茂木経産大臣は、就任早々の27日、閣議後の記者会見で、従来の原発方針を見直し、着工済みの3基に加え計画中の9基についても「専門的知見を十分蓄積したうえで政治判断していきたい」と述べ、新増設を認めないとした民主党政権の方針を白紙に戻す考えを明らかにしました。
加えて、既存の原発も、規制委員会で安全を確認したものは、政府の責任で決めると語り、地元自治体の理解を前提に「再起動」を認める方針のようです。
原発事故による被災者の救済や除染などが遅々として進まない一方、事故原因の特定や廃炉への道筋が見えず、加えて、核廃棄物の処理をどうするかの見通しもたっていません。
そうした中、「原発ゼロ」を願う大多数の国民の声を無視して、こうした見解を表明する無責任さにはあきれてしまいます。
何につけ、直感的な物言いをする家内に言わせると、「こんな人は、被災地の大熊町か双葉町にでも住んでみるといいんだわ、そうしたら事の重大さがわかるはず」と怒ります。
元々、自民党政権下で肥大した原発と「安全神話」がもたらした事故です。先ずは、その責任を明らかにすることから始めるべきと思いますがどうでしょうか。