1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

ゲームのこと

2007-11-20 17:10:40 | Weblog
我が家には3人の子供がいます。上二人は女の子。いちばん下は男の子。
上の子の子育て中、私はテレビゲームなどのゲームが大嫌いでした。ゲームの弊害ばかりを気にして子供にゲームを買い与えませんでした。女の子ということもあって問題はありません。友達もゲームをしないので必要なかったのです。
しかし、その後「いちばん下の男の子が小学生になったらどうしよう」と悩んでいました。
男の子はみんなゲームが好きで「ゲームを持っていなければ仲間はずれになるのでは?」と心配していたのです。
そんな中、下の娘が病気で入院治療が必要となり、下の子は家に一人でいる事が多くなり寂しい思いをさせていました。娘も入院中の退屈をまぎらわすためゲームが欲しいと言い出しました。
それからしばらくして、我が家にゲーム機がやってきました。そこからは雪崩のようにゲームソフトが増えていきました。
娘が好きなゲームの一つに「動物の森」があります。
動物の森に引っ越してきて、不思議な動物たちと暮らすのです。
時間がリアルタイムに進み、季節に合わせて景色も行事も変わります。春には花が咲き蝶が舞う。夏にはセミが鳴き虫取り大会、秋には果物が実り、どんぐり大会があります。冬は雪景色になり、雪だるまを作ります。
娘は病室にいながら季節を体験していたのです。
私も参加して魚釣りをやった事があります。これが、なかなか難しい。釣れたと思ったら空き缶だったり...。
「母さんて不器用だね。」とよく言われました。
ゲームを終えるときは自分の部屋に戻り、自分のベッドに横たわって眠ります。
先日、久しぶりに「動物の森」を開いてみました。

その部屋で娘はスヤスヤと眠っていました。



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5 コメント

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ゲーム (四次元)
2007-11-21 11:53:11
昔のゲームってテレビの画面に向かって黙々と1人で遊ぶって感じでしたけど、
最近のゲームってコミュニケーションの道具の一つだったりしますね。

DSなんか通信機能があるから、病院でもみんなで集まっておしゃべりしながらゲームをしてました。
集まってトランプをするような感じですかね。


ゲームの中の娘さんは眠りながらどんな夢をみてるのかなぁ。

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ゲーム (ひだまり)
2007-12-18 14:00:40
はじめまして。
T.M.さんに教えていただいてこちらにお邪魔させていただきました。

わたしは2年前に13歳の娘を白血病でなくしました。
やはり病室で退屈を紛らわすためにゲーム機を買ったくちです。
娘はいわゆるRPGが好きで男の子のやるような冒険ものが好きでしたが、ゲームの中で気持ちよさそうに馬を走らせたり、船を操ったり、海を泳いだりしていました。
実際にはなかなかすることはできませんでしたが。
このシリーズの新作を心待ちにしながらなくなったので、
つい新しいものがでると買ってしまう・・・
親ばかですね。

彼女のやっていたゲームの画面はまだ見ることができないでいます。その当時のことがフラッシュバックして、現在とのギャップにいたたまれないと思うので。

ゲームの中の部屋ですやすや眠っている娘さんを見た後のあなたのお気持ちを深くお察しいたします。
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コメントありがとうございます (はは)
2007-12-18 23:49:41
ひだまりさんも同じ思いをなさった方なのですね。
私も娘を見送って1年近くになりますが寂しさは薄れるどころか深まっていきます。年月は解決してくれないのですね。
娘の面影を探して「そうだ。動物の森にいる。」とゲームの電源を入れました。気持ちよさそうに眠っていました。ここならいつでもあの子に会える。涙で画面が見えなくなりました。
先日、小児ガンの子供を守る会に入会しました。12月中に名古屋支部で「子供を亡くした親の会」があるはずなのですが何も連絡がありません。連絡があればMさんから伝えていただきましょうか?
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お気遣いいただいて… (ひだまり)
2008-01-17 23:49:29
ありがとうございます。
実はめんどりの集いという集まりでお子さんを亡くされたお母さん方といろいろお話させていただいてます。
立ち上げた方が白血病で息子さんを亡くされた方なので、そのご縁で。
ご自分と同じ立場の方たちの話を聞いたり、気持ちを言葉として自分の外に出すことがこれほど救いになるとは思っていませんでした。
親の会で少しでもお心が軽くなるといいですね。
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行けませんでした (はは)
2008-01-19 13:25:44
親の会が1月にあったのですが仕事が入ってしまって行けませんでした。心待ちにしていたのですが。
次の機会に期待します。ひだまりさんは、もう集いに参加されているのですね。わたしも一度同じ立場のお母様とお話しただけで随分救われました。それとこうやって文章にすることで心の整理をしている様に思います。娘が亡くなってもうすぐ1年になりますが随分昔の様にもつい昨日のことの様にも思えます。
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