1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

最近

2008-08-01 18:19:46 | Weblog
最近、家に帰ると先ずパク子のところへ行く。
いつも潰れたようにペチャンコになって眠っている。
息をしているか?体が小刻みに上下していれば大丈夫。
「今日も無事だったか。ほっ。」
お産の時みたいにずっと付いていてやりたいが仕事もあるし、そうもいかない。
口の中の腫瘍は少しずつ縄張りを拡げてきている。歯もさらに少なくなった気がする。それとともに血の混じった唾液が多くなってきた。
脇の下のリンパが大きくなってきている。
診せた方がいいかと、獣医さんに電話をするが「お薬を続けてください。」という返事だった。やっぱり何も打つ手はないんだなぁ。

同じマンションに琴の先生が住んでいらっしゃる。
足がご不自由でいつも杖をついてお出かけされている。
とても美しい方。でも、いつも一人だ。
私は直接お話した事がないけど、以前、お琴を習っていた友人が言っていた。
「先生は足が悪いので一人で生きていかれる決心をされているみたいだよ。」と。

今日久しぶりにお会いした。
やはり杖をついて歩いていらっしゃった。

娘が2度目の手術を終えた後、仙骨に転移がみつかった。
仙骨を手術するにあたって、先生からお話があった。
「仙骨を取ると真っ直ぐの姿勢では歩けなくなります。足をつく度に、くにゃっと体が傾きます。」と。

女の子だから嫌がるだろうな。
モデル志望だったからカッコよく歩きたかっただろうな。

いま思えば贅沢な悩みだった。

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