田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

朋あり、ご近所より来る

2012年11月30日 | 音楽三昧

昨日、同じ別荘地にお住まいの同好の士がお越しになった。
しかも、音の良いレコードをお持ちになったので、録音してデジタル化することにしました。

レコードは3枚(ジャズ2枚、クラシック1枚)で、いずれも1970年代の制作ですが、中には、演奏を直にカッテングしためずらしいレコードもあります。

早速、録音に取り掛かりましたが、内、2枚は、曲毎の収録時間が記載されていなかったため、ファイルの切り分けに時間を要し、結局、都合、5時間もかかってしまいました。

しかし、それらをNASに収容して試聴してみて、その音のすばらしさに魅了されました。

特に、モラヴィッツがボールドウィンを弾いたドビュッシーがすばらしい。いつもはBGM的にしか聴いていないのですが、「沈める寺」、「月の光」などの名曲が流れると、耳をそばだてて聴きいってしまいました。

それにしても、オーデイオと音楽という趣味を同じくする同好の士がご近所にお住まいとは幸せのかぎりです。

勿論、レコードとファイル化した音源はHDDに収容してお届けしました。


孤独死

2012年11月29日 | 田舎暮らし

地元(倶知安町)で、孤独死しミイラ化した男性の遺体が発見されていたというニュースには、心底驚いた。

これは、民放の夕方のニュースで、行政のあり方を問うという内容で放映されたものだが、本年7月23日、町営住宅に住む73歳の男性が、死後約4ヶ月ほど経った遺体となって発見されたのだという。

町役場には、5月頃、近隣住民から「最近姿を見ない。確認してもらえないか」との連絡があったが、町はプライバシーの保護の観点から、部屋の鍵を開けて確認をするのは難しいと説明していた。

一方、男性が生活保護を受給していたことから、所管の後志振興局(道の出先機関)に連絡していたという。

これを受け、振興局のケースワーカーが7月に2回訪問したが応答がなかったため、警察官を伴った町職員が部屋の鍵を開けて室内に入ったところ、孤独死している男性を発見した。

結局、近隣住民が気付いてから発見されるまで、尚、2ヶ月もかかったわけで、この間の行政の対応に問題はなかったかという内容であった。

小生自身も町に住む友人を孤独死で失っており、上記の経過はとても他人事とは思えない。


深い感動とともに~宮本輝著「水のかたち」

2012年11月28日 | 読書三昧

深い感動とともに宮本さんの「水のかたち」を読み終わった。
上下巻約700頁の大作を3日間で読みきるなど、かってなかったことだ。

この本には、それほど読者を引き込んで放さない強い力があるのだと思った。現代の作家の中で、深い感動を伴う後読感に浸れる本を書ける人が何人いるだろうか。

今年もたくさん本を読んで来たが、今になって良い本にめぐり合い良い一年になったような気がする。ご一読をお勧めします。

蛇足:備忘録の意味で、なぜ「水のかたち」なのかを語っている部分を再録しておきます。

"志乃子の心に三好老人が言った言葉がふいに甦った。
間違いない。三好のおじさまは「水のかたちのままに」と言ったのだ。
「水の流れのままに」とは言わなかった。

三好のおじさまがそこまで深く考えて、あえて使い分けたのではないにしても、「かたち」と「流れ」には何か根本的な違いがあるような気がする。

志乃子はそう思った。すると、白糸さんの細い無数のしたたりに百年以上も穿たれつづけている一個の石の姿が心のなかで克明な絵となっていった。

ロダンの言葉が、ビル・エヴァンスのピアノの音色と一緒に店内いっぱいに響いてくる気がした。「石に一滴一滴と喰い込む水の遅い静かな力を持たねばなりません」

私は水の流れに乗って、それに身をまかせて今日まで来たと思っていたが、そうではないのだ。流れとともにかたちを変えつづける水に沿って生きてきて、今日の自分というものを得たのだ。だから、これからもきっとそうに違いない。

どんな尖った細い難所でも、水はそのかたちとなってくぐり抜けていく。私も水のかたちと同化して、微笑みながら難所をくぐり抜ける。

自然にそうなるのではない、私にはそういう力があるのだ。
なぜこんな何の取り得もない平凡な自分にそんな力があるのかわからない。ひょっとしたら、人間にはみんなそういう力があるのかもしれない。"


人生賛歌~宮本輝著「水のかたち」

2012年11月26日 | 読書三昧

宮本さんの新刊が出た。
エクラ」07年10月~12年7月連載、上下巻700余頁の大作。

物語~主人公の志乃子は、50歳の誕生日に、昔は骨董も扱っていたという喫茶店「かささぎ堂」の女主人から、間もなく閉店するので「がらくた」をあげると言われ、古い茶碗と手文庫とを貰い受けるのだが・・・

宮本作品の登場人物には、それぞれに仔細な人生がある。
がんや糖尿病だったり、離婚や失踪だったりと忙しいのだが、ことの大小はともかく、小生ら庶民と等身大の人生そのものだ。

それが同氏の世界~宮本ワールドの魅力になっている。
ご一読をお勧めします。

蛇足:この本に次の記述があります。これこそ宮本氏の世界です。

白糸の滝の水の滴りが150年の時をかけて、主人公の姿に似た「リンゴ牛」と名付けた握り拳大の石を造り出したのを知った主人公の~

"志乃子は、「リンゴ牛」と向き合うたびに、ほとんど反射的にロダンの言葉が浮かぶ。「石に一滴一滴と食い込む水の遅い静かな力を持たねばなりません」

そのたびに、志乃子は、自分という女が生まれて生きたというかたちは、どのようにして残っていくのであろうかと考えてしまう。

すると、このような考えに浸ることは、30代や40代にはなかったと気づき、自分がまぎれもなく50代に入ったのだと思い知るのだ。コーヒーを飲みながら、志乃子は、「リンゴ牛」に心のなかで話しかける。

人類がこの地球という星に登城して約4百万年という。
その間に、生まれて死んでいった人の数は、いったいどれほどなのであろうか。

この人類の歴史に確かな痕跡を刻んでいった人もあまたいるが、それはごく限られた人たちに過ぎない。残りの天文学的な数の人々は、何かを残すどころか、生まれてきて生きたという跡形すらないのだ。私も、そのひとりとして、やがては姿を消してしまうのだ。

そんな無名の平凡な一庶民の女が、石を穿つ遅い静かな力を持ったとして何になろう・・・"


他人の振り見て?

2012年11月25日 | 田舎暮らし

夏の間は、居間の一角でグウグウ寝ている拙宅の「黒豹」君ですが、雪が来て寒くなると目を覚まして働き出します。デンマーク生まれの薪ストーブです。

このストーブと付き合って15年余になります。
この秋、メンテナンスした際、炉内両側面に設置してあるレンガの板を壊してしまいました。幸い、買い置きがあり、それ(新品)と交換して事なきを得ました。

このストーブを作っているデンマークのモルソーという会社は、創業150年の老舗で、トラデショナルな鋳鉄製の薪ストーブを世界中に輸出しています。サービス体制もしっかりしていて、例えば、部品が欲しい場合、番号を連絡すればいつでも即納してくれますので助かります。

この点、昨年、ガラスにヒビが入って交換した天窓(ベルックス)もデンマーク製でしたが、即日、交換の手配をしてくれました。

この対極にあるのが日本の製品です。
モデルチェンジが激しいばかりでなく、サービス体制も十分ではありません。
ガス湯沸かし器のように、事故で死者が出ているのに対策が施されない事例もありました。

一方、この写真のオーデイオ機器(デジタル音楽放送の受信機)のように、笑うに笑えない事例もあります。昨年4月に放送を止めてしまったため、機械自体には何の問題もないのにゴミ化してしまいました。さてさて、どうしたものでしょうか。(購入価格:約20万円)


助っ人

2012年11月24日 | 田舎暮らし

今日は、この冬初めての真冬日だそうです。
日中の気温も零下の寒い一日になりそうです。

床暖房が入っているのですが、節電の折から出力を60%にしぼっているので、室温は20℃に届かずかなり寒いです。

こんな時は、迷わず薪ストーブに火を入れます。

デンマーク製のモルソー2100シリーズという小型のストーブですが、これでもまともに焚くと「Tシャツ短パン」状態になってしまいます。

従って、炉内に火が回ったら、あとは空気を絞ってチロチロと燃えるだけにします。

それにしても、真冬日の力強い助っ人です。


のこったのこった

2012年11月23日 | 田舎暮らし

このところの寒さと立て込んだ作業で、少々、オーバーロードになりダウン寸前まで追い込まれてしまいました。

一昨々日、朝、目覚めると、何となく熱っぽくて身体がしゃっきりしません。どうも、風邪の前兆のようです。

このところ、ご近所のお宅のPCが不調になったり、また、拙宅のPCにWin8を導入したりで、OSのインストールを数回繰り返すなど、日頃何もしていない身にとっては、ハードな日々が続きました。

また、家屋の防寒対策の一助にと、床下に約250kgの炭を入れたりしたので、自覚しないままオーバーロードになっていたようです。

そこで、兎に角、ベットに入って寝ることにしました。
午前に2時間、午後1時間ほどウトウトすると大分すっきりして身体が軽くなりました。

翌日も、大事をとってのらりくらりと過ごしている内に、幸い、全快して体調を取り戻しました。

風邪は、引き始めが肝心。
「来たな!」と思ったら、何を差し置いても「休む」にかぎります。
これからの長い冬を、元気で過ごすためのノウハウのひとつです。


足湯

2012年11月22日 | 田舎暮らし

ここ数日、厳しい寒さが続いている。
周囲はすでに、
根雪となって一面銀世界だ。

ところで、先日、ホームセンターで湯タンポを買った。(495円)
机に向かって読書をしたり、パソコンを操作するなどしている間、どうしても足元が冷えるので、それを補うためだ。

一時、小型のパネルヒーターを足元の壁に取り付けたりしてみたが、期待通りの暖かさを得ることはできなかった。

現在、足元には、オーストラリアに住む友人が送ってくれた羊1頭分のフサフサした毛皮がおいてあるのだが、それを袋状にして湯タンポを包み、そこに両足を入れるととても暖かい。

ほかほかした天然の温もりが全身に伝わり、まるで足湯に浸かっているような感じである。

また、この暖かさは長時間持続し、例えば、朝食後これをセットすれば、夜就寝する頃までほどよく暖かいのだから信じがたい。勿論、使っていない間は毛皮で包んでおく。

もし「足元が冷えてねえ」とお悩みの方は、どうぞお試しあれ!


財産

2012年11月21日 | 音楽三昧

以前、デジタル音楽放送(Music Bird)を録音したDATテープが100本ほどある。

録音時間は都合200時間ほど。
CDなら200枚分にもなり、ちょっとした財産だ。

これをこのまま放置しておくのももったいないので、収録内容がわかっているものから、順次ファイル化してNASに取り込むことにした。

昨日午後、2005年11月20日に録音した「オーデイオファイル」という音楽番組4時間分をファイル化した。

この場合、CDのファイル化のように数分で片付けるというわけにはいかず、一旦、DATテープを全部再生して、それをDSD録音機にデジタル接続して録音する。

つまり、4時間分のファイルの作成には、4時間かかるわけで、何とも気の長い話ではある。

その後、録音機に生成された長大なデジタルファイル(3GBくらい)をパソコンに取り込み、編集ソフトで解説部分と音楽部分とに切り分け、それらを再編集してNASに収容する。

こうしておけば、あとは手元のiPadの操作で、いつでもそれを呼び出し演奏することができる。


暗い生活

2012年11月20日 | 田舎暮らし

今にして思えば、何でこう開口部の多い家を建てたのだろうか。

室内を明るくしたかったのだが、この北国の厳しい冬を思えば、16ヶ所もの開口部がある家などナンセンス極まりない。

ましてや、昨今の節電事情を考慮すれば、冷気に直接さらされる開口部はできるだけ少なくしたいところだ。

理想的には、可動式天井を持つドーム球場のように、夏は天井を開けて涼やかな風を取り入れ、冬は、閉めきって暖かく暮らせたら最高だ。

現実にはそうもいかないから、最近拙宅では、必要以外の天窓や窓は、カーテンを下ろしたままの暗い生活をしている。これだけでも、大分暖かく暮らせるのだ。

また、慣れれば(暗い生活も)そう気にならなくなるから不思議である。


雪かきセッセ

2012年11月19日 | 田舎暮らし

今朝、夢の中で大型機械がゴウゴウと地を這う音を聞いていました。
起きてみると、周囲は積雪15cmの銀世界。あの音は、この冬初出動した除雪車だったのだと納得しました。



早速、ベランダに出て、これもこの冬初めての雪かきをしました。
すでに、ママさんダンプや雪はね用のプラスチック製のスコップを用意してあったので、概ね、20分ほどで済みました。

それにしても、今から3月末頃までの4ヶ月半。
私たちの長い長い雪との戦いが始まりました。


新着ドーナツ!~田部京子「モーツアルトの20・21番」

2012年11月18日 | 音楽三昧

田部さんのモーツアルトが出た。
この7月にリリースされた新譜です。

下野竜也指揮、紀尾井シンフォネッタ東京との競演で、上野学園石橋メモリアルホールでの収録。純和製のお皿とはめずらしい。

"内面から横溢するロマンティシズの中、古典的な格調さをいささかも失わない至芸!"とのキャッチが踊る。

それにしても、すみずみまで目配ばりのきいた何と静かで濃密なモーツアルトだろうか。

ところで、第1楽章後半で演奏されるカデンツァだが、モーツアルトの時代までは、演奏者が自らの技量と個性を披露する場として、自身がつくったものを演奏していたという。

従って、この有名なふたつの協奏曲にあってもモーツアルトは、カデンツァを残していないのだが、20番は通常、ベートーヴェンの作曲になるものが演奏される。

21番については、田部さんは気に入ったものがないと、ご自分が作曲したカデンツァを演奏してきたが、今回は、それに手を加え、さらに納得のいくものに仕上げたという。この点でも、このドーナツ制作にかける彼女の意気込みが伺えるというものである。

収録曲
 ・モーツアルト ピアノ協奏曲第20番ニ単調 K.466
 ・モーツアルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467

演奏
 ピアノ:田部京子
 管弦楽:下野竜也指揮、紀尾井シンフォネッタ東京

皿番号:DENON COGQ-60 SACD/CD HYBRID


一日天下

2012年11月17日 | ギャラリー

Win7のノートパソコンに、Win8を導入した。
「現行の設定を引き継ぐ」としたことと、5GBくらいの画像ファイルを残したままインストールを始めたため、完了まで5時間半もかかってしまった。

遂に、待ちに待ったスタート画面が出現した。
きれいなタイルがたくさん並んでいる。

時事ニュースや天気予報などがリアルタイムで見れ、真新しさを感じさせる。ピクチャーホルダー内の画像がスライド表示されたりする。

ただ、その操作性は???の連続で、結局、丸1日あれこれいじっただけでバイバイし、Win7に戻してしまった。

小生が感じた問題点としては~

1.すべての操作を、いわゆる「窓」ではなく「全画面表示のタイル」上で行なわなければならず、且つ、これを閉じたり最小化する退避ボタンがないため、問題が起こると、カーソルを画面右端に移動して表示される「チャーム」から、再操作しなければならず煩わしい。

2.何につけMSストアへのアクセスを要求され、これも煩わしい。
Win8は、MSソフト売らんかなのためのOSようだ。

3.画面をタッチすることによる操作は、例えば、iPadとかスマホには向いていると思うが、ことPCについては、より複雑な作業をこなすのだから(タッチ操作との)親和性は薄い。

つまり、マウスとキーボード操作主体のパソコンに、タッチ操作を持ち込んでも、どちらも中途半端なインターフェースとならざるを得ない。

4.従来のOSに付随していたゲームソフトが、何故かなくなっていて不満が残った。特に、現役時代から親しみ、現在も老化防止に役立っている「フリーセル」がないOSなんて!という訳である。

5.やはり、一部のアプリケーションに不具合が出た。特に、常用しているメールソフトで、入力する文字があちこちに飛んでしまうのには困った。

勿論、これはいずれアプリ側で改善されると思うが、当座は困るので(Win8とは)バイバイすることにした。

いずれにせよ、インターフェースの変更は、パソコン操作に大きな負担を求めるものだから、これに応えるには、iPadのようにハードや主要なアプリも含め、完成したトータルシステムとして提供しなければ、大方の評価を得るのは難しい。

以上から、現行PCへのWin8の導入はお勧めできない。
どうしてもWin8を試したい向きには、タッチ操作可能な「Win8」専用PCでということになる。


雪が来ました

2012年11月16日 | 田舎暮らし

今朝は、寝坊して7時半頃起きました。
そして、
ベランダを見てビックリ!
雪がうっすら積もっていました。

平地でのこの冬の初雪です。
今日は、お天気が回復するようですから、この雪もすぐ消えてしまうでしょう。

昨日は、久しぶりに味噌作りをしました。
材料は、大豆1kg、米麹2kgに塩0.6kg、これだけです。
これで、約6kgの味噌ができます。

前の晩から水に放しておいた大豆を、圧力釜で煮てすり鉢ですりつぶし、予め作っておいた塩麹と混ぜ合わせて、プラスティクの容器に投げ込みます。周囲に塩を振って重石2kgをのせて封印します。

完成は、来年5月14日。
美味しい手前味噌になるよう、一冬、玄関で寝てもらいます


椎茸ニョキニョキ

2012年11月15日 | 田舎暮らし

早や初冬ですが、雪の来るのが遅れているせいか、まだ、椎茸の発芽が続いています。

当初は、いくつも採れなかったのですが、その後大分出揃って、このところ椎茸三昧の日をおくっています。

すでに、4~50ヶくらい収獲していますが、まだ、たくさん発芽していますので、本格的な雪がくるまでは楽しめそうです。