田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

藤沢周平の礎、小菅留治

2008年07月31日 | 読書三昧

昨日の快晴も一日天下で、今日は晴れたり曇ったりのはっきりしない
お天気になってしまいました。ただ、湿度が低いのが救いです。

読者に深い感銘を与えずにおかない藤沢周平氏の小説は、どこに
その礎があったのか、読者ならどなたにも興味あるテーマです。

この本は、毎日新聞山形支局長だった粕谷昭二氏が、山形県鶴岡市
出身の作家、藤沢周平氏の郷里の史実、情景、方言、人間関係、食習
慣などを、同氏の分身”小菅留治”(藤沢氏の本名)が郷里にあって生き
つづけていたからに相違ないと、関係者や作品ゆかりの地を訪ね歩い
て得た記録です。

この記録は、三つの部分から構成されています。

 1.旧知の人たちー12人へのインタビュー
 2.作家の土壌ー父母、家庭、薫陶を得た人々
 3.描かれた庄内ー作品に描かれたもよりの地を訪ねる

これら多方面からの探索を通して、藤沢文学の普遍のテーマである市井
の庶民や下級武士のすがすがしい生き方、つましくも堅実に生き、権力
におもねることのない清々しい姿は、気候が温和で比較的豊かであり、
人情に厚く、中央の権力に迎合せずに来た庄内地方の風土が育んだ人々
の生活と暮らしがもとになっているといいます。

また、直木賞受賞作「暗殺の年輪」の舞台となった海坂(うなさか)藩は、
山形県鶴岡市の庄内藩を模していますが、その一節に、次のような描写
があります。

 ・城は町の真ん中を貫いて流れる五間川の両岸にあって、美しい五層の
 天守閣が町の四方から眺められる・・・。

ここに描かれた「五間川」は、鶴岡市を南北に流れる「内川」であることを
「描かれた庄内」で紹介しています。

この本は、作家藤沢周平の実像に迫り、その作品の真髄を理解する上で
またとない参考書であるとともに、藤沢ファン必携の書と言えましょう。


庶民いじめの郵政民営化

2008年07月30日 | ドラミング

お天気が回復して強い日差しが射し込んでいます。
気温は25~6℃ですが、湿度が低いのでさわやかです。

先日、家内が遠隔地の役所から(パスポートの申請に必要な)戸籍抄
本を取り寄せるべく、郵便局で450円分の定額小為替を購入しようとし
たら650円請求され、カリカリしていました。何故450円の小為替の購入
に650円必要かというと、額面400円と50円の小為替それぞれに100円
の手数料がかかるからだそうです。

郵便局の定額小為替は、額面50円、100円、200円、300円、400円、500
円、1000円の7種類があり、(民営化)以前は、手数料も一律10円でした
から、現金の取り扱いなしに小口の送金をするのにとても便利でした。

ところが、郵政民営化後は、料金が一律100円となったため、上記のよ
うに、額面400円の小為替は500円、50円のそれは150円出さないと購入
できなくなったのです。

つまり、額面50円の小為替は、150円でなければ購入できないという、
誠に奇妙な現象が生じています。こんな変なことが、政府系銀行で堂々
と行われているのですから、あきれてしまいます。

しかも、この小為替を購入して封書にして送付する場面では、郵貯銀行
の窓口から、郵便局窓口へ移動して切手を購入しなければならないとい
うムダな手間もかかり、都会の郵便局などでは、とてもつきあいきれない
という事態になっているようです。

加えて、罪深いのは、役所が発給する抄本などの手数料が「450円」に
設定されていることです。これは、総務省の指導で、全国どこの役所で
も一律450円で、且つ、郵便による発給申請には、「定額小為替」によ
る支払いしか認めていないため、450円の手数料が、実際は650円かか
るという不都合を生んでいるのです。

遠隔地から抄本を取り寄せるケースはそう多くはないと思いますが、そ
れにしても、お役所系の商売でこんな不合理が行われているとはつい
知りませんでした。

定額小為替の発行にかかわる手数料が現行のまま続くのであれば、こ
の際、総務省は全国の自治体を指導して、抄本などの発給手数料を
400円に値下げしてはどうでしょうか。そうすれば、何とか500円の出費
だけで済むようになります。

勿論、一歩進めて、住民基本台帳ネットワークが稼動していることでも
あり、全国どこからでも住民票や謄本等の発給と決済がオンライン上
でできるシステムを導入してはどうでしょうか。

ついでに調べてみると、郵政民営化後、例えば、郵貯銀行で5万円の
送金をすると、以前は150円で済みましたが、現在は330円かかります。

振込み手数料(窓口扱い1件につき)

・民営化前ー取扱金額1万円以下=100円
        取扱金額1万円超10万円以下=150円
        取扱金額10万円超100万円以下=250円

・民営化後ー取扱金額3万円未満=120円
        取扱金額3万円以上=330円

つまり、庶民の日常生活に直結した金額の送金などが、猛烈な値上げ
になっており、これらを合わせ考えると、郵政民営化は庶民に背を向け
た、庶民いじめの政策だったことがわかります。

これを、小泉劇場とやらで「刺客芝居」に喝采を送って一票投じたら、
結果的に自分の首を絞めていたということになっているようです。選挙
も近いとうわさされる昨今、二度とこのようなペテンにかからないよう
に注意したいものです。


カブトムシ

2008年07月29日 | 田舎暮らし

今日のニセコは、お天気が少し回復して太陽が顔を出しています。
アンヌプリ山に入道雲がかかって、ちょっと夏らしい景色です。

いつもは、このように霧が出たりして、朝から鬱陶しいのですが、今日は
大丈夫のようです。

娘と孫娘が来て、生活のペースがちょっと狂っています。
昨夜は、午後8時ごろ床についたので、今朝は2時過ぎには目が覚めて
困りました。結局、4時過ぎに再度寝入ったようで、今度は強い日差しで
目覚めました。

寝ぼけまなこで野菜を見回っていると、家内が散歩から帰ってきて、
「見て見て!」というので何かと思いましたら、大きなオスのカブトでした。

この夏の初物でしたが、こんな立派なオスには、なかなか出会えません
ので、幸先が良いと思いました。ただ、孫娘も小学4年生になっていて、
カブトにもそう興味を示さなくなっています。


スーパーの駐車場はガラガラ

2008年07月28日 | 田舎暮らし

夏らしい天気も一日天下で、今日はもう強い雨が降っています。
梅雨がないはずの北海道ですが、本州並みの梅雨空です。

いつもは平日の午後、食料品などの買出しに行くのですが、昨日は娘
と孫娘が帰郷するというので、出迎えの電車の時間に合わせて、正午
過ぎにでかけました。

スーパー(コープ)に着くと、駐車場がガラガラで驚きました。
200台ほど入る屋上の駐車場ですが、休日のこの時間なら、ほぼ満車
のはずですが、ザッと2~30台しか入っていません。

店内のお客さんも少なく、レジも並ばずに済みました。
こんなことは、かってなかった風景です。やはり、ガソリンや食料品の
値上がりがひびいているようです。

先日給油した際のガソリン価格は184円/Lで、35L入れて6,440円でした。
1,300ccの小さな車に乗っていて、一回の給油に6,000円以上の支払い
をした記憶はありません。これでは、近郊の町から車で買い物に来る
人も減って当然と思います。

食料品の値上がりも深刻で、拙宅では概ね、1週間に1度のペースで買
出しに行きますが、最近は、支払いが1万円を越えるようになっています。
勿論、お米とか、まとまったものを買えば、支払いも増えますが、毎回
1万円を越えるのは最近になってからのことです。

例えば、拙宅では毎週2回、自家製のパンを焼いていますが、これに使
用する小麦粉(1kg袋)は、従来248円でしたが、現在は298円と50円も
上がっています。率にすると20%です。

スパゲッテイも、バターも、マヨネーズもみんな値上がりです。
こんな調子で行ったら私たちの生活は、一体どうなってしまうのでしょう
か。困ったものです。

ゴルフ場の土手に咲くヤナギランです。


やっと晴れました!

2008年07月26日 | 田舎暮らし

今日のニセコは、久しぶりに晴天となりました。
湿度が下がって、北国らしいさわやかなお天気です。
室内は24~5℃で、窓あけていると、半袖では涼しすぎます。

お山(羊蹄山1,898m)もようやく顔を見せました。
残雪もなく、緑一色の夏姿に変わっています。



お天気が回復して、菜園の野菜もホッと一息ついています。
これはキュウリですが、雨模様の日が続いたためか、大きく背丈が伸び
て葉がたくさん茂っています。

ただ、実のつき方は悪く、まだ1~2本しかなっていません。いつになった
ら美味しいキュウリが食べられるでしょうか。これからの日照りに期待し
たいところです。

トマトもナスも、夏野菜はこれからが本番です。


軍事費を老人医療費に:日野原先生の提案

2008年07月24日 | ドラミング

今日もニセコは、変な天気が続いています。
湿度が高く、これではまるで梅雨そのものです。北海道に梅雨がないと
いうのは、もはや神話に近いと思います。

後期高齢者医療制度をめぐって種々の議論がなされていますが、つま
るところ、問題は次の二点に集約されると思います。

つまり、一つは、国民を年齢で区別(差別)して、特定の医療制度に囲
い込むのはまづい。二つには、増え続ける高齢者の医療費をどう賄う
のか、だと思います。

第一の問題については、体制側の論客として知られる上坂冬子氏でさ
え反対しているように、長年社会のために働いてきた人々を、「高齢」を
理由に差別して「別の場所」に追いやるような社会に未来はない。この
制度は、コンセプトそのものが間違っています。

第二の問題、国と地方の累積赤字が800兆円を越える中で、増え続け
る医療費、とりわけ高齢者のための医療費をどうすべきか。

現在の政府のやり方は、社会保障予算を毎年、自動的に2,200億円削
減する一方で、道路特定財源や軍事費や在日米軍に対する思いやり
予算、テロ特措法関連予算などは聖域として手を付けず、加えて、官僚
や外郭団体によるムダは野放しのようです。

今は、非常事態なのだから、高齢者医療や、低炭素化社会の構築、格
差の是正等々、全体を俯瞰して、重点的な予算配分を行う必要があり
ます。

この点で、最近、尊敬する日野原先生が新聞紙上で、次のような提言を
されているので、ご紹介します。

「軍事費を老人医療費に」 日野原重明(聖路加国際病院理事長)

 6月14日付のこの欄で後高齢者医療制度について、私の提言を述べ
 たところ、読者からもっと突き詰た意見を聞きたいという反響がありま
 した。あらためてこの問題について考えてみたいと思います。

 まず、「後期高齢者」という老人に対して差別的ともいえるお役所用語
 を撤回してほしいことです。

 近年、「老人」という呼び名は敬遠されて「高齢者」が一般的になって
 います。しかし「老」という言葉は、「長老」「老師」など尊敬の念をこめ
 た言葉に使われています。老人の「老」は、長い人生の過程で得られ
 た知恵を持つことを意味しているのです。

 65歳以上を老人としたのは半世紀も前のことで、当時の日本人男女
 の平均寿命は70歳にも満たなかったのです。現在では80歳を超えて
 います。老人という用語を適用する区分を底上げして75歳以上として
 も差し支えないと思います。

 後期高齢者医療制度導入後に75歳以上の人が払う保険料は、低所
 得者ほど本人負担が増すという実態が、最近の厚生労働省の調査
 で報告されています。さらなる不平等を生む現行のやり方は廃止され
 なければならないと思います。

 しかし、高齢化傾向は今後ますます進み、老人にかかる医療費が増
 え続けることは明白です。付け焼き刃な制度で国民に負担を強いる前
 に、もっと工夫の余地はあるはずです。

 一つの提案として、自衛隊の維持費や駐留米軍への思いやり予算な
 ど軍事にかかる費用の一部を回してはいかがでしょうか。平和憲法を
 守るためにも、よいアイデアだと思います。

 戦後、日本は戦争を否定して平和憲法を作るという思い切った政策を
 打ち出しました。平和を目指すことにおいて世界の先端を走るという
 憲法上での約束を実践することに、今後も国の運命をかけるべきです。
 暴力による生命の破壊の続く今日の世界にあって、日本人の健康問
 題 も平和への国家的行動と関連づけて考えるべきなのです。

 最後に申し上げたいのは、老人医療制度を見直すためには、老人の
 意識改革も必要ということです。救急車をタクシー代わりに使う、無駄
 な受診を繰り返すなど、医療費増大の要因となる諸問題をなくすため
 には、個人のモラルが問われてくるのです。必要な医療が必要な人に
 行き渡る社会が実現することを願ってやみません。(朝日新聞7/19)


黒い達磨

2008年07月23日 | 音楽三昧

ニセコのお天気はどうなってしまったのでしょうか。
今日も強い雨が降ったり止んだりの落ち着かない一日でした。

このキノコのような、達磨のような、変な格好の物体は何だとお思い
になりますか?

実はこれ、高音用のスピーカーなのです。

従来のスピーカーは、こんな格好をしていて、真鍮のホーンの中に埋も
れた金属の板が振動して音を出していたのですが、このスピーカーは、
0.006mmという紙より薄い金属の幕(リボン)に、電流を流して音を出す仕
掛けになっています。

つまり、吹けば飛ぶようなリボンが音を出すので、透明度の高い、軽やか
な音がします。例えると、スズ虫の奏でるあの澄んだ音色です。

また、従来、高音は出来るだけ音源が小さい方が、音の広がりが良いと
されて来ましたが、音の存在感が気薄になる弱点がありました。

他方、このスピーカーの場合は、直径70mmの円筒状のリボン全体が振動
して四方八方(360度)に音を出すので、音の広がりの点でも、存在感の点
でも十分性能を発揮します。

この高音用スピーカーを組み込んだシステム(片チャンネル)は、上の
写真のようになります。中央で大きな口を開けているラッパのようなも
のは、中音を受け持つスピーカーの音を拡散するホーンです。言って
みれば、これも変な格好ですね。

まだ導入して日も浅いので、音が十分こなれていないようですが、日を
追うごとにその真価を発揮してくれるものと期待しています。


本格的山岳小説の魅力

2008年07月22日 | 読書三昧

今朝は、午前4時少し回った頃に雨の音で目覚めました。
体内時計が、朝ゴフル時間になっているようです。

笹本稜平氏の本格的長編山岳小説、「還えるべき場所」を深い感動と共
に読みました。世の中には、直木賞などに縁がなくても、力のあるすばら
しい作家がいるものだと意を強くした次第です。

物語は、主人公の翔平が恋人の聖美とK2の頂上直下の最難関、屹立す
るヘッドウオールを登攀中、頭上のセラック(氷塔)が崩壊し、その反動で
二人とも宙吊りとなる。この危機的状況を脱するため、最愛のパートナー
は、自らロープを切断して墜死し、翔平を助ける。

それからの四年間、翔平は生きる屍と化して無為な日を送る。彼女は何
故、俺を助けるために自らロープを切断したのか? 解けない疑問と、生
きがいを失った翔平のもとに、昔の山仲間が訪れる。K2ブロードピークへ
の公募登山のスタフとして、参加しないかとの誘いだった。

この公募登山の参加者の中に、ベンチャーのオーナー社長が居た。
彼は、心臓疾患をかかえる身であったが、自ら同社の製品であるペース
メーカーを装着して参加する。製品の宣伝を兼ねていたが、次第に山そ
のものに魅せられて行く。

その彼が語る、山の魅力と人生訓がとても教訓的だ。曰く、

・ 役得でも人は動くが、魂の力で動く人間が一番強い。

・ 夢を見る力を失った人生は地獄だ。夢はこの世界の不条理を忘れさ
 せてくれる。夢はこの世界が生きるに値するものだと信じさせてくれる。
 そうやって自分を騙しおおせて死んでいけたら、それで本望だと思う。

・ 8,000メートルの高所登山という苛烈な行為は、人の心を丸裸にする。
 友情や人間愛といった綺麗ごとだけでは語りつくせない、人間の本性
 があらわになる。

・ わたしが求めている魂の糧とは、「いきることによってしか表現でき
 ないなにか」そのものだ。それは無償の生という土壌からしか生まれ
 ない、この世で最も美しい花かもしれない。

・ 自然は人間の敵ではない。征服すべき対象でもない。我々にできる
 のは、その内懐で謙虚に遊ばせてもらうことだけだ。好き好んで空気
 の薄い場所へ出かけていって、苦しいから酸素を吸わせてくれという
 のは虫がよすぎるんじゃないだろうか。

等々、日頃おぼろげながら認識している事柄に対して、明確な言葉で
語っており、本書の最大の魅力となっています。一読をお勧めします。


海抜8,800mの喘ぎ

2008年07月21日 | ギャラリー

今日もニセコは、はっきりしない天気でした。
日中は日差しもありましたが、この曇天続きにはまいりました。

昨日、日テレ系で放送された「三浦雄一郎75歳、エベレストに挑む」を
固唾を呑んで見ました。

ベースキャンプから、全ルートに固定されたロープを伝っての登坂に、
当初はゲンナリしましたが、高度を上げるに従って、世界の最高峰の
厳しさが画面を通してひしひしと伝わって来ました。

海抜7,000mを越えると、一気に息苦しくなり、足を一歩踏み出すたびに
ゼイゼイと息継ぎをする姿に、見ているのも苦しくなります。頂上を目前
にした8,200m付近からは、ご子息の豪太氏に高山病の症状が出て、
遂には、父親の雄一郎氏を残してリタイヤとなってしまいました。

高度8,000mの世界では、どれほどの呼吸困難に陥るのか、想像する
ことすらできません。まして、三浦氏は、後期高齢者の75歳です。
その厳しさは察してあまりあると思いました。

しかし、その苦しさに耐えに耐え、遂に頂上を極めます。同氏にとって
は、2度目の世界最高峰への登頂です。

高所における呼吸の困難さについては、小生も若干経験があります。
それは、スイス観光でユングフラウヨッフォ駅(3,454m)に降り立った際、
写真を撮ろうと、カメラを抱えて3~40m、雪面を走ったことがあるので
すが、それだけで息が上がリ、心臓がバクバクしたのを覚えています。
富士登山では、仲間が二人、高山病で倒れてしまいました。

いずれにしても、彼の再度のエベレスト登頂によって、私たち熟年世代
は本当に勇気付けられました。同氏の今後のご活躍を期待したいと思
います。写真は、日テレからお借りしました。


変な天気

2008年07月20日 | 田舎暮らし

どうもお天気がよくないですね。
今日も曇天に時々日差しが射すという変なお天気です。

毎日愚図ついたお天気が続いているせいか、菜園の野菜も元気がなく、
ジャガイモ(男爵)には病気が出て、葉が大分枯れてしまいました。

勿論、他の野菜を植える関係で、株の間隔を例年より狭く(55cm)したの
も原因しているようなのですが、少々ガッカリです。同じジャイモでもキタ
アカリは、特に問題なく元気に育っています。

不順なお天気の影響は、他の作物、特に絹サヤにも出ていて、花はたく
さん咲いたのですが、実になる数は少なく、また、青虫に食われたりして、
例年の半分も収穫できていません。

梅雨明け宣言の出されている関東以南の皆さんは、連日、猛暑に見舞
われていて大変ですが、東北を含む北国のこの愚図ついた天気も早く解
消して欲しいものです。

今朝、ベランダの手摺にやってきた羽化したばかりの夏ゼミです。
昼過ぎにもカッと日照りが来て、気温が上がれば、元気にジイジイ鳴き
出すでしょう。


それなりの人はそれなりに

2008年07月19日 | 田舎暮らし

今日もニセコは、はっきりしないお天気です。
7月に入って、ずっとこのような天気が続いています。

来月で有効期間が満了となるパスポートを更新すべく、申請の準備を
始めましたが、提出すべき写真をどうするか悩んでしまいました。

というのも、先月、自動車免許証を更新するのに使った(スタンドで撮
影した)写真の写りが悪く、いくら歳をとったからといってもこれはない
でしょう、とガッカリしたからです。

そこで、今度は自分で撮影することとし、せっかく撮るなら良いレンズ
を使いたいと機材の入った箱を引っ張り出して来てゴソゴソやってい
たら、F1.4 50mm というすばらしいレンズが出てきました。

今でこそ、ズームレンズ全盛となっていますが、本格的な写真を撮ろ
うとおもったら、やはり、性能の安定した単焦点レンズにかぎります。

ただ、もう何年も使っていないので、どんな具合に写るのか、また、デ
ジタルカメラとの相性も気になります。

という訳で、菜園の野菜を撮影したのが次の2枚です。

キュウリの花ですが、やはり、固定焦点で、しかも定評あるレンズの
切れ味は抜群です。解像度の良さもバックの自然なボケ具合もよく
出ています。日陰のトマトの質感もマズマズです。

果たして、こんな解像度の高いレンズで(年寄りの顔を)撮ったら皺や
しみばかり目立って仕方ないようにも思いますが、いかがなものでしょ
うか。昔、フィルムメーカーのコマーシャルにあった、「それなりの人は、
それなりに」写るでしょうか。


乙女のパンチ

2008年07月18日 | ギャラリー

お天気が回復して強い日差しが差し込んでいます。
気温は27℃まで上昇するとの予報が出ています。この夏一番の暑さに
なりそうです。

テレビドラマを見ることはほとんどないのですが、NHK総合で放送中の
この「乙女のパンチ」は、何気なく見ていて面白ろかったので、その後は
続けて見ています。

とは言っても、番組表を見る習慣がないので、このドラマが毎週、何曜
日の何時からオンエアーされているか知らず、結局、昨夜までの5回の
うち、見たのは、1・3・5の奇数回のみでした。

ご覧の方には、ご説明の必要はないのですが、主人公の「早乙女ひか
る」は、孤児院育ちの若い女性なのですが、ある日突然、ボクシングに
目ざめ、これこそ心からやりたかったことだとジムに入門して精進する
ようになります。

ところが、デビュー戦で相手のボクサーにケガを負わせてしまったこと
から挫折し、ウツウツとした日々を送っていると、ジムが倒産・閉鎖の
危機に直面します。

ジムがなくなってしまったらボクシングができなくなる、自分がチャン
ピオンになって救いたいと、俄然やる気を取り戻して、今度は、連戦
連勝して行きます。

このちょっと風采の上がらないヒロインの「ひかる」や、ひょんなことか
らアパートの同居人となったキャバクラ嬢の「亜樹」や、ジムのオーナ
ーとその娘やトレーナーなど、「ひかる」を取り巻く人々もよく描かれて
いて好感が持てます。

ちょうど、クリント・イーストウッド監督・主演の映画「ミリオンダラー・ベ
イビー」を彷彿とさせる内容ですが、視聴者と等身大の主人公、物語
の分りやすさ、小気味良い展開等々、ウケルドラマの要素をいくつも
備え、(NHKにしては)面白いドラマに仕上がっています。

来週は最終回で、蟹江敬三が演じるジムのオーナーと、彼(父親)に
復讐するためボクサーになったという美貌の娘と(「ジャイアント乙女」
こと、ひかると)の対戦がひかえています。

このドラマは、毎週木曜日、午後8時からNHK総合で放送されてい
ます。写真は、NHKオンラインのHPからお借りしました。


霧の朝ゴルフ

2008年07月17日 | 田舎暮らし

ニセコは昨夜から雨になっています。
ときどき強い降りで、少し風も出て夏の嵐といった感じです。

いやはや昨日の早朝ゴフルは霧にまかれて大変でした。

午前4時に目覚めると、運よく霧が出ていません。
前夜の予報で、最低気温が15℃とあったので、てっきり霧が出てラウ
ンドできないものとあきらめていたのですが、これならできそうです。

バナナとクッキーと水をバックにつめて、いつものように二人乗りカート
に飛び乗ってコースに出ました。

今回のラウンドでは、アイアンショットの確率を良くしたいとの狙いがあ
りました。というのも、先日、ベランダで素振りをしていたら、スウイング
のトップで頭の位置が少し右に動いているのがわかったからです。

コースに出て、頭の位置に注意しながらコンパクトにスウイングすると、
ボールは小気良い弾道を残して、真っ直ぐ飛ぶのがわかり気をよくしま
した。

というわけで、順調にホールを消化して行ったのですが、アウトの終盤
から(どうもこの頃が最低気温になるらしく)濃い霧に包まれ、どこにボ
ールを打ったら良いのかわからなくなりました。

フェアウエイに居る相棒(家内)の姿もホンヤリしか見えません。これ
じゃまるで「霧隠れ才蔵」だ、と思いながらのラウンドになりました。

150ヤードくらいのセカンドショットは、グリーンの位置がよくわからず、
また、アプローチショットはピンがどこにあるのか判然としないまま
適当に打つと、ボールは空中に消えてしまいます。何とも頼りないゴ
フルです。

ただ、インの終盤(17~18番)になって日差しが出て霧が晴れました。
やはりゴルフはこうでなくっちゃと言いながら、ボールの弾道を楽しみ
つつラウンドを終えました。

今回のラウンドは、新しいドライバーの試し打ちも兼ねていたのですが、
14打数12安打(フェアウエイキープ)と上々でした。見失ったボールも
1ヶだけで、それもフェアウエイに飛んだはずが、見つからなかったも
ので、霧の朝ゴルフにしてはまずまずの結果でした。

家内のゴルフは、良いと悪いが交錯していて、もう少しアイアンショット
を練習をする必要があるようです。それにしても、2番のショートホール
では、ワンオンしてパーで上がったのには驚きました。ホールの図は
ニセコ高原ゴルフコースのHPからお借りしました。


福田首相のイニシアチヴ

2008年07月15日 | ドラミング

今日のニセコは、強い日差しが照りつけています。
本格的な夏の到来を感じさせます。

洞爺湖サミットで指導力を発揮し、政権の浮揚を狙った福田首相でした
が、どうも狙い通りには行かなかったようです。

サミット後実施された各種世論調査が出揃いましたが、若干の支持率向
上があったものの小幅にとどまりました。最も高い結果が出たのがNHK
で30%、最低は、サンケイの21%でした。

また、サミットにおける首相の指導力については、発揮できなかったという
評価が、発揮したに比して3倍近くに上りました。これは、先に小生が指摘
したように、サミット自体の評価が期待以下だったとの評価に結びついて
います。

上図は、朝日新聞が該当部分を図式したものですが、質問は下記のよ
うな内容だったようです。

◆主要8カ国のサミットでは、地球温暖化を引き起こす二酸化炭素など
 の排出量を、2050年までに半分に減らそうと呼びかけることを決めま
 した。このあと、中国やインドなどが加わった会合では、どこまで減ら
 すかには触れないまま、目標が必要だとの考えで一致しました。今回
 の話し合いの結果を評価しますか。

  評価する  32%
  評価しない 53

◆今回のサミットでは、福田首相が議長を務めました。福田首相がサミ
 ットの議長として、指導力を発揮したと思いますか。そうは思いません
 か。

  指導力を発揮した  24%
  そうは思わない    60

一方、同調査では、新興国の主張に対しても、次のような結果が出てい
ます。この結果は、小生の感じ方と少し違っています。

◆二酸化炭素を減らす義務を求められた中国やインドなど新興国は、
 「先進国が大幅に減らす目標を立てることが先だ」と主張しています。
 この新興国側の主張に納得できますか。

  納得できる   37%
  納得できない 50

これら世論調査の結果に対して、皆さんはどうお感じになったでしょう
か。

各社の世論調査結果
 ・朝日 内閣支持率24% 「サミットで指導力発揮」も24%
 ・読売 内閣支持率微増27%、サミット評価44%
 ・毎日 北海道洞爺湖サミット、「首相が指導力」27%
 ・日テレ 2008年 7月 定例世論調査


ヤナギラン再び

2008年07月14日 | 田舎暮らし

今日も、ニセコははっきりしないお天気です。
朝はひどいモヤで、視界2~30メートルくらいでした。

先日、ゴフル場の土手で撮影したヤナギランをご紹介しましたが、よく
見ると、アチコチに咲いています。

これは、空き地の頂上近くに咲いているものですが、風が通り抜ける場
所なので、どれも茎が曲がっています。



ところで、この花をなぜ「ヤナギラン」というのか、前回ご紹介する際
に図鑑で調べたのですが、見つからず仕舞いでした。

それもそのはずで、何とランいう名前がついているが、実は「ラン科」
ではなく、「アカバナ科」のためとわかりました。

勿論、「アカバナ科」とはそもそも何ぞやという問題もあるのですが、
それはこの記事の末尾をご覧いただくことにして、ヤナギランは、
「葉が柳のように細く、花がランに似ている」ことからこの名になった
ようです。

その気になって、上記の写真を見ると、確かに葉は細長く、尖ってい
ますね。花の様子がランのようだ、というのはご覧の通りです。

この花を紹介したサイトが多数あります。

(補足)
アカバナ科 (Onagraceae) は、双子葉植物の科で、その多くは多年草。
草本、低木。約640-650種ほどあり、世界中に分布している。フクシア、
ツキミソウ、マツヨイグサなどを含む。国内には15属ある。がく片、花
びら、おしべなどは4を基本の数とする。フリー百科事典『ウィキペデ
ィア(Wikipedia)』より