田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

ビバ! ニセコパウダースノー!

2010年01月31日 | 田舎暮らし

今日は、朝から晴れたり曇ったりのスキー日和。
朝食をすませて、早速ゲレンデへ向かいました。

日曜日とあって、ゲレンデは、内外の大勢のスキーヤー・ボーダーで賑わっていました。

特に、花園エリアでは、エアーの競技会があるらしく、ゼッケンをつけた若者の姿が目立ちました。

この少年ボーダーに続いてリフトに乗り、海抜600m地点から山麓に向けて滑り出すと、後からスタートした彼らが、小生らの周囲を、勢い良く、まるでミズスマシのように滑り下りて行きました。

さらに、海抜1,100m地点に上ると、アンヌプリ山頂を目指す大勢の外国人スキーヤーに出会いました。彼(彼女)らは、ゲレンデより林間スキーを好むようで、昨夜から降った30cmを越える新雪の中を、背丈を越える雪煙をあげながら滑り降りていました。

ビバ! ニセコパウダースノー!といったところでしょうか。


自家製パン

2010年01月30日 | 田舎暮らし

拙宅の昼食は、パン食2回→麺類1回の繰り返しになっています。
パン食は、自家製の食パンを何回かに分けて食べますが、とても美味しいので、最近はパン屋さんからパンを買ったことがありません。

また、先日は、つなぎに使っている牛乳がないというので、代わりに鶏卵を使ってみたら、より腰が強い美味しいパンが焼けたので、以後、つなぎは、牛乳少々に鶏卵1ヶを用いるようにしています。

今日も、パン焼きをセットしてスキーにでかけ、帰ってきたらちょうど焼きあがっていて美味しくいただきました。

拙宅で焼く食パン(約1.5斤)のレシピです。

 ・強力粉 300g
 ・砂糖 大さじ 2
 ・塩 小さじ 1
 ・バター 20g
 ・牛乳 30cc
 ・鶏卵 1ヶ
 ・冷水 150cc
 ・ドライイースト 適量

上記の材料をパン焼き機(米国製)に投入して約4時間で焼き上がります。


いつも美味しい~ショパンのポトフ

2010年01月28日 | 田舎暮らし

今年は、ピアノの詩人、ショパンの生誕200年にあたります。
世界各地でいろいろなイベントや演奏会が開かれます。

小生らは、5月に札幌Kitaraで開催されるツイメルマン(Krystian Zimerman)のピアノリサイタルを聴きに行くことにしています。

ところで、以前、ショパンが好んで食べたという「ショパンのポトフ」が美味しいとご紹介しました。

先日、いつも行くスーパーで、地元産の新鮮なタラが手に入ったので、これを使ってポトフを作ってもらいましたが、とても美味しかったです。

という訳で、いつ食べても美味しい(とりわけ、今の時期が格別おいしい)「ショパンのポトフ」の作り方をご紹介します。


《ショパンのポトフ》

前口上
野菜をとろけるようにやわらかく煮込むことで、野菜の持つ本来のうまみが出て実においしいスープです。

材料
 ・たらの切り身→大2切れ
 ・キャベツ→小1/2個
 ・玉ねぎ→大1個
 ・セロリ→1本半
 ・じゃがいも→2個
 ・ズッキーニ→1本
 ・にんじんのスライス→適宜
 ・べ一コン→3枚
 ・にんにくのみじん切り→大さじ1
 ・水→4カップ半
 ・固形ブイヨン→4個
 ・塩、胡椒→各少々
 ・バター→大さじ1
 ・オリ一ブオイル→適量

作り方
1.厚手の深鍋にバター、オリーブオイルを入れて、にんにくをいためる。 ここに一口大に切った野菜、1cm幅に切ったベーコン、水を加えてふたをして15分ほど中火で煮込む。

2.たらの切り身を一口大に切って加え、固形ブイヨンを入れてさらに10分ほど煮込む。野菜がやわらかくなったら塩、胡椒で味をととのえる。

以上、野菜をコトコト煮るだけのポトフですが、タラの柔らかい風味と野菜のうまみがよく溶け合ってとても美味しくいただけます。

美味しい料理をいただくと、何か得をしたような、幸せな気分になるから不思議ですね。どうぞ、あなたも「ショパンのポトフ」で幸せな気分を味わって下さい。


とかくこの世は住みにくい

2010年01月26日 | 田舎暮らし

今日のニセコは、猛吹雪です。
外はホワイトアウトになっています。

日頃、北国で仙人のような暮らしをしていると自認しているわけですが、世間との交渉を一切絶って生活できるかと言えば、決してそうではなく、今回も厳しい現実に直面させられました。

と申しますのも、先月14日、車で街中のちょっとした交差点に差し掛かりましたところ、一時停止を怠った小型トラックに側面から衝突されました。

幸い、小生と同乗の家内に外傷はなかったのですが、車両は運転席のドアが大きく壊れ、修理に10日ほどかかりました。この結果、年末の繁忙期に車なしの生活を余儀なくされましたが、ご近所の方のご好意で、買い物等ご一緒させていただき助かりました。

一方、車の修理は25万円ほどかかり、大半は保険から支払われましたが、小生の側にも相応の瑕疵があるとかで、10%相当額は負担させられました。

事故の状況からすると、これも少々不満だったのですが、それより驚いたのは、一時停止を怠って衝突して来た車が、何と町役場の車だったことです。

つまり、町民の安全と財産を守る立場にある町役場の職員が、業務遂行中、一時停止を怠って車を衝突させ、町民の安全を脅かし、その財産に損害を与えるなど、本来、「あってはならない」行為です。

また、この点を町役場の関係部所に問いただすと、あれこれ理由を述べて、自らの責任を認めようとしません。

そこで、やむなく事故原因の究明と再発防止策の徹底及び、損害賠償等について文書で申し入れたところ、ようやく(事故から40日経過した)昨日になって、責任者が来宅、謝罪と文書による回答を寄せました。

説明によると、衝突した小型トラックの運転手は高齢の臨時職員で、今もって、衝突時何を考えていたのか記憶にないと言っている由にて、同道できなかったとのことでした。道理で、事故時、彼に何を尋ねても答えがかえって来ませんでした。(高齢と言っても、実は、小生より7歳も若いのですが)

という訳で、とかくこの世は住みにくいと実感した次第です。
皆様もどうか、交通事故にはご注意下さい。


筑紫哲也著『この「くに」の面影』

2010年01月24日 | 読書三昧

2008年11月、「NEWS23」のメインキャスターとして親しまれていた筑紫哲也さんが亡くなりました。肺がんだったという。前年、番組で「肺がんの初期」と打ち明け、「克服して復帰する」と強い意欲をみせていましたが、薬石効なく帰らぬ人となりました。

小生らの目には、同氏は、ニュース番組のキャスターとして映っていましたが、実は、朝日新聞の政治部記者・海外特派員として活躍した後、編集委員にまで上り詰め、朝日ジャーナルの編集長などもつとめた生粋のジャナーリストでした。

従って、同時期、絶大な人気を誇った「ニュースステーション」の久米宏キャスターとは異なり、日々発生する幅広い出来事をジャーナリストの視点でわかり易く解説するのが得意でした。これは、ニュース番組では異色の時事解説コーナー「多事争論」として定着し、好評を得ました。

この本には、06年1月~08年3月までの「多事争論」145編の他、日刊ブログ新聞「ぶらっと」に連載された「始終至智への旅」30編、アスパラクラブに連載された「筑紫哲也の緩急自在」40編など同氏の幅広い見識に裏打ちされた珠玉のエッセイが掲載されています。

放送の中で口語体で語られただけでは十分咀嚼できなかった内容も、こうして文章に起こされたものを読むと、その深い意味合いに納得させられます。ご一読をお勧めします。

尚、編者は政治学者の藤原帰一氏と「NEWS23」編集長の吉岡弘行氏です。


中国の棚田

2010年01月22日 | ギャラリー

先日、NHK BShiで放映されたシリーズ「コメ食う人々」がとても面白かったとご紹介しました。

中でも、フィリピン・ルソン島の棚田での稲作は、日本人の先代の暮らしを彷彿とさせると記したら、目下、桂林で悠々自適の日々をおくる友人から、「桂林の近くにも龍背棚田という見事な棚田がある」と、すばらしい写真を送っていただきました。



独り占めするのはもったいないので、その内の何枚かを画面に合わせて(小さくして)ご紹介します。オリジナルは、もっと大きく迫力満点です。

この写真をご覧になって、どのような感想をお持ちになるでしょうか。尚、日本の棚田については、下記のHPに詳しく紹介されています。


後味の悪さ~湊かなえ著「告白」

2010年01月20日 | 読書三昧

ベストセラーとなった新人ミステリー作家の話題作です。
昨年の「本屋大賞」を受賞したというので、期待して読みましたが、結果は最悪。後味の悪い小説でした。

物語~愛娘を校内で殺されたシングルマザーの中学教師が、犯人である受け持ちクラスの男子生徒2名に復讐すべく、彼らが飲む牛乳にエイズウイルスに感染した血液を混入する。そして、精神的に追い詰められた犯人らは母親やクラスメートを殺す・・・。

とご紹介しただけで、この小説の異常さがわかろうというものです。「犯罪は法と正義に照らして処罰する」という現代社会の掟を無視するところから、この小説は出発しています。しかも、それを聖職者とも称される教師が行うのですから驚天動地です。

これは、9.11後、テロリストを法によって裁くのでなく、「テロとの戦争」と称してアフガニスタンとイラクに侵攻したブッシュの論理そのものです。つまり、この小説は、壊れつつある現代社会の人間不信を色濃く反映しているようで恐ろしくなりました。

また、この本が「本屋大賞」を受賞するにふさわしかったのか大いに疑問です。04年の同賞が小川洋子氏の「博士が愛した数式」だったことを思うと、その落差の大きさに戸惑いを禁じえません。


コメ食う人々

2010年01月19日 | ギャラリー

先週、NHK BSHi で放映された海外ドキュメンタリー「コメ食う人々」は、とても興味深い番組でした。

このシリーズは、たしか昨年6月頃一度放映されたのですが、今回”プライム8”の枠で、毎夜8:00~9:30に再放送されました。

 ・第1回 1月11日「稲作それはどこから」:中国
 ・第2回 1月12日「渇きの大地に聖なる実りを」:南インド
 ・第3回 1月13日「絶景の棚田 絶品のコメ」:フィリピン
 ・第4回 1月14日「リゾットの美味を極める」:イタリア
 ・第5回 1月15日「巨大農場のアメリカンドリーム」:米国

毎回、それぞれ稲作と米飯にたよる人々の生活と絆を描いたものですが、特に、途上国でのそれを描いた第1~3回に心動かされるものがありました。

第2回の南インド地方の灼熱の大地で、巨大な井戸(溜め池)掘りに奮闘する人々と大地に対する限りない尊敬と感謝は、視聴者に感動を与えるものでした。

また、第3回のフィリピン・ルソン島における棚田での稲作は、私たち日本人が、前の世代まで持っていた自然とともに生きる真摯な生活態度を思い出させるものでした。(写真は、同番組から借用しました)

引き続き、2月3日(水)から第2シリーズ4回が始まるようです。放映時間は、毎週水曜日午後8:00~9:30 です。


ポパイ

2010年01月16日 | 田舎暮らし

一昨日の午前中、「ニセコは晴れです」とスキーに出かけたりしていましたが、午後からは雪になりました。

それが・・・。昨日一杯降り続いても、尚、降り足りないらしく、今朝まで降り続いて、ベランダは40cmを越える積雪でした。

お陰で昨日から今朝まで、今度は「雪かき5連発」で、両腕はポパイのように太く、頑丈になってしまいました。今朝は、これに両肩の痛みが加わり困りました。

ところで、新道産米「ゆめぴりか」の内、たんぱく質の量が規格外(6.8%以上)となったものを、他のブランドとブレンドして販売するらしいとご紹介しました。

先日、スーパーに行くと、この新しいブレンド米が出ていたので、早速、購入して来て食べてみましたが、期待以上の美味しさで驚きました。

このお米は、「準ゆめぴりか」80%と「おぼろづき」20%のブレンドなのですが、「ゆめぴりか」のみの場合に比べ、もちもち感が「おぼろづき」の柔らかい食感でほどよく緩和され、とても美味しいと思いました。

値段も1,980円/5kgと手頃で、これならブレンド米で結構。これで販売を続けて欲しいと思いました。道内にお住まいの方は、お試し下さい。


山崎豊子著「作家の使命~私の戦後」

2010年01月15日 | 読書三昧

次々と話題作、超大作を発表し、時代に警鐘を鳴らし続けてきた山崎豊子さんの数少ないエッセイをまとめた「自作を語る(1)」です。

医学界の象牙の塔を描いた「白い巨塔」を始め、産業界を支配する銀行機構を著わした「華麗なる一族」や、戦争三部作「不毛地帯」「二つの祖国」「大地の子」に加え、近著の「沈まぬ太陽」や「運命の人」等々、時代の節目節目にスケールの大きな話題作を提供してきた著者が、自ら語った執筆の裏話集です。

そして、それらの執筆の原動力は何か、また、どのように題名を決め、資料の収集、取材を行ったか等々、同氏の愛読者には、興味尽きない内容です。一読をお勧めします。


スキーを楽しむ

2010年01月14日 | 田舎暮らし

寒波の襲来で、全国的に荒れ模様のお天気のはずでしたが、今朝のニセコはよく晴れています。

そこで、久しぶりにゲレンデに出てひと滑りしました。平日とあって日本人の姿はほとんどなく、豪州人を中心とした外国人スキーヤー・ボーダーの皆さんばかりでした。まるで、海外のスキーリゾートで滑っているような雰囲気です。

山頂をめざすリフトを待つ人々が大勢列をなしていました。

ゲレンデは、圧雪をかけた後に降雪があったようで、新雪がかなり堆積していてあまり良い状態ではありませんでした。

それでも久しぶりに踏みしめる雪の感触と頬を切る風の音に爽快感を味わいました。


JAL法的整理の教訓~映画「沈まぬ太陽」

2010年01月12日 | ギャラリー

札幌に出たついでに、映画「沈まぬ太陽」を見てきました。
山崎豊子氏の同名小説を角川映画が映像化したものですが、何せ原作が3編5巻からなる長編小説ですので、どこに焦点をあて、どのように描くか、その点にも興味がありました。

映画は、小説のストーリーをなぞるのではなく、先ず500余人を乗せて操縦不能となり、御巣鷹山に激突した国民航空(NAL)123便の墜落に至る機内の騒然たる様子を提示して観客の心臓をわし掴みにするところからスタートしました。

そして、凄惨な墜落現場と体育館に並べられた無数の棺と遺体確認に追われる親族の痛々しい姿でした。それは、航空機事故の恐ろしさ深刻さを劇的に提起するものです。それ故に、サービスを提供する航空会社の安全に対する厳しい企業姿勢を問うものとなっています。

しかるに、現実に、同社内で行われて来たのは、組合活動を敵視した職員の分裂支配であり、そのためには、企業倫理も人間性をも無視する姿勢でした。

それらが、結局のところ幾多の重大事故を引き起こし、現存のJALの法的整理(倒産)につながったと言っても過言ではないでしょう。

映画は、これらの非人間的な企業風土とそれを継続維持して来た歴代の経営トップの犯罪的行為を白日の下にさらしています。途中10分間の休憩を挟んでの3時間22分でしたが、飽きることなく最後まで見ることができました。

ただ、残念だったのは、原作が提起したアフリカの大地に生息する動物の自由と自律した生き方に対し、人間社会の何と不自由で不道徳的なことかという点は、十分描ききれていないように思いました。写真は、映画「沈まぬ太陽」のHPから借用しました。


定点観測

2010年01月10日 | 田舎暮らし

昨夜からニセコはまた、雪になりました。
今朝までの積雪は30cmほどで、さほど多いというわけではないのですが、このところ、良いお天気つづきだったこともあり、この降雪は、何か新鮮に感じました。



これは、いつもご覧いただいている拙宅南側の風景です。
いわば定点観測的な写真ですが、昨夜からの雪で、木々もたくさん雪をのせ、ニセコの面目躍如と言った風景です。

最近は、加齢も手伝ってすっかり活動的でなくなり、いつも同じ景色をご覧頂いていますが、この雪が降り止めば、スキー場の状態もさらによくなるでしょうから、ゲレンデに出て滑りたいと思っています。そして、少しは動きのある写真でもご覧にいれられたらと思っています。


感動的な~なかにし礼著「長崎ぶらぶら節」

2010年01月09日 | 読書三昧

先日、今年もあせらず気長に本を読んで行きたい、その中で良い本にめぐり合えればと書いたばかりなのですが、幸先良く感動的な本に出会いました。

なかにし礼著「長崎ぶらぶら節」。第122回(平成11年/1999年下半期)直木賞受賞作で、江戸時代から長崎に伝わる民謡「ぶらぶら節」を発掘、普及した芸妓「愛八」の生涯を情感豊かに描いています。

この本は、以前、同氏の「戦場のニーナ」を読んだ際、直木賞受賞作であることを知り、いつか読みたいと思っていたのですが、機会に恵まれませんでした。

発刊は平成11年ですから、もう一昔も前に出ていたのですね。
今回、町の図書室から借りて読み、エンターテイメントとしての小説の面白さを再認識させられました。一読をお勧めします。

井上ひさし氏は選評で、「仕立ては古風である。それは四千曲に及ぶ歌詞の実作で得た作者独自の「歌論」をふんだんに盛り込むための作家的な戦略だったと思われる。歌を発掘するしか生きようがなかった二人の幸福な、しかしある意味では不幸な人生が、読む者の胸を打たずにはおかない。」 と述べています。

(注)上記で言う「歌論」の部分を2・3引いてみると、
・人は泣きたい時に歌ば歌うということですたい。声をあげて泣くかわりに、歌ば歌う。歌うたあとはすっきりして、また生きてみようかと思うたい。

・むかしは、川の向こうのかわらで祝(ほが)い人たちが死人をあの世に送っていた。芸とはそもそも霊鎮めじゃけんね。歌は川の向こうから聞こえてきた。川の向こうとは、この世ならぬもう一つのこの世のことやろうね。・・歌に誘われて、人は橋ば渡り、あの世の景色に似たもんば眺めにいくとたい。川の向こうで人は歌に魂ばあずけて一時天国に遊び、やがて夢さめて、橋ば渡ってこの世に帰り、味けなか日常の生活に戻るったい。歌は、この世とあの世ばつなぐ掛け橋たい。

・人間の声は化粧もできんし、衣装も着せられん。しかし歌う時とか芝居をする時、または嘘をつくとき、人の声は化粧もすれば変装もする。この時に品性がでるもんたい。上手く歌おう、いい人に思われよう、喝采を博そう、そういう邪念が歌から品を奪う。
等々。


長谷川陽子さんのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

2010年01月07日 | 音楽三昧

昨夜は、札幌Kitaraのニューイヤー名曲コンサートで、スメタナの「モルダウ」、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」と「新世界交響曲」を聴きました。

上記の内、小生らのお目当ては「チェロ協奏曲」で、20数年ぶりに長谷川陽子さんが弾くこの曲を聴きたいと思っていました。

というのも、初めて彼女の(この曲の)演奏を聴いた時、演奏の途中でチェロの弦が切れてしまい、弦を張り替えてさらに弾き続けるというハプニングがありました。

今では、その時の会場も競演したオーケストラも覚えていないのですが、デビュー間もない(お若い)彼女が、そんなハプニングに動じることなく、最後まで堂々と弾ききった精神力と、その力強い演奏が印象に残っていたからです。

昨夜の彼女の演奏を聴いて、その力強い演奏は健在で、しかも、オーケストラと丁々発止とわたり合う様は感動的でした。

それにしても、このコンサート。彼女の人気か、演奏曲目の良さかよくわかりませんが、聴衆が会場を埋め尽くし、超満員の盛況でした。尚、指揮者のコウト氏は、体調不良で来日できず、替わってズデニェク・マーカル氏がつとめました。