1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

それぞれの事情

2011-07-03 14:05:22 | Weblog

東北地震から、もうすぐ4か月。

被災された人たちの、それぞれの事情が明らかになってくる。

一人自宅に残された母を、救おうと実家に戻った息子さんが津波にのみ込まれた。

お母さんは近所の方の助けを借りて、避難所に移動していたのに...。

明日が保育園の卒園式なので、早めに保育を終え子供たちを送り出した保母さん。

いつものように園で保育していれば、幼い命を助けられたのに...。

子供たちの勧めで、二人で温泉旅行に出かけていた夫婦。

送り出してくれた子供たちは、津波にのみ込まれてしまった...。

家族で手をつないで逃げたのに、津波にのみ込まれ、偶然触れた小枝に捉まった父親だけが助かった。

手は、しっかりつないでいたはずなのに...。

小さな偶然が重なって助かった命。不幸な偶然が重なって失われた命。

それぞれの命にどんな違いがあるのだろう。

どうして、こんな理不尽なことがおこるのだろう。

わたしたちには、どうすることもできない運命があるのだろうか?