赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

カルト宗教と政治 コラム(444)

2022-07-13 11:14:29 | 政治見解

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コラム(444): カルト宗教と政治


『安倍元首相は統一教会と関係があったのか』の続き) 

政治家は清濁併せ呑む器量がいる

12日の夜のニュースで「統一教会の違法献金は続いている」と全国霊感商法対策弁護士連絡会の渡辺博弁護士【※1】が記者会見で発表しているのを見ました。

【※1】渡辺弁護士は、安倍元首相を貶めようとする紀藤弁護士とは異なり、まっすぐに被害者救済に取り組む正義感あふれる弁護士で私は大変尊敬しています。かつて、渡辺弁護士からは「合同結婚式で韓国人男性と結婚した日本人女性は貧しい農村で悲惨な生活をしている」と筆舌に尽くせないほどの過酷な生活を送っていて、日本に戻りたくても戻れない悲しい話を聞かされたことがあります。なお、韓国人男性はもともと統一教会の信者ではなく嫁の来てがない貧困者で嫁取りのために入信した模様です。

そんな悪魔の団体になぜ、信者でもない安倍元総理がメッセージを送るのか。総理大臣ともなれば、公安情報で統一教会の危険性を当然のごとくレクチャーを受けているはず。それにもかかわらず、統一教会に接近せざるをえなかったのは、韓国に無理やり嫁がされた日本人妻の奪還、あるいは、北朝鮮とつるんでいる統一教会を使って拉致被害者の救出を試みていたとも考えることもできます。

あえて、火中の栗を拾う、すなわち、自分の利益にもならないのに、粉糾した事態を収拾するため介入したとも考えられるのです。要は、統一教会の本当の姿を知った上で、個人的な感情を押し殺し、対応していたのではないか。大物になればなるほど清濁併せのまねばならないのが政治家の宿命ではなかったのか、と思います。

いずれにせよ、小人物には安倍元総理のような大人物の考えや志がわかるわけもなく、アベガー論者は、統一教会と言うツールを利用して安倍叩きに夢中になっているだけで、本当は、統一教会の犯罪性などどうでもいいと思っていることだけは確かです。


もう一つのカルト宗教、幸福の科学では

平成以降のカルト宗教のなかでは、幸福の科学ほど政治家を利用しようとしたカルト組織はないと思います。これは秘書の最高責任者だった人から直接聞いた話ですが、本人の承諾なしに幸福の科学に会員登録された国会議員がまだ10人程度だったころ、教祖は幸福の科学に入会した国会議員が「100名以上いる」と豪語していました。もともと登録した名目の信者が5万人程度の時、「信者数1000万人」と豪語する教祖でしたが゙・・・。

実際のところ、ご自分の意思で幸福の科学に入会したのは三塚博氏だけのようです。幸福の科学が三塚氏を「総理大臣に」と言ったものですから本人も舞い上がったのだと思いますが、1000万人いるとされる会員も、実際は名簿上3万人足らずの現実に失望した三塚氏は静かに去っていたようです。

後に、幸福の科学が大学をつくろうとしたとき、ときの文部科学大臣は下村博文氏でしたが、初代理事長(追放処分)が勝手に下村氏を会員にした経緯があり、そのことを知らない教祖が下村氏を会員だと勘違いして、「大学は必ず認可される」と思い込んでいたようです。しかし、大学の認可はされるはずがありませんでした。当たり前のことですが・・・。

このような経緯があり、幸福の科学は自前の議員をもたなければならないと幸福実現党を立ち上げたようです。

なお、幸福の科学が選挙に出る前は、オウム真理教が衆議院選挙にでて世間を騒がせたことがありますが、ここは誰が見ても教祖が胡散臭く感じていましたので政治家はだれも接近していないようです。これもオウム真理教の政治進出の理由だったのではないかと思います。


日本最大にカルト宗教、創価学会もカネ、かね、金

ところで、カルト宗教と政治家の関係と言えば日本最大のカルト創価学会をあげないわけにはいきません。創価学会を含めて、カルト教団にすべて共通するのは信者から金を搾り取ることですが、ここでは自民党と創価学会の関係のみを論じます。

私が自民党内の派閥を超えた政策研究会の政策スタッフになった時期と自公連立が成立した時期とほぼ重なっています。この影響で、政策研究会の会合で公明批判が出ても、議事録はその部分を削除せざるをえませんでした。おかげで議事録の半分が削除になりました。会合では、自民党国会議員の大半は公明との連立を嫌がっていましたが、選挙における票獲得のためには党の方針に従わざるを得なかったわけです。

自公連立から数年後、衆議院の解散・総選挙があり、私も出身の代議士の応援にいきました。その代議士と創価学会は20年も前から犬猿の仲で、公明党からは「中央で自公連立があってもわが県では関係ない」とまで言われました。まだこのときは自公連立効果がなかったと言えます。

その次の選挙のときは、事情が大きく変わりました。派閥のボスが公明党と話しをつけ(当然、莫大な金銭の授受があったと思われる)、東京を牛耳る大幹部が現地入りし、そのご威光で地元を説得させることにしました。

陣営の創価学会を担当する裏参謀も、地元の創価学会幹部(県長など)にかなりのお金を渡していたようです。しかし、そのお金は末端にはいきません。もらったお金は県長などの三人で山分けしたようです。これは、選挙のたびに創価学会幹部は中央、地元を問わすお金をもらって太っている事実なのですが、公明党が連立を離れたがらないのは理由の一つがこれなのです。

余談ですが、選挙戦では、自民党の支持者と公明党の支持者は色合いが違いますし、予期せぬことも起きると考えて選挙カーは、自民党の集まるところと公明党の集まるところを分けていました。選挙カーに乗ったら時間を守らなくなる候補者も、この時ばかりは時間厳守だったという笑い話もありました。



今回、参議院岡山の選挙区で自民の小野田紀美氏が公明党の推薦を拒否し、公明党は立民系の無所属候補を応援したそうですが結果は小野田氏の圧勝でした。これで、コバンザメのような公明党との関係を断ち切る議員が出てくるきっかけになると幸いです。自民党には憲法改正を邪魔する公明党はもはや不要だからです。


最後に、日本のカルト宗教は、半島系か同和系のどちらかです。日本をもともと恨んでいた人たちが教祖をしているのですから将来に向かって害をなす公算は高く、善良な日本国民が近づくところではありません。

おそらく、今回の事件を機に、カルト宗教対策が強化されると思いますが、その時には日本最大のカルト宗教である創価学会とその出先の公明党に対してもその手が伸びていってほしいと思います。それが明るい未来の日本を築く条件の一つだと思います。



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