少し気温が上がって、大分過ごしやすくなりました。
薪ストーブを焚き続けて10時間。室温が25℃を越え、ようやくゆったり生活できるようになりました。家全体が冷え切ってしまうと、暖め直すのにこんなに時間がかかるとは思ってもいませんでした。
26日、ウイーン楽友協会でヒラリー・ハーン嬢のヴァイオリンコンチェルトを聴きました。
昨今、世界的なソリストとして最も注目されている米国のヒラリー・ハーン嬢のコンチェルトが聴けるというので、旅先で我儘を言い、ツアーを抜け出して聴きに行きました。評判に違わず、すばらしい演奏でした。
アーチスト
Wiener Symphoniker
Yakov Kreizberg, Derigent
Hilary Hahn, Violine
プログラム
Felix Mendelssohn Bartholdy
・Overture "Die Hebriden", op. 26
Jean Sibelius
・Concert for Violine and Orchestre d-Moll, op. 47
Dmitri Schostakowitsch
・Symphonie No.6 h-Moll, op. 54
聴衆は、圧倒的に熟年世代で占められ、日本のコンサートとは大分異なる雰囲気でした。つまり、当地では会員制度が普及していて、コンサートは、これらの会員中心に運営されているように感じました。聴衆の耳も肥えていて、演奏の良し悪しに敏感に反応するようでした。
ちなみに、今回のコンサート。ハーン嬢が登場したシベリウスのコンチェルトでは、拍手が鳴り止まず、ソリストによるアンコール演奏がありましたが、続いて演奏されたショスタコヴィッチの第6番では、さっさと席を立ち、アンコールもなく、すぐお開きとなりました。
それにしても、このホールの音の良さには感心しました。
毎年正月に、ウイーンフィルによるニューイヤーコンサートが中継されるので、ホールの様子はご存知の通りです。
ちょっとライブ過ぎるのではと思われるのですが、そこで演奏されるハーン嬢のヴァイオリンの何とも魅力的な音。管楽器の浸透力のすばらしさ等々、このホールならではの音の良さに聞き惚れました。写真は、ハーン嬢の公式HPから借用しました。