田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

大掃除

2012年12月31日 | 音楽三昧

大晦日にちなんだ話題をひとつ。
同じ大掃除でも、これはレコード盤のお話。

過日、オークションで入手した「ブラームスコレクション」ですが、盤質は概ね、良好なのですが、やはり一度、清掃しないとトレースできないので、このところ、セッセとレコードの掃除をしています。

世の中よくしたもので、今ではマイナーな存在であるはずのレコードでも、ちゃんと、お掃除グッズが用意されているのです。

写真手前の2本のボトルがそれで、これにお掃除用の洗剤と仕上げ剤が入っています。確か2本で4,000円ほどだったので、食器洗いなどに比べれば、ベラボーな値段です。

次に、お掃除の手順ですが、レコードを袋から出したら、盤面をよく観察して、ひどく汚れている箇所がないか確かめます。ある場合は、そこを重点にします。

ついで、専用のペーパー(これもグッズのひとつ)に「汚れ落し剤」をつけて、音の溝に沿い盤面を満遍なく清掃します。

引き続き、別のペーパーに、今度は「仕上げ剤」を染込ませて、盤面に軽く塗布します。両面ともこれを繰り返し、2分ほど乾燥させれば完了です。

この大掃除も、レコード1~2枚なら何となく終わりますが、兎に角、このコレクション、全部で31枚ありますから、年末の大掃除並みに大変です。


あなた住んでみたら?

2012年12月30日 | インポート

茂木経産大臣は、就任早々の27日、閣議後の記者会見で、従来の原発方針を見直し、着工済みの3基に加え計画中の9基についても「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」と述べ、新増設を認めないとした民主党政権の方針を白紙に戻す考えを明らかにしました。

加えて、既存の原発も、規制委員会で安全を確認したものは、政府の責任で決めると語り、地元自治体の理解を前提に「再起動」を認める方針のようです。

原発事故による被災者の救済や除染などが遅々として進まない一方、事故原因の特定や廃炉への道筋が見えず、加えて、核廃棄物の処理をどうするかの見通しもたっていません。

そうした中、「原発ゼロ」を願う大多数の国民の声を無視して、こうした見解を表明する無責任さにはあきれてしまいます。

何につけ、直感的な物言いをする家内に言わせると、「こんな人は、被災地の大熊町か双葉町にでも住んでみるといいんだわ、そうしたら事の重大さがわかるはず」と怒ります。

元々、自民党政権下で肥大した原発と「安全神話」がもたらした事故です。先ずは、その責任を明らかにすることから始めるべきと思いますがどうでしょうか。


スキースキー

2012年12月29日 | 田舎暮らし

ようやく、ご機嫌の直ったお天気様のお陰で、今日は、快晴のスキー日和となりました。小生は、このシーズンの初滑りでしたが、特に不安はなく、思い通りの滑りができました。(バックは羊蹄山1,898m)

ゲレンデは、お客様で一杯。
ようやく、大震災のショックから抜け出して、少しはスキーなど、暮らしを楽しみたいという方が増えたのでしょうか。

また、外国人のお客様もたくさん滑っておられました。
小さい子供さんたちも多く、甲高い外国語が飛び交う様は、あたかもヨーロッパアルプスにでも紛れ込んだかのような錯覚を覚えました。

冬場ながら、ニセコの自然を楽しめる幸せを感じる一日でした。


雪かき三昧

2012年12月28日 | 田舎暮らし

強い寒波の来襲で、大雪の日が続いています。
特に、昨日は風が強かったため、吹き溜まりができて、これを片付けるのが大変でした。

ただ、この雪かきをいつも「自虐的」にとらえていてはやりきれないので、冬場の運動不足解消に最適と、せいぜい楽しくやるようにしています。

「自虐的」で思い出しましたが、「自虐的歴史観からの脱却」などと声高に唱えてきた安部晋三氏が、あれよあれよという間に首相に返り咲いてしまいました。

総選挙で294議席も獲得した自民党の総裁としては、当然の成り行きなのでしょうが、一選挙民としては割り切れない思いです。

と言うのも、自民党が獲得した議席は、いわゆる、小選挙区マジックの結果で、比例区の得票をベースに試算してみたら、何のことはない、わずか133議席にしかならないのです。

つまり、自民党の議席は「上げ底」になっていて、真の勢力を表すものではありません。この点を見誤らないようにしてもらいたいものです。

それにしても、27.6%の得票で、61.3%もの議席が与えられる現行の選挙制度は、どう考えてもおかしいし、早急に改めてもらいたいものです。


コンサート2012

2012年12月26日 | 音楽三昧

今年も出来るだけ生の演奏を聴くべく、これはと思うコンサートに行ったつもりでしたが、結果的には4回のみの不作の一年でした。

良いコンサートがなかったのか、努力不足か難しいところです。

・辻井伸行ツアー2011/12(01/18)
盲目の天才ピアニスト辻井君のリサイタル。
前評判の割には、演奏がひとりよがりで十分楽しむことができませんでした。
クライバーン国際ピアノコンクールの優勝などもあり、人気が実力以上に先行しているようです。

イシュトヴァーン・ラントシュ ピアノリサイタル(02/28)
ベートーヴェンとブラームスのソナタ中心のプログラム。
氏は、ハンガリーのご出身でリスト音楽院(ブタペスト)の現役教授です。演奏は、音楽教育に携わる人にふさわしく、正確無比、緻密極まりないもので、安心して聴くことができました。

・バーデン市劇場のプッチーニ歌劇「トスカ」(10/10)
この劇場は、ウイーンの南25kmに位置するバーデン市に本拠をおいています。日本公演は、96年以来300回にもなるといいます。ただ、
kitaraは歌劇の上演には狭すぎるし、カーテンがなく舞台回しの際のドタバタが丸見えで興味半減でした。

名曲6連発(12/6・7)
読売日響創立50周年記念コンサート。
「三大協奏曲」と「三大交響曲」を2夜連続で演奏するという豪華版で、とても楽しめました。やはり、良い曲と良い演奏が聴衆を感動させるのだと納得した次第です。写真は、kitara HPから借用しました。


恋人がサンタクロース

2012年12月25日 | ギャラリー

一昨夜、雪かきの疲れから早寝をしたら、朝早く(午前3時半頃)目が覚めてしまいました。

もう眠れそうもなく、「ラジオ深夜便」を聴きはじめました。その日の歌番組は、松任谷由実さんの特集でした。

後半の3曲を聴いただけですが、それが「春よ来い」、「卒業写真」に「恋人がサンタクロース」と、いずれも大ヒットした曲でした。

彼女の歌は、半音階を使ったフレーズが不自然で、まともに聴くことはほとんどないのですが、この3曲はとても良いと思いました。特に、歌詞の持つナイーブな感覚がすぐれていると思いました。

明日はクリスマスだからと、最後に「恋人が~」がかかったのですが、歌詞の中に、「プレゼントかかえて」とか、「背の高い」とかのフレーズがあり、若い女性のちゃっかりした面も織り込まれていて面白いと思いました。

「恋人がサンタクロース」
松任谷由実 作詞作曲・歌

昔 となりのおしゃれなおねえさんは
今夜 8時になれば サンタが家にやって来る

ちがうよ それは絵本だけのおはなし
そういう私に ウインクして
でもね 大人になれば あなたもわかる そのうちに

恋人がサンタクロース
本当はサンタクロース つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース
背の高いサンタクロース 雪の街から来た

あれから いくつ冬がめぐり来たでしょう
今も彼女を 思い出すけど
ある日 遠い街へと サンタがつれて行ったきり

そうよ 明日になれば
私もきっと わかるはず

恋人がサンタクロース
本当はサンタクロース プレゼントかかえて
恋人がサンタクロース
寒そうにサンタクロース 雪の街から来る

恋人がサンタクロース
本当はサンタクロース つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース
背の高いサンタクロース 私の家に来る

恋人がサンタクロース
本当はサンタクロース プレゼントかかえて
恋人がサンタクロース
寒そうにサンタクロース 雪の街から来る

恋人がサンタクロース
本当はサンタクロース つむじ風追い越して
恋人がサンタクロース
背の高いサンタクロース 雪の街から来る


AHM度5

2012年12月24日 | 田舎暮らし

一昨日、朝食時の夫婦の会話。

家内が御節(おせち)の材料をリストアップしながら~

家内:「にしんの子、何と言ったっけ」
小生:「???」
家内:「あの黄色いの、にしんの卵。わかるでしょう?」
小生:「あぁ、アレね(思い出せず)」
家内:「そう、アレよ~」

思わず、顔を見合わせ苦笑いをする。
結局、その場で「にしんの子」の名称は出てこず、ギブアップ。

そして、10分ほどして~

家内:「わかった。カズノコよ」
小生:「そうか、カズノコだ」

何のことはない、「数の子」のことだったのですが、この健忘症はかなり重症です。

概ね、「AHM(アルツハイマー)度5」くらいか?
クワバラ、クワバラ!

蛇足:AHM発症に至る生活習慣上の危険因子(ウイキィから転載)

・食習慣~魚(EPA・DHAなどの脂肪酸)の摂取、野菜果物(ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなど)の摂取、赤ワイン(ポリフェノール)の摂取などが本症の発症を抑えることが分かっている。

1日に1回以上魚を食べている人に比べ、ほとんど魚を食べない人は本症の危険が約5倍であるというデータがある。
 
・運動習慣~有酸素運動で高血圧やコレステロールのレベルが下がり、脳血流量も増すため発症の危険が減少する。

ある研究では、普通の歩行速度を超える運動強度で週3回以上運動している者は、全く運動しない者と比べて、発症の危険が半分になっていた。

・知的生活習慣~テレビ・ラジオの視聴、トランプ・チェスなどのゲームをする、文章を読む、楽器の演奏、ダンスなどをよく行う人は、本症の発症の危険が減少するという研究がある。

・たばこ~自らタバコを吸う(能動喫煙)だけではなく、非喫煙者であってもタバコから出る有毒物質(受動喫煙)の影響を受け発症率が高まる。


今年の本2012

2012年12月23日 | 読書三昧

今年もたくさんの本に出会いました。
等身大の主人公に共感した本、フムフムと感心しながら時間を忘れて読みふけった本など、さまざまでした。

この1年、「読書三昧」でご紹介した本です。

 ・上田七加子著「道ひとすじ」
 ・笹本遼平著「南極風」
 ・冲方 丁著「光圀伝

 ・葉室麟著「千鳥舞う」
 ・宮本輝著「水のかたち」
 ・船戸与一著「満州国演義7~雷の波濤」
 ・船戸与一著「満州国演義6~大地の牙」
 ・笹本稜平著「漏洩」
 ・小田実著「河1」
 ・誉田哲也著「幸せの条件」
 ・村上春樹著「ノルウェイの森」
 ・山本一力著「早刷り岩次郎」
 ・森村誠一著「南十字星の誓い」
 ・葉室麟著「柚子の花咲く」
 ・熊谷達也著「いつかX橋で」
 ・葉室麟著「散り椿」
 ・日本文藝家協会編「代表作時代小説」
 ・葉室麟著「川あかり」
 ・大江健三郎著「定義集」
 ・葉室麟著「橘花抄」
 ・三浦しをん著「神去なあなあ日常」
 ・新藤兼人著「100歳の流儀」
 ・葉室麟著「霖雨」
 ・ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」
 ・葉室麟著「いのちなりけり」
 ・村山由佳著「花酔ひ」
 ・相場秀雄著「震える牛」
 ・葉室麟著「実朝の首」
 ・浅田次郎著「君は嘘つきだから、小説家にでもなればいい」
 ・葉室麟著「銀漢の賦」
 ・葉室麟著「冬姫」
 ・樋口裕一著「音楽で人は輝く」
 ・道尾秀介著「カササギたちの四季」
 ・葉室麟著「蜩ノ記
 ・NHK100年インタビュー制作班編「小澤征爾指揮者を語る」
 ・篠田節子「銀婚式」
 ・早乙女勝元著「ハロランの東京大空襲」
 ・瀬戸内寂聴/ドナルド・キーン著「日本を、信じる」
 ・朝日新聞著「プロメテウスの罠
 ・山本兼一著「銀の島」
 ・誉田哲也著「あなたの本」
 ・林真理子著「ロストワールド」
 ・山本兼一著「雷神の筒」
 ・司馬遼太郎著「短編全集10」
 ・宮本輝著「慈雨の音」
 ・村上春樹著「小澤征爾さんと、音楽について話をする
 ・楡周平著「羅針」
 ・角田光代著「森に眠る魚」
 ・吉田修一著「平成猿蟹合戦図」
 ・宮本輝著「真夜中の手紙」
 ・古賀茂明著「日本中枢の崩壊」
 ・司修著「本の魔法」
 ・司馬遼太郎著「短編全集12」
 ・村山由佳著「放蕩記」

以上、55冊ですが、昨年の51冊に比べて微増です。病気で3週間近く入院したことを思えば、頑張って読んだということでしょう。

印象に残ったものをあげると、下記のようになります。

・人生の機微に触れ、感銘を受けた本~宮本輝著「水のかたち」、葉室麟著「蜩ノ記」、誉田哲也著「幸せの条件」など

・歴史に挑んだ意欲作~船戸与一著「満州国演義6~7」、小田実著「河1」、冲方 丁著「光圀伝」など

・良質のエンターテイメント~葉室麟著「銀漢の賦」と「散り椿」、角田光代著「森に眠る魚」、三浦しをん著「神去なあなあ日常」、篠田節子「銀婚式」など

・ドキュメンタリー~村上春樹著「小澤征爾さんと、音楽について話をする」、NHK100年インタビュー制作班編「小澤征爾指揮者を語る」

さてさて、来年はどんな年になりますか。
とりあえず、中途になっている小田実氏の「河2・3」を読了しなければとあせっています。


-6.9%

2012年12月22日 | エコロジー

一昨々日午後、玄関の雪かきをしていたら、北電の検針おばさんが来ました。

彼女は、深い雪の中を腰までつかって引き込み電柱へアクセスし、メーターを読み取って検針票を置いて行きました。

それによると、先月分(11月21日~12月19日)の床暖の使用量は、436KWhで、料金は5,279円でした。

これは前年同月比、30KWh(6.9%)の減少です。
節電目標の7%には届きませんでしたが、この時期、例年にくらべ、とても寒かったことを考えると、まぁまぁかなと思いました。

この間、コンサートで2日留守にしましたが、床暖は設定を1段階下げて終日通電としたので、優位差なしとしました。

他に、昼間電力は174KWhで18.3%の減、夜間電力は641KWhで4.9%減でした。それにしても、都合、1,251KWhは使い過ぎですね。何とかならないものでしょうか。


豪雪

2012年12月21日 | 田舎暮らし

いやはや、すごい雪です。
豪雪の倶知安で知られる土地柄、少々の雪には驚きませんが、12月にこれだけのドカ雪は経験したことがありません。

何でも、例年の1.4倍とか。お陰で、昨日も朝昼晩と(お雪様の)ご接待を余儀なくされました。

ただ、ベランダや玄関周りの雪かきは、何度かやれば片付くので良いのですが、問題は屋根に降り積もった雪です。

台所の窓から軒先を見ると、ご覧のように、屋根に降り積もった雪が庇(ひさし)からせり出していますし、ツララも派手につり下がっています。

ただ、ここ(西側)は屋根がストレートに落ちているので、いずれ自然落下しますので問題ないのですが、玄関上の小屋根には、すでに1.5mほど堆積しています。一部は、庇から1.5m以上もせり出しています。

このままでは、雪と氷の重みで庇が壊れてしまうので、いずれ、屋根に登って雪下ろしをしなければなりません。やれやれ、雪国の田舎暮らしも楽ではありません。

蛇足:今日の暖気(-2℃)で、東側の小屋根に堆積していた厚さ1.5mほどの雪と氷の塊が、午後4時頃、轟音とともに落下しました。これで屋根に登る必要はなくなりました。メデタシ!


PC界10大ニュース

2012年12月20日 | ギャラリー

新着の日経パソコン12月24日号。
「読者が選ぶ2012年10大ニュース」が掲載されている。

概略は上図の通りだが、副題が「身近な脅威」とある。
世相を反映しているわけだが、来年こそ、この分野でも良いニュースを聞きたいものだ。

このリストで10位になった「日本発LINE利用者8,000万人を突破」というのは、昨年6月、NHN Japan が公開した無料のメッセンジャーアプリのこと。

日本発のアプリが海外でも4,400万人に利用されていて、現在でも毎週2百万人のペースで増え続けているというから驚きだ。

このアプリを使えば無料で音声通話ができるだけでなく、多彩なイラスト(スタンプ)が使えるのが魅力という。


朝昼晩のご接待

2012年12月19日 | 田舎暮らし

本格的な寒気の南下で、昨日午後から激しく雪が降っています。
このため、今日は終日雪かきに追われそうです。

今(正午過ぎ)は小康状態ですが、さらに降り続けば夕方も出動しなければならず、この場合、ひと冬に何回かしかない「朝昼晩のご接待」ということになりかねません。

実は、小生は今朝寝坊したので、朝の雪かきはサボッてしまったのですが、その分、昼の部は、朝昼二回分の排雪で大汗をかいてしまいました。

一方、昨日、町の図書室から「本が入ったから取りに来い」と連絡があり、これから出かけなければならないのですが、吹雪くようなら順延せざるを得ず、目下、模様眺めをしているところです。


節電対策

2012年12月18日 | エコロジー

この冬、当地は原発(泊)が止まっていることもあり、昨冬比7%の節電が要請されています。

このため拙宅では、大型テレビを止めパーソナルテレビを常用する他、窓のカーテンは必要以上開けない「暗い生活」をするなどしています。

上記に加え、この冬は、電気式床暖房の設定を5段階の内、最高でも4段階までにとどめることにし、約2割の節電を目標にしています。

上の写真は、床暖のコントローラーですが、タイマー運転中の表示が「4」を示しています。(通電時間は、午前4時から午後4時まで。午後4時以降は、薪ストーブを使います)

これで節約できる電力量は、家全体の消費量の10%くらいと思いますが、いずれにせよ結果がどう出るか楽しみです。

近く(21日)電気メーターの記録が届くので確認できるでしょう。


革命的熱愛人生~上田七加子著「道ひとすじ」

2012年12月17日 | 読書三昧

共産党の不破哲三(元)委員長の奥さんで、姉さん女房の七加子さんが書いた半生記。



戦後の混乱期、東京台東区の海苔屋の長女として多感な青春時代を過ごした彼女は、「一人ひとりがもっとも人間らしく生きられる社会、差別や貧困から開放され、国民が本当に主人公となれる社会をめざす」と19歳で共産党に入り活動をはじめます。

そして間もなく、同じ地域で活動していた東大生の上田健二郎氏(不破氏)と出会い親しくなります。

七加子さんは、当時、「数学がすごくできる男がいる」という噂をきいており、一方、不破氏は「あちこち飛びまわっている勇敢な女の子」がいると認識していたようです。

24歳で結婚し、夫となった不破氏が「共産党のプリンス」と呼ばれ、代議士から同党委員長へと駆け上がっていく過程を信じられない思いでみつめて行きます。

その間、夫と家族(娘)を愛し、一貫して社会活動の現場で活躍し続けた革命的熱愛人生録です。


NZのマッターホルン

2012年12月16日 | 読書三昧

ニュージーランドにマッターホルンに酷似した山があることご存知ですか。小生は、この本を手に取り始めて知りました。



この山は、標高3,033mのアスパイアリングで、夏ならヘリコプターで1,851mの稜線まで行き、近くの避難小屋に宿泊して往復12時間ほどで登頂できるそうです。

ただ、緯度が高い(南緯43度:北海道北部と同緯度)ので、一旦、天候が悪化すると遭難の危険もあるようです。

この本は、ツアー登山で落石にあって2名のメンバーを失った後、嵐に巻き込まれて遭難する話と、それをネタに未必の故意でツアー客を死に至らしめたとする裁判での争いが詳述されています。

少々、こじつけかとも思われる場面展開ですが、何故人は山に登るのか、人間いかに生きるべきか等、古くて新しいテーマをさらりと読ませてしまうあたり、さすが笹本氏と感心しきりでした。