1本のわらしべ

骨肉腫と闘う子供とその家族とともに

お盆ってなあに

2008-08-09 12:30:08 | Weblog
小学生の息子が「母さん、お盆ってなあに?」と聞いた。
「お盆には亡くなった人が帰ってくるんだって。」
何気なくそう答えて、はっとした。
息子が嬉しそうに「じゃあ、あかも帰ってくるの?」とたずねた。

たぶんそんな事があるはずないとわかっているとは思うが、それ以上何も聞かなかった。

仏教では1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事があり、初春のものが正月の祭となり、初秋のものが盂蘭盆会と習合して、仏教の行事として行なわれるようになったといわれている。
盂蘭盆会とは雨季最後の日に父母や祖霊を供養し、倒懸(とうけん)の苦を救うという行事である。もともとインド仏教にこのような考え方はなく、中国に伝播する間に儒教の影響を受け出来上がったものとされている。
日本では8世紀頃に、夏に祖先供養を行うという風習が確立されたと考えられている。

盆、正月に親族が集まり故人を偲ぶという慣わしは良い慣習だと思うが、故人は決して帰ってこない。

帰ってこない!