田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

明るい生活

2013年02月28日 | 田舎暮らし

日の短さと、寒さ対策でカーテンを締め切っていたため、このところ「暗い生活」を余儀なくされてきた。

しかし、昨日から寒さが緩るみ、また、屋根の雪が落ちて天窓が開いたこともあり、ようやく「明るい生活」が戻って来た。(写真は、拙宅南側の別荘。手前の雪の壁は、拙宅の排雪用通路:高さ3.5m)

こうして家中に春の明るい日差しを取り入れてみると、つい先日までの「暗い生活」がいかにみじめだったか良くわかる。

勿論、まだ、本格的な春になったわけではないので、しばらくは、「明るい」、「暗い」を繰り返すことになりそうだが、兎に角、「明るい」が見えて来てうれしい。


My Favorite Analog!~ハイドンの交響曲「王妃」

2013年02月27日 | 音楽三昧

何とも優美で心休まるハイドンだ。
全部で108曲もある彼の交響曲には、「時計」、「軍隊」、「驚愕」など、ニックネームを持つ曲が少なくない。中には「めんどり」とか「熊」などもある。

そんな中にあって、第85番は「王妃」と呼ばれている。

聴いてみると、確かに高貴な王妃をイメージさせる凛とした美しさだ。しかも、これを演奏しているのはコレギウム・アウレウム(黄金楽団)だ。

このドイツの合奏団は、60年代、バロックから初期のロマン派まで、作曲された時代にふさわしい演奏を目的として結成された。当初は、録音のためにだけ演奏していたが、好評を得て世界各地で演奏したという。その優美な響きは、今、聴いても新鮮だ。


薪が~

2013年02月24日 | 田舎暮らし

まだ3月にもならないというのに、薪ストーブの燃料が底をついてしまった。

階段下の納戸は、かなりのスペースがあって、ここに薪を一杯詰め込めば、例年なら春先まで十分もつのだが、この時期に底をつくのははじめてだ。

通常、日中は床暖だけで十分なのだが、この冬は、日中も大分ストーブを焚いたので無理もない。それだけ、この冬は寒かったわけだ。

勿論、ガレージには数ヶ月分のストックがあるから心配はないが、雪が降る中、薪を入れた重いトレーを母屋まで運ぶのは骨が折れる。

これからは、暖かくなるので床暖だけで足りるが、それでも、夕方からはストーブが必要だから、数日に一度は、薪運びをしなければならず憂鬱だ。


石原俊著「オーディオ粋道入門」

2013年02月23日 | 音楽三昧

現役のオーディオ・音楽評論家が書いたオーディオ入門書。
「クラシックジャーナル」 3~12号連載。



単にハードウェアとしてのオーディオ論でなく、この名曲を聴くためには、少なくともこの程度の装置が必要と、その音楽の聴きどころに合わせ、具体的な機種名を上げているのでイメージし易い。

ただ、プレーヤーにせよアンプにせよ、それぞれの機種は、年ととともにどんどん変わって行くから、この本には「賞味期限」があると言えよう。

2005年10月の出版で、紹介されている機種の内、ある部分は市場から姿を消してしまっている。


朝昼晩

2013年02月22日 | 田舎暮らし

強い寒波の襲来で、当地はこのところ大雪に見舞われています。
お陰で、連日、朝昼晩と1日3回のご接待が続いています。

今朝も、5時半頃から玄関周りとベランダの雪かきをしましたが、風もなく雪も止んでいたので、概ね、20分ほどで済みました。

予報によると、週明けには、この寒波も去って本格的な春の兆しが感じられるようですので楽しみにしています。

今日はすきを見て買出しに行かないと、食料が底をつきかけています。

一方、この大雪で家屋が雪にすっぽり覆われてしまったせいか、家の中は妙に暖かく、今朝の室温は18.5℃でした。

勿論、深夜電力利用の蓄熱式暖房や床暖が入っているせいですが、かって都会で暮らしていた頃にはなかった(真冬の朝の)暖かさです。


体罰

2013年02月21日 | ドラミング

先日の新聞(朝日)雑学版に、「体罰を受けたことがありますか」というアンケート結果が掲載されていました。

これを見て、回答者(2,901人)の約6割の方が「あり」と答えているのを知り驚きました。

また、誰から体罰を受けたかについては、「教師」からが1,247人と56%を占め、親・親族からなどの倍以上となっています。また、どの年代かとの設問に対しては、小学生時代が41%と最も多くなっています。

さてさて、あなたはこの結果をどうご覧になるでしょうか。


小生は、1度だけ体罰を受けた経験があります。
高校2年生のとき、保健体育の教師から強烈な平手打ち受け、それが今でも忌まわしい記憶となっています。

その教師は、何に付け自慢話をするので、日頃からうさん臭いと思っていました。

ある日、教室での授業で、早速自慢話をはじめたので、買ったばかりの「豆単」など見ていたら、「貴様、人の話を聞けないのか!廊下に出ていろ!」との罵声が飛んできました。

仕方なく廊下に出てプラプラしていたら、5分ほどして彼が現れ、「座ってろって言ったろ。このバカヤロー!」と、ひどい平手打ちが飛んで来ました。それは、日頃、(小生が)うさん臭く思っていることへの仕返しのように思われ、憎しみに満ちたものでした。

以後、小生は、彼を教師として認めず、無視することに決めました。
55年後の今日になって思い出しても、忌々しいかぎりです。

このように、「体罰」は人間の一生を通じて記憶に残るものですから、教師や指導者は心して欲しいと思います。


ショルティ・シカゴ

2013年02月20日 | 音楽三昧

クラシック音楽の愛好家であれば、表題をご覧になっただけで、大凡、話の筋はおわかりいただけるでしょう。

ハンガリー生まれでナイトの称号を持つ(英国籍の)指揮者ゲオルク・ショルティ氏がシカゴ交響楽団を指揮して残した数々の名盤についてです。

先日、入手したコレクションに、このコンビによるベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」とラヴェルやドビュシーの「管弦楽曲集」(「ボレロ」や「牧神の午後への前奏曲」など)をみつけ聴いてみましたが、いずれもその壮大で緻密な演奏に感服しました。

この頃(1960~70年代)、クラシック音楽界は、レコードを通して多くのファンを獲得していた時代で、著名なオーケストラが金も時間もかけて数多くの名録音を残しました。

アンセルメ・スイスロマンド、オーマンディ・フィラデルフィア、カラヤン・ベルリンフィル、小澤・ボストン等々、彼らが奏でた豊麗な音とともに懐かしく思い出すことができます。


空飛ぶ天使2

2013年02月19日 | ギャラリー

FIS女子ワールドカップ個人第13-14戦(スロベニア・リュブノ)で、高梨沙羅選手が連勝して今期8勝とし、ジャンプでは日本選手初の総合優勝を決めた。(優勝インタビューを受ける高梨選手)

14戦目の試合をテレビで見たが、彼女の実力は他の選手を圧倒していて、ゲートをひとつ下げて飛んだにも拘らず、92mの最長不倒(K点85m)を記録した。1回目は、苦手のテレマークも入ってダントツの優勝であった。

この結果、総合得点も1,137点で、2位に290点の差をつけて(残り2試合を待たず)総合優勝を決めたというからすごい。(映像は、いずれもNHKテレビから拝借しました)


食卓から春が

2013年02月18日 | 田舎暮らし

昨日ご紹介した「青ます」ですが、昨夕、食卓にのぼりました。

切り身にしたものをフライパンで軽く焼いたのですが、身が濃い桜色をしており、柔らかく、独特の風味があってとても美味しかったです。何か「春の訪れ」を感じました。

一方、先日の買出しで「春キャベツ」が手に入ったので、昨日の昼は、これを使って「大阪風お好み焼き」にしました。

キャベツは、濃い竹色をした小ぶりのもので、春キャベツ特有の外葉がボサボサ状態です。とても柔らかく、お好み焼きには打って付けです。

小麦粉をとくダシ汁は枕崎のかつお節でとり、焼きあがった後は、紅生姜、芝エビ、青海苔、かつお節やマヨネーズなどをトッピングして食べましたが、キャベツの甘味がよくでて、これも美味しかったです。

自宅は2mを越す雪に埋もれていますが、春は、食卓から先にやって来たようでした。


春の兆し

2013年02月17日 | 田舎暮らし

立春が過ぎ、日差しに力強さを感じるようになりました。
日も伸びて、朝夕の暗さを嘆かずに済むようになりました。

一昨日、いつものスーパーに一週間分の食料の買出しに行くと、鮮魚売り場に、春を告げる「ます」が出ていました。

あまり見かけない「青ます」でしたが、積丹の海からの春一番です。
3月になれば、銀色に輝く「本ます」が姿を見せるでしょう。

このところの大雪で、毎日、除雪・排雪に追われていますが、これももうしばらくの辛抱です。

北国の雪の多い当地にも、春は確実に近づいています。


再稼動を~道議会議長

2013年02月16日 | ドラミング

今朝の新聞(朝日)に小さな囲み記事が出た。
「福島県議長、怒りの退席」という記事だ。

15日、自民党の資源・エネルギー戦略調査会が開かれ、これには、原発立地の13道県の議会議長が招かれた。

出席者から再稼動を求める声が相次いだのを受けて、福島県議会議長は、「事故の責任も収束できず再稼動させるなら共に議論できない」と、退席したという。

これはもっともな話だが、この会合で、北海道議会の議長は、「再稼動の手続きを速やかに詰めて、お知らせいただきたい」などと述べ、露骨に再稼動を後押ししたという。

道議会は、先に、大間原発の再着工に慎重を期すべきとの決議を採択したばかりではないか。他県の原発は止めろと言いつつ、地元では再稼動推進では、ダブルスタンダードと言われても仕方あるまい。


新田次郎著「雪のチングルマ」

2013年02月14日 | 読書三昧

遭難(死)をテーマにした著者円熟期の山岳小説短編集。
表題作の他、「春富士遭難」、「羽毛服」など6編を収録。

物語~「赤い徽章(バッチ)」:19歳の文子は、初めて参加した冬山訓練で講師の朝倉真一を意識し、彼が止めるのもきかずグリセードを行って左腿に重症を負った。山を止め結婚したが、夫に先立たれ再開した冬山訓練で朝倉に再会する・・・。

彼の小説には、登山パーテイーや救助隊が、急変し猛威を振るう天候や自然と闘う姿だけでなく、彼(彼女)らを取り巻く人間模様もつぶさに描かれる。

そこには、遭難という非日常がもたらす人間関係の脆さやエゴなども同居していて、物語に現実感を与えている。彼の小説が長く読み継がれる理由はその辺にあるのではと思った。


女子力ますます

2013年02月12日 | ギャラリー

一昨夜、ソチ冬季オリンピック女子アイスホッケー最終予選グループCのデンマーク戦をテレビで観戦した。

この日の代表チームは動きが良く、終始相手陣内に攻め込んで、終わってみれば、5対0の大差で勝った。

第1戦のノルウエー戦では、0対3とリードを許し、また、スロバキア戦では惜敗していただけに心配したが、終わってみれば、出場権のかかった大一番に大差で勝ち、ソチ五輪一番乗りとなった。

一方、W杯ジャンプ女子個人蔵王大会では、高梨沙羅選手が2連勝して気を吐いた。

また、フィギュアスケート四大陸選手権では、浅田真央選手が優勝、日本選手が表彰台を独占する活躍をみせ、日本の女子力ますますの感を強くした。写真は、MSNから拝借しました。


ブルックナー第4番「ロマンティック」

2013年02月11日 | 音楽三昧

昨日、ブルックナーの曲がいくつもあるのに、聴いていないのは困ったものだと記しました。

そこで、(少々)心を入れ替えて、最も有名な交響曲第4番「ロマンティック」を聴いてみました。演奏は、カラヤン・ベルリンフィルです。

この曲も、先に聴いた第8番同様、金管中心の豊麗な音の洪水ですが、第2楽章には、何度か聴いたことのあるメロディーも登場して、それだけこの曲はポピュラーなのかなと思った次第です。演奏時間は約70分。

ただ、ブルックナーの交響曲は、ベ-トーヴェンやモーツアルトのように、ある種の思想や気分を歌ったものではないようです。高名な音楽評論家、宇野功芳氏によると、それは、

「自然の美しさであり、透明な厳しさであり、寂寥感であり、さらに進んで大宇宙の鳴動である。(このように)神によって創造された悠久の自然に対し、有限のわれわれはあまりに小さい存在でしかないが、その孤独感もやがて神に対する深い帰依と祈りの中に吸収されてゆく。」

というのだが、果たしてこの境地に達することができるか、せいぜい精出して聴いていきたいと思っています。


初体験

2013年02月10日 | 音楽三昧

かれこれ60年近くもクラシック音楽を聴き続けているのだが、未だ手付かずの領域がある。

例えば、ワーグナーの楽劇やブルックナーの交響曲集、バッハの宗教曲などだが、そこはまるで魔物の住処のような印象があって、なかなか踏み込めない。

食わず嫌いの気もあるのだが、総じて言えることは、それらが長大で且つ、難解なことだ。楽劇「ニーベルングの指環」などは、続けて聴いても15時間かかるという。内容も「神話」の世界で馴染みがない。

それがどうしたことか、昨夜、ブルックナーの交響曲第8番を聴いた。しかも、LPレコードでだ。

このレコードは、ヴァントがケルン放送交響楽団を指揮して1979年に録音したもので、当時「ドイツ・レコード賞」を獲得した名盤である。演奏時間は、82分。

何やら始終、管楽器が朗々と鳴り響く音の洪水のような印象だったが、演奏が良いせいだろう、違和感なく聴き通すことができた。

これを機会に、食わず嫌いを改め、せいぜいブルックナーからでも始めようかという気になった。

蛇足:先ほど拙宅の音楽図書館(NAS)を覗いてみたら、ブルックナーの交響曲は、3番と7番に加え、9番が2曲、4番の「ロマンティック」に至っては6曲も収容されていることがわかった。過去、これらの曲を一度も聴いていないのだから困ったものだ。