赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

日本学術会議は学問の立場を高めよ コラム(207)

2017-03-08 21:01:59 | 政治見解



コラム(207):日本学術会議は学問の立場を高めよ


日本学術会議の「安全保障と学術に関する検討委員会」は大学などが軍事的研究を行うことを否定する声明案をまとめました。

日本学術会議を構成している210名の会員学者は、いまだに戦後日本の左翼思想から一歩も抜け出せていないようです。そのため、激動する国際情勢を理解せず、無責任な言動を続けています。

安保法制が国会を通過する際に国会前で、「日本が戦争に巻き込まれる」「日本が再び侵略戦争を行う」などと、まさに共産党の主張と同じ抗議行動をしました。

また、学術会議が開かれるたびに会場前で抗議活動を繰り広げている左翼勢力に後押しをされるように議論が展開されている現実もあります。


侵略国家やテロ集団を助長させてはならない

「学問は軍事目的に使用してはならない」と考えるのが果たして正しいのかは甚だ疑問です。

どこから飛んでくるかわからないミサイルから、また、どのような武器を使ってくるか分からないテロから国民を守ることは、国家として最も優先されなければならないことです。

日本学術会議の論理は、侵略国家やテロ集団の行動を助長させることにつながるのです。


学問は世界の平和のために発展させよ

もし、日本学術会議が一部の政党の自己実現のためでなく、本気で戦争に反対し、国民の安全を強く願うのであれば、世界平和への新たな思想や構想を提起すべきです。

ミサイルを発射しようとする国家や、覇権主義に走る国家の思想的背景や行動原理の研究や分析。紛争や戦争の主原因となる経済問題を解決するための新たな経済システムの研究。歴史観で対立する国家間の真実の歴史の研究をどう展開するのか。

また、直面する軍事衝突を回避するために、核や生化学などの大量殺戮兵器や通常兵器の無力化をはかる仕組みの研究開発。さらに、サイバー攻撃を回避するための技術開発。

こうした研究に本気で取り組み、分析や研究を深めることこそ、これから求められる学問であると思います。

過去の古びた経済学や政治学などを知識として学ぶだけの学問はもはや学問とは言えないのです。

本当に日本や世界の未来に役立つ考え方や仕組みを研究する「平和学」のようなものを新しい学問として創造し、学問の立場を高めるべきだと思います。


日本学術会議は、簡単な結論として「戦争反対」を叫ぶ前に、「いかに学問によって平和で安全な社会を創造することが出来るか」という方向で、学者としての誇りをかけて提言をしていただきたいと思います。

それが出来ないのであれば、日本学術会議と言う硬直した化石のような組織を存続させる必要はありません。行政改革の対象として解散させ、新たな機構を構築することが急務だと考えます。





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