分で予約をとる必要はありません。

なお健康観察期間のホテル代も自腹です。

 

 

健康観察期間も集中隔離期間も食事(中華弁当)の内容は変わりません(当たり前ですよね)。

メニューは1週間ぐらいのローテーションになっています。

だいたい何でも食べられる人なのですが、3週目にはげんなり。。もう箸が進みません。

 

 

時々、メインとサブのおかずの配置と量を変化させて雰囲気を変えるという姑息な手段?も取られます。

味付けは蘇州らしく甘いか塩味系が多いです。

お米は硬めで美味しくないです。冷めるともう食べる気がしません。

私にとっては特に夕食が運ばれてくる時間が早すぎて(17時前に届いたりします)。。

 

 

週一ぐらいで少し辛い料理が入りますが激辛はありません。

日本人にとってはこの方がありがたい人も多いかもしれませんが、

中国の方々でも西の方や北の方の出身者にとっては厳しい味付けかもです。

 

 

食べ物は、朝、昼、下午茶(3時のおやつ)、夕と1日4回運ばれてきます。

朝はお粥、饅頭、パンなどで、昼食と夕食は油まみれの中華弁当と果物やヨーグルトなどのデザートです。

3時のおやつはケンタッキーフライドチキンが来ることもあれば、サラダや果物、ケーキだったりします。

飲み物はスターバックスやCOSTAの甘い系コーヒーなどもあります。

 

 

ホテルの施設が古いためか、天井から水漏れや停電、エアコンが使えないなどの苦情が何度か出ていました。

幸い私の部屋での水漏れやなどはありませんでしたが、1度だけホテル全館での停電が発生しました。

また時々お湯が出なかったり断水したりすることもありました。

ネットは使えないレベルではありませんがちょっと遅いです。

日本とTeamsを使ったWeb会議を何度か行いましたが、映像・音声ともに問題ありませんでした。

入居者が増えると、特に夜は遅いことを体感できるレベルになることもあります。

コンセントは電源3口+USB充電口3口のテーブルタップも置いてあったので助かりました。

 

 

部屋の窓は開けられます。

きっとこのワイヤーが切れると通報されるのだと思います。普通の開け閉めでは気にする必要はありません。

ドアにもセンサーが付いていて、長時間ドアが開いていたり、人が出たことを感知すると通報されます。

ドアの外に出て通報された人もいたようで、グループチャット上で注意喚起がなされていました。

 

 

コロナが治まるまでは中国での日常生活に欠かせない健康コード。

海外は高危険地区扱いになっているため入国後の時間経過でどのような変化を見せたかというと、

外国人用(入境人員版)や各地域ごとの健康コードでかなり差がでました。

 

 

行程卡は海外にいたことを認識しなかったようで、日本という表示は出ませんでした。

上海で3日間隔離でしたので、蘇州に入ってから2週間は上海の滞在履歴(危険地域の*印付き)も表示されています。

今は監視が厳しくて、*印が付くと地下鉄に乗れなかったりスーパーに入れなかったりします。

 

 

蘇州の健康コード、蘇康码が最も多彩?な変化を見せました。

入国後すぐは緑、翌日には赤、14日を過ぎると緑でその2日後には黄色、

居家隔離期間中は黄色で14日以内に海外や危険地区に行った人は報告ことがある人は報告して下さい表示に。

いやいや、もう入国後21日過ぎてますから。。色的にはコンプリートです。

不安になって社区に問い合わると、健康観察隔離(居家隔離)が終われば自動的に緑に戻るそうです。

 

 

蘇康码が緑で行程卡の*印さえ消えれば日常生活には支障がでないですし、

上海の健康コードも緑なら、緊急事態で帰国が必要となっても何とか浦東空港まで移動はできるハズ。

上海の健康コード、隋申码は入国後すぐは黄色、4日後あたりで赤、14日後に緑になりました。

 

 

私の健康コードコレクション、入国時は見事に黄色や赤色表示でしたが、

地域によって多少のタイムラグがあるものの、蘇州と北京以外はだいたい2週間後に全て緑に変わりました。

しばらく北京に行くこともないのでまあいいかと思っていたら、健康宝も3週間後には緑に戻っていました。

ちなみに長春の健康コード吉祥吗は未だに外国人対応がダメダメで、登録ですら長春市政府への申請が必要です。

先日は瀋陽総領事館経由での申請受付の連絡が届いていました。

健康コード登録ごときで領事館なんて、都市部に暮らしておられる人には信じられないと思いますが、

吉林省というのはこういう地域なのです。。

今までは吉祥吗が無くても何とかなっていましたがロックダウンになって以降はPCR検査などで必須のようです。

私は巻き込まれずに済んだので未登録のままですが。。

今、上海にお住いの方々も身動きもとれず大変かと思いますが、長春は更にご苦労なさっていると思います。

 

 

蘇州ルールでは、入国後から解放されるまでの28日間に計8回のPCR検査があります。

入国時に浦東空港で1回、集中隔離期間中に4回、居家隔離期間中の3回で、

居家隔離最終日の検査結果は、隔離解除証明と一緒に紙でも受け取れます。

 

 

私の隔離期間中にも、日本から子供さんを連れてこられた方がいらっしゃるようでした。

小さなお子さんと一緒にこのような環境で14日間もしくは28日間過ごさなければならないのは、

本当に大変なことだと思います。

 

今回の一時帰国に要した費用を計算してみると、

中国国内移動、航空券、日本での交通費とPCR検査費用、中国隔離ホテル費用だけで、

1元=19円で計算すると、日本円換算で60万円弱ぐらいになりました。

そのうち、中国で払った隔離ホテル代(合計28日)だけでも21万円ちょっと。

これとは別に日本で諸々使った金額を足し合わせると計100万近く使っているかと。。

往復必要経費だけで60万は貧乏人にはさすがにもう無理です。

コロナが終息するか、この鎖国と隔離政策が終わらない限り、金銭面でも次はいつ帰られるか見当もつきません。

 

 


2022年の日本一時帰国(中国入国後隔離@蘇州編)

2022-03-31 00:03:31 | 小ネタ

上海で3日間の隔離(入国日を含む)を無事に過ごすと、4日目の朝に江蘇省行きのバスが迎えに来ます。

集中隔離期間14日のうち、残りの11日間が蘇州でのホテル隔離になります。

 

 

蘇州が最終目的地の場合、まずバスが向かうのが昆山(花橋)です。

昆山は上海で入国した人が江蘇省内へ移動する際の中継地になっています。

明確な範囲は分かりませんが、上海近隣の場所から江蘇省へ移動する場合も昆山に来るのかもしれません。

 

 

上海の隔離ホテルが嘉定区だったので、1時間もかからずに昆山の中継地点に到着しました。

昆山では江蘇省内の行き先ごとに待機エリアが設定されているので、指定された待機場所で出発を待ちます。

荷物の消毒と検温、行先の確認ぐらいで特に何もすることはありません。

 

 

周りを見渡すと圧倒的に人が多いのは蘇州園区行きの待機場所でした。

昔々は園区より高新区の方が日系を含めた外資系の会社、工場が多く、

仮に会社が園区にあっても高新区に住む人が多かったのですが、今はもう逆転しているのかもしれません。

また、中国人のお金持ちの方々のお住まいは園区の方が多いです。

 

 

蘇州行きの場所に先にいたのは1人だけ、待っている間にも続々とバスが到着しますが、

この日高新区に行く人はとても少なかったです。

係員も暇なので、結構フレンドリーで話しかけにきたりもします。

待機中のトイレは自由に行けます。

 

 

後から2人来て合計4人になったところで、この日(この時間帯?)の人が揃ったようです。

台湾人が2人、中国人が1人、日本人1人で蘇州高新区の集中隔離ホテル行きバスに乗り込みました。

台湾人は出発から到着までずっと喋りっぱなし。。席が離れていてよかった。

 

 

バスは蘇州高新区のインターで高速道路を降り、西環快速路、京杭運河を渡って太湖大道と、

蘇州の見慣れた景色を通り過ぎていきます。

きっと北京五輪の参加選手や関係者もこんな風に外部との接触は一切許されず、

宿舎と会場を行き来していたのでしょうね。

 

 

昆山から1時間ほどで大陽山北側の麓にある大陽山商旅酒店に到着。

ここが高新区の入国者用集中隔離ホテルになります。

これから先、屋外に出られるのはしばらくおあずけです。

 

 

ホテルの料金はスタンダードで1泊340元(部屋代200元+食事代140元)。

何がどう違うのか不明ですが、ちょっといい部屋が400元(部屋代260元+食事代140元)です。

ホテルの入居説明書には、高級部屋340元/日、豪華な部屋400元/日と書かれていました。

上海隔離中に大陽山商旅酒店から電話がかかってきますので、部屋タイプを事前に予約します。

少し迷いましたが11日間での差額と未知?の快適さを比較して400元の部屋にしてみました。

11日間のホテル代を現在のレートで日本円換算すると約84,500円、差額は約12,700円。

どちらの部屋も食事内容は同じで、朝昼夜と下午茶(3時のおやつ)の4回運ばれてきます。

 

 

部屋は新しくないですが、窓の多きなキングサイズベッドの部屋でした。

広さは1人で長期滞在する分にはそんなにストレスを感じることはなさそうです。

部屋にはソファーとオットマン(使わないけど)もあります。

消毒が必要だからだと思いますが上海、蘇州とも絨毯は剥がされてリノリューム床になっていました。

 

 

ホテルのランクは古いホテルの四つ星クラスぐらいでしょうか。

数少ない私の知っているホテルの中だと蘇州の雅都大酒店、大連の香洲大飯店がほぼ同等ぐらいかと。

私が監禁された部屋は北向きで日当たりは悪いですが、窓が大きいのでそんなに暗くはありません。

外の景色は大陽山の緑のみでしたが、鳥たちのさえずりが聞こえます。

鶯も鳴いています、啄木鳥もいるのでしょうか、コツコツコツという音も時々聞こえます。

グループチャットに送られていた写真を見ると南側の部屋だと景色が開けているようです。

 

 

換気扇は止められているので、残念ながら中国あるあるの浴室とトイレが臭い問題は発生します。

気休めに排水口の上に乗せる、ゴム製の蓋が置いてあります。

 

 

ホテルのアメニティは、石鹸、ボディーソープ、シャンプー、リンス、歯磨き粉などなど。

歯ブラシもまあまあ使えるタイプで、バスローブも2着ありました。

タオルは頼めば追加で持ってきてもらえますし、アメニティも補充してもらえます。

隔離ホテルは上海の部屋代360元+食費50元よりも蘇州の方が安くてずっといいです。

 

 

どうせ暇だし昼間からのんびり湯船につかるのもいいか、高い方の部屋なら必ず浴槽もあるハズ。

との読みはしっかり当たって浴槽がある部屋でした。

が。。”浴槽は使用できません、ご理解をお願いします”だそうです。

 

 

簡易的なちょっと冷やすだけタイプの冷蔵庫が各部屋にあると、

ホテル入居説明書に書かれていましたがどこを探しても見当たりません。

部屋中の写真を撮ってWechatでフロントに連絡して持ってきてもらいました。

空いている部屋から持ってくると言っていましたが、新品が届きました。

飲み物を冷やすレベルなら十分使えます。

 

 

入室時にペットボトルの水は24本置いてありました。不足する場合は1本2元で購入できます。

ホテル料金と同じQRコードで支払いできますので注釈に部屋番号を入れて、

隔離グループチャットにお金払ったから水を持ってきてと発信すれば、

食事と同じタイミングで持ってきてくれます。

ゴミは医療廃棄物用のごみ袋に入れて結束バンドで縛ってからドアの外へ出します。

こちらも足りなくなれば隔離グループチャットで要求します。

ゴミ袋の中国語は”垃圾袋 la ji dai"、結束バンドは”扎带 zha dai”です。

 

 

蘇州ルールで隔離ホテルでの荷物の受け取りや差し入れ、デリバリーは全て禁止されています。

中華弁当が食べられない方は、日本から大量の食糧を持ち込む以外に方法はありません。

例外として医薬品や乳児用品(ミルクなど)はOK、その他、緊急を要するものはフロントに相談して下さい。

 

 

一応禁酒、禁煙のはずですが、ちょっとぐらい飲んでもいいですよね。

日本から持ち込んだ紙パックの安物焼酎でたまに晩酌しています。

隔離ホテルに入って1週間ぐらいしてくると徐々にストレスも溜まってきます。

仕事などやることはそれなりにあるのですが、気力も少しずつ減退していく感じ。

 

 

上海3日+蘇州11日の集中隔離期間中のPCR検査回数は4回、入国時を除くと全て蘇州での検査でした。

検査対象者の名簿が前日にグループチャット上にアップされます。(たまにミスで漏れる人もいるけど)

集中隔離期間最後の1回は環境検査と言って、スマホ、歯ブラシ、リモコン、ドアノブ、テーブルなどに、

ウイルスが付着していないかも検査します。名簿の部屋番号にマークされた人が対象です。

何も言われない限り結果は陰性です。蘇康码の核酸検測査詢でも結果確認できます。

 

 

この記事をアップする頃はもう隔離ホテル(大陽山商旅酒店)から蘇州の自宅へ戻っているつもりでしたが、

ちょっと見通しが甘くまだ同じホテルに監禁されています。。

結局、蘇州では25日間のホテル隔離、蘇州のホテル代だけで10,000元となりました。

中国ではまだデルタ株時代から全く対応が進化していないため、江蘇省ルールは入国後から28日間完全隔離。

もう世界はオミクロン株の時代、何回PCR検査しても結果は変わらないよ!

と言いたいのをこらえつつ、同じ場所で呼び名が変わるだけになった健康観察隔離編へ続きます。

蘇州隔離ホテルの食事(中華弁当)内容などもレポートします。

 

 


2022年の日本一時帰国(中国入国後隔離@上海編)

2022-03-24 00:33:24 | 小ネタ

浦東空港での検疫と入国手続きを終え上海の隔離ホテルへ入室したのは、

23時(日本時間の24時)頃でした。

 

 

入国日を含めた3日間を上海の隔離ホテルで過ごし、

この間に発熱などがなければ、4日目の朝に江蘇省へ移動することになります。

朝夕の1日2回、だいたい食事(弁当)が運ばれてくるタイミングで検温を受けます。

 

 

私が幽閉?されたのは嘉定区にある上海嘉定新城智選暇日酒店です。

このホテル名を漢字+カタカナにすると、上海嘉定新城ホリディインエクスプレス。

ホリディインは世界的に有名なホテルチェーンですし、

名前だけ聞くと、あらそれなりのホテルじゃないと思ってしまうかもしれませんが、実際のところは。。

部屋自体はボロい訳ではありませんが浴室は小汚い感じでシャワーのみです。

廊下は工事中なのか取り壊し中なのかという感じで、もしや廃業したホテルを復活させたの?みたいな。

 

 

このホテルの値段は1泊380元、食事代は別料金で1日(朝昼晩3食)50元でした。

3泊4日なので、部屋代1140元と食事代(4日目の朝を含む)110元を入室後にすぐ支払います。

Wechatか支付宝があれば支払いがスムーズです。

宿泊費は増値税専用発票(領収書)が発行可能ですので、必要な方は入室時に要求して下さい。

 

 

とてもホリディインとは思えないような超安物の歯ブラシやシャンプー、ティッシュ、スリッパなど、

ホテルのアメニティは3日分をまとめてドサッと渡されます。

バスタオルやドライヤーは置いてありましたが、残念ながらリンスはありません。

ペットボトルの水は10本ぐらいあったので、1人ならアメニティも水も不足することはなさそうです。

部屋自体は狭くなく、大きめのベッドが2つあって閉塞感はありません。

ネット環境もごく普通でVPNも繋がりましたので仕事への支障も出ませんでした。

 

 

デリバリーや宅配便の対応はホテルによって変わると思いますが、

上海嘉定新城智選暇日酒店では、食料品や嗜好品以外の生活物資なら部屋の前まで届けてもらえます。

蘇州では全面禁止になっていますので、

何か受け取りたいものがあれば、上海隔離中の3日間(実質2日)がチャンスです。

ただし今は中国国内でもオミクロン感染が広がっており、物流にも支障が生じていますので少々難ありです。

 

 

その他諸々、中国語で書かれたホテルからの連絡事項や注意書きを渡されます。

その中に上海から江蘇省へ移動するバスの予約というのがありました。

QRコードを読むと入力画面が表示されますので必要事項を入力します。

入力後に予約完了のQRコードが出ますが、QRコードを使用することはありませんでした。

実際、入力内容も間違っていたりしたのですが、特に問題も起こらずで本当に必要なのか不明です。

 

 

食事は中華弁当のみで別の選択肢はありません。

食費の内訳は朝10元、昼20元、夜20元で、ごく一般的な庶民の中華弁当価格です。

朝は饅頭とゆで卵、お粥(みたいな)もの。

 

 

昼と夜はご飯の容器がひとつと、おかずの容器が2つにデザートの果物など。

味は人それぞれ好みもありますし中華弁当が食べられない人には厳しい内容かもです。

まぁ、さすがにこの値段なので味に期待するのはちょっとですが、量だけは若い人でも問題ないかと思います。

 

 

上海での隔離期間中には蘇州だけでなく上海や江蘇省のどこかからも電話かかってきました。

ショートメッセージも複数届きますので内容によっては返信する必要があります。

ありがたいことに蘇州高新区の外国関連防疫専門班からは日本語でショートメッセージが届きました。

中国語でのやりとりが難しい場合には対応可能な連絡先を返信しておくと何かの時に安心です。

 

 

ただしこれ以外のショートメッセージや電話はすべて中国語でした。

電話の場合は名乗ってくれないことも多いのでどこからの電話なのか分からないこともありますが、

無視してもいいことは絶対にないと思います。

中国語対応が困難でも最低限どこの誰に連絡して下さいとというフレーズだけは準備しておく方がよいでしょう。

特に過去に複数の地域で部屋を借りるなど(ホテルの短期宿泊は除く)して臨時宿泊登記を出した方には、

各地の社区、街道や公安から連絡が来る可能性がありますので誤解されないようにご注意を。

私の場合は、上海浦東新区からもあなたは隔離後どこへ帰るのかと電話で問い合わせがありました。

 

 

上海では入国時に浦東空港でPCR検査を受けた以外、隔離ホテルでの検査はありませんでした。

上海隔離3日目、蘇州へ移動する前の夜に隔離終了の証明書を受け取りました。

今のところこの証明書を提示するように要求されたことはありません。

 

 

入国日を含む3日間の隔離は、初日の到着も遅く時間的に短かったせいかさほど苦にはなりませんでした。

4日目の朝、まずは蘇州へ向かうための中継地(江蘇省の受け入れ地点)である昆山へ移動します。

中継地が異なるのか南通など長江北側の地域へ向かう人と南側へ向かう人で乗るバスが違いました。

 

 

乗車前に医療用ゴム手袋とN95マスク、行先が書かれた大きな赤いシールを受け取ります。

ちなみに手袋は医療ドラマでよく見るピタッとしたタイプで、着けたままでもスマホ操作ができる優れものです。

この時は長江の北側へ向かう人がほとんどで同じバスには6人しか乗りませんでした。

 

 

後で知ったのですが、私と同じ日に日本から上海へ渡航した中国人が新型コロナに感染していました。

この日に上海へ飛ぶ便はHO1334しかないはずなので、もしかしてこの人なのかなぁ。。

実はチェックインの検温を何度も受けても高熱で係員から搭乗を諦めるように言われていた人が、

4人ぐらいのグループでどこかへ消えた後、30分後ぐらいに戻ってきて検温をパスしていたので、

解熱剤を飲んできたのではないかと。。あくまでも想像ですが。

係員が何度も体温計を取り換えたりしながら検温しましたがそれ以上の抵抗はできず。

そのグループの人達が濃厚接触者として病院送りになるのは自業自得ですが、

巻き添えを食らった方がおられたとしたら本当にご愁傷様です。

 

 

実際には日本からの入国者で新型コロナに感染していた人というのはとても少なく、

感染者が凄い数で入国を続けているのは香港便です。

香港はPCR検査がザルなのか、別の意図があって感染者を入国させているかのどちらかですが、

同じ日に浦東へ到着するのはちょっと嫌ですね。。

 

今は中国でも上海を含む各地で(長春市と吉林市では爆発的に)オミクロン感染が増えており、

ついには上海市が入国者対応しきれずに日本から上海へ向かう中華系航空会社の到着地が、

期間限定(3月21日~5月1日まで)で別の場所へ振り分けられました。

私の乗ってきたHO1334だと到着地は大連。。上海しか知らない方にはもう東北三省は異国ですよね。

でも、上海隔離ホテルより大連隔離ホテルの方がグレードもよくて快適という話を聞いたことがあります。

 

一番やっかいなのは隔離ホテルのある場所が封鎖やリスク地域に指定されて身動き取れなくなったり、

最終目的地に到着後、再び長期隔離になる可能性があることでしょうか。

結局どうなるかは運次第。。

 

蘇州への移動と隔離編に続きます。

 

 


2022年の日本一時帰国(日本出国と中国入国編)

2022-03-17 00:03:17 | 小ネタ

2年ぶりの関西空港の国際線出発エリア、予想通りですが閑散としています。

早く以前の活気に戻ってほしいものです。

 

 

チェックインカウンターも搭乗ゲートも北側半分しか使っていません。

国内線エリアも含め飲食店やコンビニ、土産物屋さんなど休業している店舗が多いです。

私の出国タイミングで関西空港から上海へ向かう便は、火曜日のみ運行しているHO1334の一択でした。

上海行きのチェックインカウンターだけが大混雑しています。半数以上が中国の方々でしょうか。

それでも並んでいる間に普通に日本語の会話も聞こえてくるぐらい日本人も多かったです。

 

 

搭乗手続きの前に、前日に取得した搭乗用の健康コード(HDC)確認と検温を行います。

決してこの確認作業が増えたから混雑している訳ではありません。

大きな荷物をいくつも持った人たちのチェックインで大行列になっています。

そうそうこの感じ。。思い出しました、以前からいつも中国系航空会社のチェックインはこうでしたよね。

中国の方は行列好き?なので手続開始時刻の1時間ぐらい前から並び始めるし。

 

搭乗に必要な健康コード(HDC)取得の過去記事はこちら。

2022年の日本一時帰国(中国入国準備編)

 

 

チェックインが終わると、中国入出国用の健康申告コード(HDCとは別)の確認があります。

中国から一時帰国された方なら中国出国時に提示したものと同じですが、中国入国用に情報の更新は必要です。

お持ちでない方は係員の指示に従って情報入力します。

中国入国時に多用しますので必ずスクリーンショットしておくことをお勧めします。

有効期限が長いので搭乗前日の寝る前にでも情報入力とQRコード取得をしても大丈夫です。

 

 

中国行きが多少混んでいるとはいえ、出国者の絶対数が少ないせいか保安検査はいつもより念入りでした。

出国後の免税店通りも南側はほとんど営業していないのでこちらもやはり閑散としています。

本館以外の免税店は休業している店が多いので、何か買い物する場合は本館で済ませた方がよさそうです。

 

 

本館と北ウイングを結ぶシャトルも乗客は少ないです。

ただし運行間隔が約4分毎と通常時より若干長くなっているので往来するなら少々時間がかかります。

 

 

余計なお世話かもですが、出国後の公共喫煙スペースは閉鎖されています。

もしどうしてもと思われる方は、本館から南ウイング方向(HOの搭乗ゲートと反対方向)へ進むと、

IQOS専用ラウンジとその対面にあるカフェには喫煙スペースがあります。

IQOS以外の方は、飲み物を買って喫煙スペースを利用するしかありません。

 

 

飛行機は定刻から少しだけ遅れて出発、機体は座席が3+3+3のB789でした。

座席は真ん中を空けて一つ飛ばしにはなっていますが満席になりました。

 

 

上海浦東にはほぼ定刻に到着しましたが、入国前のPCR検査や入国手続きが混んでいるとのことで、

飛行機を降りるまで1時間ちょっと待機となりました。

待機中でも機内のトイレは使用できます。

次のチャンスまでどれだけ時間がかかるか分からないので我慢せずに済ませておく方が無難です。

着陸後に機内で配られるPCR検査同意書にも先に署名しておきます。

 

 

降機は前の席から順に2列ずつぐらい複数回に分けて行います。

後方座席だとかなり待つことになるので、可能であれば前方の席を事前にWeb予約しておく方がよいかも。

吉祥航空は春秋とは違ってLCCではありませんので、前方座の予約も無料で早い者勝ちです。

 

 

飛行機を降りて最初に使うのは、中国入出国用の健康申告コードです。

係員への提示してPCR検査検体容器の受け取ります。

検査は鼻ぬぐいと喉ぬぐいの両方で、PCR検査場でも健康申告コードが必要です。

 

 

PCR検査が終わると入国審査、入国が終わると預けた荷物を取りに行きます。

この行程だけはいつもと同じ。荷物はターンテーブルをぐるぐる回っていました。

荷物を取ったら次は隔離ホテルへ向かうための準備です。

最終目的地が上海の人、近隣の江蘇省や浙江省などの人などそれぞれの行き先ごとに分かれます。

まず行先に分かれる前に壁に貼られているQRコードを読み込んで、

国籍、パスポート番号、フライト情報、最終目的地などを入力します。

 

 

必要情報の入力が終わると机場入境旅客情報QRコードが表示されるので、

これを係員へ提示すると入境人員目的地確認単と書かれた用紙が渡されます。

机場入境旅客情報QRコードは隔離ホテル行きバスの乗車にも使います。

 

 

入境人員目的地確認単に名前、電話番号、パスポート番号などを記入し、

次のチェックポイントでパスポートと一緒に係員に渡します。

パスポートは隔離ホテルへ入室する時に返されます。

 

 

自分の行き先が提示されている待機場所で、次の指示があるまで待ちます。

おそらく、同じ便で入国して同じ隔離ホテルへ行く人が揃うまで待つのだと思います。

この時点で、着陸からすでに3時間以上経過。。まだまだ。

 

 

何度も利用している上海浦東空港ですが、

今はもう迷路のようになっていて自分がどこにいるのかよく分かりません。

こんなエスカレーターってありましたっけ?

 

 

ようやく隔離ホテル行きのバスに乗るための待機場所へ、皆様お疲れモードです。

ここで初めて係員からトイレに行きたい人は待ち時間に行って下さいと案内がありました。

 

 

隔離ホテルの場所や名前は到着するまで知らされませんでした。

また最終目的地によってもホテルは変わります。

一緒に移動しているのはおそらく同じ便で入国した江蘇省へ向かう人達です。

 

 

スマホナビを見るとバスは嘉定へ向かっています。

隔離ホテルへ到着したのは中国時間の22時を過ぎていました。

ホテルへ宿泊するための書類に必要事項を記入して係員へ提出したり、検温したり、

支払いをしたりと手続きが終わってドアを閉めたのが23時(日本時間24時)過ぎ。

着陸から約6時間後でしたが、これでも以前よりはだいぶスムーズになっているかもしれません。

出入国の長い1日が終わり、続いて長い隔離期間が始まりました。

上海で到着日も含めた3日間の隔離が終わると、バスに乗せられて江蘇省(昆山)へ移動、

そこから更に各市や区に振り分けられて、別のバスで蘇州の隔離ホテルへの移動になります。

蘇州での隔離期間は隔離ホテル11日+α(健康観察)、αの期間と行動制限が変動するので要注意です。