田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

山葡萄

2006年09月22日 | 田舎暮らし

9月22日

夕方4時過ぎに、妻といっしょに散歩にでる。
別荘地内の私道をめぐる3~40分の日課である。
この程度の散歩では足腰の衰えを防止する効果はとうてい期待できないが、
さりとて1時間以上も歩こうとすれば、それなりの覚悟が必要になるので、
いつもこの程度でお茶を濁している。

この時期の散歩には、山の恵のキノコやブドウなどを採るという楽しみもある
のだが、以前から目をつけていた藪のヤマブドウは、誰かが早々に採って
しまったらしくなくなっていた。

それではと秘密の場所に立ち寄ってみると、まだ少し若いが、ジャムにすれば、
小瓶のひとつにもなろうかと思えるほど実っていたので、早速頂いてきた。


一粒つまんで口に入れてると、酸味は強いがコクのある山葡萄独特の味が
広がる。じっくり煮込めば、きっと美味しいジャムが出来るに違いない。
今から楽しみである。


札響名曲シリーズを聴く

2006年09月21日 | 音楽三昧

9月7日

道東旅行の帰途、札幌に立ち寄り「札響名曲シリーズ」を聴いた。
プログラムはオールモーツアルトである。

・交響曲第1番 変ホ長調 K16
・ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491
・交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」 K551 

演奏に先立ち、正指揮者、高関健(たかぜきけん)氏による曲目解説が
あった。札響を聴くのは初めてだが、演奏者の生の声を聞くことができ
る良い企画だと思った。

交響曲第1番は、モーツアルト8才の時の作品。
3楽章の比較的規模の小さなシンフォニーだが、とても8才の坊やが作
曲したとは思えないしっかりした構成と溌剌とした曲想がすばらしい。
札響のサラッとした演奏も良かった。


次は、お目当てのピアノ協奏曲 K491、ソリストは田部京子さんだ。
すらりとした長身にエメラルドグリーンのドレスをまとった田部さんが
登場する。会場からため息とともに拍手がわきあがる。

やや長めの序奏の後、ピアノが優美に後を追う。
曲は20番同様短調なのだが、さほど暗くならず淡々と展開していく。
第2楽章はラルゲット。ゆったりしたリズムの中に、張り詰めたピアノ
が優美に響く。CDではお馴染みだが、一音々々丁寧に積み重ねていく
田部さん独特のピアノに納得する。

第3楽章は、オーケストラとの数回のやりとりの後、ピアノの華麗な演
奏テクニックも披露して速いパッセージから終曲に至る。
感動と納得の拍手が鳴り止まぬない。田部さんは何度も何度も登壇して
丁寧に挨拶をする。「やっぱりいいね」と隣の家内と言葉を交わす。

休憩をはさんで演奏された「ジュピター」は、モーツアルト最後のシン
フォニー。構成も内容もこれ以上のものはない、人類の遺産的な大曲。
少々消化不良気味(小生ら聴く側の)であったが、手ごたえ十分の演奏
であった。「アイネクライネナハトムジーク」第1楽章がアンコールに
演奏された。久しぶりに良い演奏会であった。


今朝の収穫

2006年09月19日 | 田舎暮らし

9月19日

九州地方で大型台風による被害が出ています。
竜巻の発生で、特急電車が横転したり、多くの家屋の屋根が吹き飛んだり
した被害を知るにつけ、自然の持つエレルギーのすごさを実感させられます。
被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。

さて、北海道に秋の訪れを告げるラクヨウタケ(落葉茸)が採れ始めました。
これは、今朝、家内が散歩の途中で見つけたものです。


早速、味噌汁に入れて食べましたが、ラクヨウ独特の香りとぬめりがあって、
それはそれは、とても美味しかったですよ。
茸も新鮮がなりよりですから、残ったものは、早速街に住む友人に届けよう
と思います。



こちらは畑の収穫物です。
このところの晴天続きで、今年は例年になく大きなトマトが採れています。
キュウリやナスやピーマンなど、太陽の恵みが欲しい作物も豊作です。
しばらくは、自家製野菜で十分しのげそうです。

 


アンヌプリ登山

2006年09月15日 | 田舎暮らし

9月14日

暑い夏の間中、板の間に寝転がってゴロゴロしていたためか、最近、
足腰の衰えが気になりだしました。歳も歳(66歳)ですから仕方ない
のですが、階段の上り下りに不安を覚えるようでは先が思いやられる
ので、裏山(ニセコアンヌプリ1,308.2m)に登ることにしました。

これは、以前の写真ですが、正面の山がニセコアンヌプリです。


午前9時車で出発。五色温泉登山口から妻と二人で頂上をめざします。
標高差550m、2時間弱の行程です。
スキーで痛めた右膝に少々鈍痛がありますが、かまわず登りはじめます。
大きな石がゴロゴロする急坂をあえぎながら登りつめると、緩やかな
山道となり調子も出てきました。

4合目付近から見るイワオヌプリ(裸の山肌)とその左にチセヌプリや
目国内(メクンナイ)岳などを望むことができます。


7合目から上はゴロタ石のガラ場が続き、足にかなり負担がかかり
ましたが右膝の鈍痛はいつの間にかなくなっていて、いつものペースで
高度をかせぐことができました。頂上への稜線から見た頂上です。
古い観測所の建物(現在は避難小屋)を見ることができます。




ヤレヤレ頂上到着。登山口から1時間半の行程でした。




正面には、羊蹄山(1,898m)の端正な姿がシルエットになって浮かび
上がっていました。手前の急坂は、アンヌプリスキー場です。


振り返れば、日本海と岩内港を望見できます。

下山後は、五色温泉に浸かって疲れを癒しました。体調も良くなり、
日頃の運動不足を痛感させられた山行でした。