田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

美味しいものいろいろ

2011年10月30日 | 田舎暮らし

当地(ニセコ)に移住してよかったことはたくさんありますが、美味しい食材が容易に手に入るのもそのひとつです。

先にご紹介した自家製椎茸などは、広い敷地を確保できる北国の田舎暮らしでなければ、なかなか味わえない美味しさ、楽しさです。

早春のまだ雪深い林の中でミズナラの枝を捜して伐採し、自宅に運んで菌(椎茸の種)を植え付けます。そしてジッと待つこと2年半。ニョキニョキ出てきた椎茸の美味しさは格別です。

これは、つい最近手に入れた美味しいもの。
道産米の「ゆめぴりか」と「ホッコリエビス」カボチャです。

「ゆめぴりか」は、道産戦略米として開発されましたが、過去2年はまだ十分な収量がなく、通年これを入手することはできませんでした。

この秋は、予定した収量が確保できたとかで、この美味しさを十分楽しめそうです。そのモチモチした食感は、このお米でないと味わえない美味しさです。

左に見える「ホッコリエビス」は、近くの養鶏場から購入した逸品で、ホッコリした独特の食感が楽しめる美味しいカボチャです。


密室の真実~吉村昭著「プリズンの満月」

2011年10月28日 | 読書三昧

もう遠い過去のような錯覚を覚える太平洋戦争の「戦犯と処刑」の実態を、巣鴨拘置所の刑務官の眼を通して描いた佳作です。

物語~昭和25年夏、熊本刑務所の刑務官だった鶴岡は、上(GHQ)からの命令で「戦犯」の拘置と処刑を行う巣鴨プリズンに転属された。そこには、刑務所に服役する罪人とは異なる人々(戦犯)が収容されていた。A級戦犯を複数同時に処刑するため、あらたに絞首台を5基増設する話など、読者に緊張を強いる描写が続く・・・

吉村氏の取材癖は徹底していたそうで、この小説も氏のそうした働きがなければ世に出なかった事実も多いのではと感心しながら読みました。

また、このような小説が、戦後50年を経た平成7年になって著わされたことも意義深いと思いました。戦争とは? 戦犯とは? 等々、深く考えさせられる作品でした。


ダウン

2011年10月27日 | 田舎暮らし

このところ体調が良いと、あれこれ動き回った結果、オーバーヒートしてダウンしてしまいました。下痢と微熱で、二日ほど寝込んでしまいました。

ことの始まりはゴルフ場のレストランで、そこで食した「ルスツ豚のカツサンド」がとても美味しかったので、それなら自分でルスツ豚を手に入れて調理すれば、もっとおいしく食べられるはずと考えました。

先週末、当地から50kmほどの距離にある留寿都村の道の駅へ行き、隣接された売店でブロック(肩ロース)を購入して帰りました。

少し大きかったので、ご近所にお裾分けした後、厚く切った肩ロースをソテーにしていただきました。

その時は、「フムフムこれがルスツ豚か」などと悦に入って食べ、とても美味しかったのですが、これが引き金となって、翌日から胃が不調を訴え、遂にダウンしてしまいました。

「過ぎたるは及ばざるが如し」の例え通り、人生、何につけ調子にのってやり過ぎるとろくなことはないを地で行く結果となりました。


どっこい生きてる

2011年10月26日 | 田舎暮らし

この秋、突然目覚めた椎茸は、はじめ30ヶほどを採取してあちこちにお裾分けしてそれで終わったかと思っていました。

その後も豆粒ほどの芽は出ていたのですが、時期が時期だけにもう育たないとあきらめていました。ところが、このところの陽気と雨でグンと成長し、再度、食卓にのぼりました。



これは一昨日の収穫。肉厚のしっかりした椎茸です。

早速、夕食にスキヤキもどきの具となって登場しましたが、肉のうまみとよく調和して、とても美味しくいただきました。

とりあえず、このほだ木は2年分のストックがあるので、2~3年は、春秋のシーズンに、また目覚めて楽しませてくれると思います。


ニンニンカメカメゴルフ

2011年10月25日 | 田舎暮らし

先日(19日)のゴルフ。
早い時間(8:40)のスタートだったので、スムーズに進むかと期待したのですが、前に入った3人組のプレイが遅く、いつものニンニン(忍々)ゴルフになってしまいました。

男性二人に若い女性が入ったこの3人組。
男性はバックティとレギュラーティと分かれてティショット。その後、女性がフロントティから打つのです。

また、女性はアドレスしてからボールを打つまでに、概ね、20秒くらいかかります。若い女性のプレイヤーはめずらしいので、そこそこ気軽に見ていたのですが、ショット毎にこれをやられるとさすがにイライラして来ます。結局、前半のハーフ(9ホール)に2時間半もかかってしまいました。

ところが(ハーフを終え)クラブハウスに戻ると、係員が寄ってきて、前の組をパスして先に行ってくれ言う。さもありなんと後半はスイスイと進みました。

ただ、この日は晴れて陽気も良かったせいか、ゴルフ場にもカメムシの大群がいて、彼らとそこここで鉢合わし大変でした。

クラブハウスのロビーにも、トイレにも、プレイを終え入浴したら何と湯船にも浮いていました。そして、レストランへ食事に行くと大きな窓ガラスも彼らに占拠されていました。

始めはニンニン、後にカメカメゴルフの一日でした。


純水~吉田修一著「パーク・ライフ」

2011年10月24日 | 読書三昧

以前読んだ「悪人」が面白かったので、芥川賞(127回)受賞作という同氏の作品を読む気になりました。何か無味無臭の純水を飲んでいるような妙な小説でした。

物語~日比谷公園が生活のアクセントになっている若いサラリーマンの主人公が、停車した電車の社内から見た「死んでからも生き続けるものがあります。それはあなたの意志です」という日本臓器移植ネットワークの広告を見て、「あれって、ゾッとしませんか?」と、うしろに立つ女性に話しかけてしまったことから物語ははじまるのだが・・・

主人公の何気ない日常と、時々に訪れる公園で出会う人々との淡い交流を描いているのですが、文字も文章も洗練されているためか、最後までサラッと読まされてしまいました。

従って、本書によって何か人生の教訓のようなものを得られるはずもなく、単に、現代を生きる若い世代の混沌とした日常と気分を映した私小説と言ってよいでしょう。ご参考までに、同賞選考委員の代表的な評価を関連HPから転載します。

高樹のぶ子氏~「無理がない。意図的に力を加えたり主張したり整えたりする作意が見えない。」「人間を見る目が随所で鋭く光り、たった一行で、さりげなく決定的なインパクトを読者に与える。」「それにしてもこの透明な気配はどこから来るのかと考え、若い主人公の周辺に性の煙霧が無いせいだと気付いた。性欲が無ければ、遠近のバランスや歪みや濃淡が消えて、文学はかくも見晴らしが良くなるのだ。」


大根と人参

2011年10月23日 | 田舎暮らし

早朝の気温が零下を記録するようになって、当地は早や冬を予感させる今日この頃です。

しばらく良いお天気が続きましたが、今朝は、一転冷たい雨が降っています。今夜には強い寒気が入るようですので、一段と冬に近づくことでしょう。

菜園は、とうに店じまいしたのですが、寒さに強い大根と人参だけは生きています。

写真は、昨日収穫したものです。間違って、長根の種を蒔いたためひねて育った大根と、まずまずの大きさの人参です。

どれも見てくれは良くないのですが、味はそこそこで、特に大根はその鮮度と辛さで流通物にはない美味しさを味わえます。

本格的な雪が来るようになっても、この二種類の野菜は、元気に食卓を支えてくれそうです。


原発No!~福島県議会

2011年10月21日 | ドラミング

報道によると、昨日(20日)、福島県議会は本会議を開き、県内にある原発10基全ての廃炉を求める請願を全会一致で採択したとのこと。

東京電力は従来、事故を起こした第一原発1~4号機については廃炉にするとしていますが、5~6号機及び、第二原発の1~4号機については言及をさけ、運転再開に含みを持たせて来ました。

しかし、事故に伴う未曾有の災害を身を持って体験した福島県民は、もはや原発と共存はできないとして、建設・誘致を促進してきた自民党をはじめ県内の保守層を含め、「全基の廃炉」という結論に至ったようです。

今般、事故対策地域の30km圏へ拡大に伴い、当地もその対象地域に指定されることになりましたが、根本的対策は、「泊原発の廃炉」以外にありえないわけで、この実現のため地道に努力していきたいと願っています。


自然の恵み

2011年10月20日 | 田舎暮らし

家内は早朝散歩を欠かしません。
散歩は時として実益を兼ねていて、いろいろなものを持ち帰ります。それが山菜だったりキノコだったりするのですが、今朝は、モミジを一葉持ち帰りました。

これを煮たり焼いたりして食べるわけには行きませんが、よく見ると、何とも見事な自然の、秋の芸術品だと思いました。

ところで、先日、菜園の後片付けをした際、青いトマトを笊にいれて軒先に置いたのですが、このところの寒さでちょっと可哀想だと思い、屋内に取り込み居間の隅に置きました。

昨日、何気なく見ると、一斉に赤くなっていて驚きました。

これなら十分食用になりそうだと、夕食はこのトマトを使った「野菜のトマト煮」を楽しみました。


嘆いてばかりも~

2011年10月18日 | ドラミング

原発事故が私たちに与えた衝撃は計り知れません。
今どき、故郷に戻ることもならず、流浪せざるを得ない人々がいるなど信じがたい思いです。

しかしこれが現実であり、明日は我が身であることを思えば、嘆いてばかりもいられません。

当地(ニセコ)は、北電の泊原発から25km圏です。
一旦、あの福島の事態が現出すれば流浪の民とならざるを得ません。

そこで、札幌で結成された「泊原発の廃炉をめざす会」に参加することにしました。

この会の趣旨は、次のように説明されています。

「私たちは、泊原発の完全廃炉を求めます。北海道に住む私たちが今やるべきことは、福島第一原発の事故によって証明された泊原の危険性を訴え、一日も早く、泊原発を完全な廃炉にすることです。

そのためには、全道民が結集して泊原発の完全廃炉を求める大運動を展開すると共に、泊原発の危険性・違法性を司法の場で議論し、裁判を通じて、泊原発の問題を道民だけでなく世界の人々に訴えることが重要と考えています。」

具体的には、北電を相手とする訴訟の原告団の一員として裁判に参加します。小生自身は、この運動を通して学ぶものが多いのではと思っています。

かって小生らは、近くの清掃工場が排出するダイオキシンの危険を地域住民の皆さんと共に訴え、町をして「平成26年度末には、廃炉にする」約束をとりつけました。そして、間もなくこれが実現します。そうした経験を元に、息長く、地道に努力して行きたいと願っています。


お祭りは終わりました

2011年10月17日 | 音楽三昧

10日前後をピークに、この秋のお祭り(紅葉)は終わりました。
これは、拙宅西側の風景ですが、樹木の紅や黄色の葉が大分散ってしまい、とても寂しい風景になりました。

このところ、居間に設置した大型ステレオ装置の省力化に努めていたのですが、何とか見られる(聴くことができる)かたちになりました。

従来、左右の床に直接アンプを2台づつ置いていたのですが、この配置だと椅子が1脚しか置けず不便だったので、機器をラックひとつにまとめたかったのです。

これが、新しい配置ですが、従来の大きな電源をトランスに替えて左のスピーカーの後部に置き、空いたスペースに4台のアンプを重ね置きするようにして何とか収めることが出来ました。この結果、椅子を1脚追加でき、居間らしい雰囲気を取り戻しました。

また、これを機会に、2階にあるミュージックサーバーからLANケーブルを引き、ラックの最上部にのせたネットワークプレイヤーで聴けるようにしました。選曲、音量などの操作は、手元のiPadで行ないます。
これで長い長い冬を過ごす準備が整いました。


100歳まで生きたい?

2011年10月16日 | ギャラリー

4日、聖路加国際病院の現役医師日野原重明さんが100歳の誕生日をお迎えになったというので、大きな話題となりました。

その影響もあってか、昨日の新聞(朝日)の雑学版に面白い記事が載りました。

4144人アンケート~「あなたは、100歳まで生きたいですか?」

 ・35%~Yes
 ・65%~No

「生きたい」と答えた人の主な理由は、

 ・17%~やりたいことがたくさんある
 ・16%~孫子の成長を見届けたい
 ・15%~命を大切にしたい
 ・12%~長生きすればいいことがある、など

「生きたいとは思わない」と答えた人の主な理由は、

 ・23%~病気になってまで生きたくない
 ・18%~親族に迷惑をかけたくない
 ・18%~100歳に意味を感じない
 ・10%~いいことがあるとは思えない、など

また「100歳まで生きるとして必要だ」と思うものは?

 ・29%~健康
 ・16%~財産
 ・11%~家族
 ・11%~好奇心
 ・11%~趣味

などだそうです。

これらをご覧になって、どのような感想をお持ちになるでしょうか。


寒仕込み

2011年10月15日 | 田舎暮らし

昨日、味噌作りをしました。
材料は、大豆1kg、米麹2kgと塩550gという割合です。
プロセスはこちらにあります。

これからの冬場を玄関の風除室で過ごし、来年春(4月中頃)出来上がります。いつもの美味しい味噌に仕上がるでしょうか。

今回の味噌作りで面白かったのは、「作りかけの味噌にモーツアルトを聴かせたら、さらに美味しくなるか」ということでした。

たまたま、豆を煮る過程で少し時間があったので、居間の大型システムのスイッチを入れたら、諸戸詩乃さんが演奏するピアノソナタ13番が鳴り出しました。



しばしモーツアルトの美しい音色に耳を傾けていると、家内曰く、「乳牛にモーツアルトを聴かせると、乳がたくさん出たりおいしくなったりすると言うでしょう。味噌の場合はどうかな?」というので思わず大笑いをしてしまいました。

モーツアルト聴きながら眠りについた手前味噌が、さらに美味しくなって目覚めるよう期待しています。


頭の体操~東野圭吾著「ガリレオの苦悩」

2011年10月14日 | 読書三昧

55万部を売ったという人気作家のヒット作シリーズです。
「別冊文芸春秋」などに掲載された短編5編を収めていますが、シリーズに共通した登場人物がその謎解きに挑戦します。

物語~第二話「操縦(あやつ)る」老齢の元物理学助教授が、離れに住み着いた不良の息子に、身代が傾くほど強請られ殺意を抱く。助教授は専門知識を駆使して息子を殺し、離れに放火する巧妙な仕掛けを施し実行するのだが・・・

どの話も面白いのですが、どうも作り物臭さが残るのが惜しまれます。ただ、毎回同じ登場人物と共にする犯人探しは、頭の体操にうってつけです。


紅葉狩りゴルフ

2011年10月13日 | 田舎暮らし

紅葉真っ盛りのニセコです。
この時期ですから、ゴルフ場でも美しい紅葉を楽しめるに違いないと勇んで出かけました。

少々風は冷たいものの日差しもあり、絶好の紅葉狩りゴルフでした。

前に、男性4人組が入ったためショットの合間に周囲を見渡す余裕も、カメラを構える時間もあったので、以下にお見せするような絵がかけました。

ティグランド脇の池では、カルガモが1羽日差しを浴びてヨチヨチ散歩です。

フェアウエイの周囲は、撒いたような落葉で一杯です。ここにボールを打ち込むと、大抵迷子になってしまい見つけるのが難しくなります。

小生のショットは、美しい紅葉とは裏腹にあれこれありましたが、紅葉を満喫しながらの楽しいゴルフでした。