すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。
コラム(443):
メディアは安倍元総理を二度殺す
日本のメディアはNHKを含めてすべて同じ論調になります。一つのメディアが流れを作るとみんな同じことを言い出します。これは、極めて不思議な現象で、メディア報道の後ろには全体の流れを決める、どちらかと言えば世の中が騒然となることを望む集団が演出家たちがいるように見えるのは私だけでしょうか。
いまテレビ・メディアでは統一教会の大会に安倍元総理がメッセージ(ビデオ)を述べているところを、チャンネルを変えても、これでもか、これでもかと見せつけています。
そこに何も解説は加えなくても、統一教会は悪魔の集団であるとのイメージは前々から刷り込んでいましたから、視聴者は「あぁ安倍元総理はやっぱり統一教会の信者だったんだ」とか「悪魔の集団にメッセージを送る安倍元総理は悪い人だったんだ」という目でテレビを見ることになります。
これは、安倍元総理に対する報道リンチで、安倍元総理の功績をすべて無に帰すための「二度目の殺人です」。
建前は、「視聴者が安倍元総理と統一教会の関係を知りたいという思うに答えて」とか、「報道の公正さを担保するため」などと言い訳を最初から用意していると思いますが、本音は、国民から絶大な人気のある安倍元総理を引き釣りおろして、これまでの功績をなかったことにしたい演出家たちの悪意ある策動であることは間違いありません。
ビデオ・メッセージを聞くと、世界平和のために大変すばらしいことを安倍元総理は語っているのですが、統一教会という色眼鏡で見れば、かのメッセージは地に落ちます。
私もこれまでのカルト教団との戦いの中で統一教会は一、二を争うあくどい団体だと知っています。しかし、今のメディアの手法は、悪魔の団体にメッセージを送る安倍元総理は統一協会と同一であり、糾弾されても当然、殺されても当然というイメージをふりましています。
演出者たちがもともと安倍嫌い、アベガーの生みの親集団だと思いますが、その演出者たちの主観を入れすぎて、安倍元総理の存在までなかったことにしようとするのは行き過ぎです。
ただ、演出者たちがそのような策動をめぐらしても、結局はテレビを見るのは私の年齢以上の年寄ばかりで、頭が固くなり記憶力が悪くなった人たちに何度刷り込んでも、果て、何だったかと言うことになります。これを見て騒ぐのは、もともと左翼の人たちだけだということも知っておいた方がいいと思います。
そして、何度、演出者たちが安倍元総理の功績を消しにかかっても善良な日本国民には通用しませんし、むしろ、悪意ある報道をするメディア自身の首を絞めることになります。捏造だらけの朝日新聞の現状がそれを物語っています。
安倍元総理の功績は意図的に消そうとして消えるものでまありません。国民はよく理解していて、安倍元総理に対数る感謝の気持ちでいっぱいです。しかも、この不世出の政治家に世界から哀悼の意と賛辞がたえません。
アメリカ、ドイツ、カナダ、台湾では半旗を掲揚、ブラジルとインドのように「喪に服す」国もあります。オーストラリアで日の丸ライトアップまで行われます。そして、アメリカと中国から、ロシアとウクライナから、ローマ法王とタリバンからも、同時に追悼されました。
まさに世界平和の象徴のような方ではないですか。
このような偉大な人を二度殺そうとするメディアの統一教会以上の俗悪性と低俗性を心から悲しみます。
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コラム(442):
安倍元首相は統一教会と関係があったのか
歪んだ心では物事が正しく見えない
12日のテレ朝モーニングショーに紀藤弁護士が出てきて、安倍元総理と統一教会の「関係性」を述べたらしい。ツイッターではアベガー信者の皆さんが大はしゃぎして、自分の嫌いな「自民党、安倍元首相=統一教会、日本会議」をひとくくりにして、最終的には安倍元総理が統一教会の信者としたいようです。
私は長年政治の世界に身を置き、またカルト宗教に対する訴訟などの経験則を踏まえた上で、紀藤弁護士の「自民党内の国会議員の中に統一教会の信者はいる」ということは「その通り」と認めますが、安倍元総理は統一教会の広告塔に利用されているだけであって、信者ではないと確信しています。
なぜなら、森友問題で籠池氏が安倍総理(当時)の名前を持ち出して近畿財務局の役人を震え上がらせたのと同じ構図だと考えているからです。統一教会などの機関誌の表紙に何度安倍元総理が登場したところで、自分たちの宣伝のために利用しているだけですし、メッセージや祝電が寄せられたからといって信者であるとはいえません。森友学園の籠池氏と同様、彼らの権威付けのために利用されただけと考えるのが妥当です。
リベラなどの左翼ジャーナリズムやカルト訴訟の弁護士にとっては、最初から色眼鏡で見ているので安倍元総理と統一教会の政治的儀礼のやり取りを「癒着」あるいは「信者」に見えるようですが、色眼鏡をはずしてみなければ真実は見えてきません。
事実、あるカルト宗教の問題で紀藤弁護士から呼ばれて話したことがありますが、彼を含めて取り巻く弁護士十数名、みんながみんな、カルト宗教、日本会議、自民党政権が諸悪の根源ととらえていましたので閉口したことがあります。本質を見る力がありません。
仮に、紀藤弁護士が安倍元首相と統一教会の関係を「信者」と言う次元で結びつけるのなら、紀藤弁護士が安倍元総理を殺害した犯人を生み出した元凶であるとのそしりをまぬがれません。、犯人の妄想に火をつける最初の意見になったのですから。
統一教会が自民党に入り込む手口
さて、カルト宗教と政治の癒着は事実としてあります。しかし、それは何も自民党に限ったことではなく、マルクス思想を信仰する共産党も、社民党も同じであると言えます。また、日本一のカルト宗教創価学会は自前で政党をつくっているのは万民が知るところです。
ここでは、まず、自民党議員と統一教会の関係性について論じ、気が向けば、公明党やその他のカルト宗教との関係性を論じてみたいと思います。
自民党の政治家の多くは、カルト宗教だけでなく既成のあらゆる宗教(巷の神々も含みます)に近づいて、信者登録をします。そのため、彼らの多くがあらゆる宗教の信者であると言えます。すべては「票目当て」です。余談ですが、選挙が始まれば、神棚や仏壇は様々な神さま、如来さま、菩薩さまで大賑わいとなります。そのため、秘書の中には「神様同士、仏様同士で喧嘩したらどうするの」と皮肉る者もでてきます。
ただ、こういう流れとは統一教会は別です。私が選挙を仕切った平成2年の第39回衆議院選挙での出来事を正直に書きます。当時は中選挙区で、自民党の敵は自民党の他の候補の時代です。
選挙が始まると、候補者が統一教会にあいさつに言った関係から統一教会から約20名の男女が派遣されてきました。公職選挙法で禁じられている個別訪問に「無償で使ってください」とのことでした。ただ、ほとんどの人の目が吊り上がっており、草の根選挙で積み上げてきたうちの候補者のイメージが崩れるために丁重にお断り申し上げました。
選挙が終わって聞こえてきたのは、同じ自民党のライバル視していた陣営には、多額のお金を積むことによって統一教会から精鋭の戸別訪問部隊30名が送られてきたという話がありました。その陣営では候補者本人が3泊4日にわたる統一教会の合宿(議員用)に参加し、当選後には統一教会のために活動するという誓約書を交わしたという生々しい話でした。
もともとその候補者は選挙に勝つために何でもする人で、小選挙区になってライバルでなくなったとき、私の後輩の地方議員がその陣営の地方議員から聞いた話として、「選挙の時には出陣式で100万円もらい、ホテルには女性が待機していて・・・」。そんな候補者でしたから統一教会に入るくらいなら安い買い物だったのかもしれません。。
また、国会議員の秘書になってからも、「どこどこの何某という秘書は統一教会信者」という話がをよく聞きましたからある程度の数、国会議員秘書の中に統一教会の信者がいたようです。それも精鋭かもしれません。国会議員は、無償の私設秘書がいると助かりますから、喜んで受け入れていたと思います。
統一教会が安倍元総理を利用しにかかったというのが真相
ところで、安倍元総理、統一教会の選挙支援を得たことがあるかといえば、NOと言えます。安倍晋太郎という大物代議士の地盤をそっくり受け継いだ若きプリンスですからその必要がないからです。
むしろ、統一教会の方が安倍元総理を利用しにかかったと見るのが正解です。もともと安倍元総理は初当選から自民党を背負うプリンスしての呼び声が高かった方です。昔の議員会館では、うちの代議士の隣が小沢一郎氏、その隣が安倍晋太郎氏から引き継いだ安倍晋三氏の事務所だったので、人の出入りの多さからそれはすぐにわかりました。
しかも、安倍元総理は筋金入りの反共です。統一教会が見逃すはずもなく、組織拡大のために徹底的に安倍元総理を利用していたはずです。これを「政治家はいつも悪いことをする」という色眼鏡で見ると、安倍元総理が統一教会の信者であると見えるようで、そのため、統一教会のカルト性と反安倍感情をごちゃまぜにした記事をジャーナリストたちは繰り返して掲載していました。
安倍元首相が凶弾に倒れたのは、悪意ある人たちの歪んだものの見方が、妄想でいっぱいの人を焚き付け、その中の一人が今回の凶行に及んだと見るのが正しいようで、結局、安倍元総理は何の落ち度もないにもかかわらず、間違ったものの上になりたつ偏見と独断で殺されたと言っても過言ではありません。
いまも、知ったかぶって「安倍元総理は統一教会の隠れ信者である」かのような言を呈することは、自分の見方があまりにも浅薄で、歪んだ見方しかできない心の持ち主であることを物語っています。
正しくものを見ることができないジャーナリスト、弁護士、それに共鳴する人たちは、彼ら自身が安倍元総理を殺害させるに至らしめた教唆犯であることを深く自覚すべきではないかと考えます。
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