田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

朋あり遠方より来る

2012年04月30日 | 田舎暮らし

昨日、札幌近郊にお住まいのHさんがお訪ね下さった。
Hさんは、60歳代前半のすてきなご婦人だが、10年6月「北京世界遺産を訪ねる旅」にご一緒して以来のおつきあいです。

今回、隣町のご実家に帰省されたのを機会にお訪ねいただいた。
お好み焼きなどを囲みながら、当時の旅の思い出に話はつきませんでした。

また、旅からお帰りになった当初は、このブログもお楽しみいただいていたそうですが、その後、パソコンが壊れて見ることができなくなったとか。

現在は、iPadをお使いだというので、早速、URLを設定しご覧いただけるようになった。

一方、ご実家の近くで野菜作りもなさっているというので、今後も機会をみてご来訪いただけるようお願いした。

このように、時々の旅行でお知り合いになった方々と、お付き合いが広がるのはうれしいかぎりです。


ドラミング

2012年04月29日 | 田舎暮らし

昨夕散歩にでると、ルルルッという啄木鳥のドラミングが聞こえてきました。いつもの高い調子ではなく重々しいドラミングです。

しばらく歩いて別荘地から町道に出るあたりで、この重々しいドラミングが頭の上で鳴り響きビックリしました。

見上げると、道路ぎわの白樺の枯れ木に「クマゲラ」のオスがいて、一生懸命、頭を小刻みに振って木の幹を叩いています。

この別荘地でクマゲラを見るのは久しぶりです。
アカゲラは留鳥で、年中見ることができますが、通常、クマゲラは、もう少し山麓に近い森にいかないとお目にかかれません。春
になりメスを求めてさまよう内に、別荘地に紛れ込んだものと思われます。

それにしても、懸命に頭を振って枯れ木に立ち向かう姿に、しばし見惚れました。写真は、ウイキィから借用しました。


瀬戸内寂聴/ドナルド・キーン著「日本を、信じる」

2012年04月28日 | 読書三昧

両氏ともに1922年のお生まれで90歳。
お二人合わせて180歳のご長老が、大震災後の日本と日本人の再生を信じて語り合った。「読めば元気の出る対談集」だ。



現在90歳の両氏からすると、70歳代の入り口に立ったばかりの小生などは、小僧っ子のようなものである。せいぜい長生きして、歳だけでも両氏の住む世界に到達したいと願う。そこで見る風景はどんなものになるのであろうか。

両氏の略歴
瀬戸内寂聴氏:1922年徳島県生まれ。東京女子大卒。63年「花に問え」で女流文学賞受賞。野間文芸賞、泉鏡花文芸賞受賞。「現代語訳源氏物語」「秘花」など著書多数。51歳で出家し天台寺住職。06年文化勲章受賞。

ドナルド・キーン氏:1922年ニューヨーク生まれ。コロンビア、ケンブリッジ大学を経て京大大学院に留学。コロンビア大学名誉教授。日本学士院会員。菊池寛賞、読売文学賞など受賞。08年文化勲章受賞。大震災を期して日本へ帰化。


必読の書~朝日新聞著「プロメテウスの罠」

2012年04月27日 | 読書三昧

昨年10月1日から朝日新聞に連載中の福島第一原発事故の報道記事(第6シリーズまで)をまとめたものだが、連載を拾い読みしていた時と違い、今回通読してみて原発事故の何たるかを再認識した。

この未曾有の重大事故に直面した際の官僚組織の国民無視の姿勢と無責任さには呆れてものが言えない。心底怒りを覚えた。

それは、130億円もかけて開発したSPEEDI(放射性物質拡散予測システム)の予測結果を所管部門が秘匿し、住民の避難に役立てようとしなかった事実をあげるだけでも十分だ。(米国には、在日米軍を通して逐一提供していた)

また、当時の菅首相の対応について、自民・公明両党や一部マスコミが加えた「能無し」との批判が、いかに的外れのものであったかがわかる。東電の(原発サイトからの)撤退要請を一蹴し、自ら東電に乗り込んで「事故対策統一本部」を立ち上げ、陣頭指揮に当たったことは高く評価されて良い。

その際の菅首相の訓示は、感動的でさえある。

「問題は、2号機だけではない。2号機を放棄すれば1号、3号、4号機、更には福島第二のサイト、これらはどうなってしまうのか。

これらを放棄したら、何ヶ月後かにはすべての原発、核廃棄物が崩壊して放射能を発することになる・・・日本の国が成立しなくなる。

何としても、命がけでこの状況を押さえ込まなければならない。皆さんは当事者です。命を賭けて下さい・・・」

この原発事故の原因究明や総括を行なわないまま、野田政権は大飯原発の再稼働を進めようとしている。とんでもない話だ。

上図は、福島第一原発3号機の大爆発直後のSPEEDIによる放射性物質拡散予測(文科省放射線モニタリング情報より)

蛇足:関連記事「放射能は誰のものか?2011.12.1


春の日差しが

2012年04月26日 | 田舎暮らし

北国にも本格的な春の日差しです。
敷地東側の公道に面した花壇では、日差しを待ちかねたようにクロッカスが咲き始めました。まだ紫色のものだけですが、日をおかず黄色や他の色も咲き出すことでしょう。

昨日は、この春一番の晴天となったので、車のタイヤ交換をしたり、椎茸のほだ木にするミズナラの枝を準備したりしました。

隣の敷地に生えるミズナラの巨木から、枝を1本わけてもらいました。
5月になったら、これに菌を植えて笹薮に横たえます。そして待つこと3年。おいしい椎茸を採取できることでしょう。

この冬の大雪で、周囲の林には、折れた樹木の枝が散乱しています。
格好の焚きつけになるので、その内、チェンソーを片手に、これらを集めに行くつもりです。

夕方、ゴルフ場の方へ散歩に行くと、昨日まで20数羽居たキンクロハジロが2羽しかいません。どうしたのかなと思ったら、どうもクラブハウスへ通じる道路にこれが入ったためのようです。

この冬は例年にない大雪で大変でしたが、当地もようやく本格的な春に向かって動き出しているようです。


水に沈んだ帝国~ヒエラポリス(世界遺産)

2012年04月25日 | ギャラリー

パムッカレ(綿の城)から150mほど山側に、遺跡観光のためのレストハウスが建っています。

その中庭の池を見て驚きました。
何と古代ローマ帝国時代の遺跡が水(温泉)に沈んでいるのです。同時代特有の円柱の残骸などが見て取れます。

紀元前190年頃、イスタンブール近郊のベルガモン王国エウメネス2世によって建造された温泉保養地跡です。円形劇場やアポロ神殿、浴場跡など大規模な遺跡群(大部分は放置されたまま)です。最盛期の人口は、10万人を越えていたといいます。

ローマ帝国時代に地震で崩壊し再建されますが、1354年の大地震で廃墟になったそうです。写真は、円形劇場跡。右手の舞台の修復工事が行なわれていました。


足湯~世界遺産パムッカレ

2012年04月24日 | ギャラリー

眼下に広がる白い世界に圧倒されました。
世界遺産にも登録されている「パムッカレ(綿の城)」です。

イスタンブールの南方約650kmの山間部に位置し、かって綿の産地だったことから、このように呼ばれているようです。

小高い丘全体が石灰岩で成り立っていて、頂上部には温泉が湧き、それが白い岩肌を流れ下ります。石灰質を含んだお湯は、空気に触れると硬化して土手を作り、まるで白い棚田のような景観を呈しています。何とも不思議な世界です。



頂上部の公園では、足湯に入れます。
滑りやすい岩肌に注意しながら素足を入れると、温泉の暖かさが身にしみます。ただ、足元は不安定で、のんびり足湯を楽しむというわけにはいきませんでした。

韓国から来た大勢の観光客もいて、賑わっていました。


とかく旅先では~

2012年04月23日 | ギャラリー

思わぬ出来事に遭遇するもの。
今回のトルコ周遊で立ち寄ったレザー(皮)工房で、ファッションショーの舞台に上げられ、モデルとともに歩かされたのには驚いた。

旅装の上に皮のスーツを着せられ、女性のモデルと手に手をとって舞台を歩き、途中、それなりのポーズをとり、最後にはピースサインまでする結果となった。

その工房では、自家製品の特長を来客に効率よく説明するため、ツアーグループが到着する度にショーを行なっている。モデルは、工房の従業員のようだが、男女ともそこそこの器量の持ち主だ。

客の一部を舞台に上げ、それらのモデルと一緒に歩かせれば、少しは売り上げに貢献するものと期待しているようだ。

残念ながら小生は、皮製品には不案内でその良さも効用もわからないから、せっかくのお誘いではあったが商売には結びつかず気の毒であった。


世界遺産~トロイア古代遺跡

2012年04月22日 | ギャラリー

紀元前3,000年頃、黒海を南下したヒッタイト人が、イスタンブールの西南西約500kmのエーゲ海に面したこの小高い丘に住み始め国家を形成、繁栄する。

しかし、ギリシャのホメーロスによる英雄叙事詩「イーリアス」に記されたトロイア戦争(紀元前1,200年頃)によって「海の民(ギリシャ)」に敗北、歴史の舞台から消え去る。

遺跡は9層から成り、第7層から都市火災と破壊、分断された人骨などが発見されていることから、これがトロイア戦争の痕跡と推定されている。この時、戦術として「トロイ(ア)の馬」が使われたと言う。(写真は、想像によるレプリカ~内部に50人の兵士が隠れた)

十分な調査、復元が行なわれていないのか、遺跡は荒廃が進み、今では、「強者どもが夢の跡」の印象が強い。

いずれにせよ、人類最古の遺跡群であることは確かなようだ。


旅はポチを連れて

2012年04月21日 | ギャラリー

「トルコハイライト周遊9日間」という旅をしてきました。
前後泊含め、10泊11日の長い旅でした。

日頃の音楽三昧の身には、この間、音楽なしには過ごせそうにないので、ポチ(iPod touch)にたくさん(音楽を)食べさせて連れて行くことにしました。

主にクラシックですが、拙宅の音楽サーバーにある曲(FLACファイル)をMP3に圧縮して詰め込みました。その数約300曲。加えて、落語や語学の教材なども入れ込みました。

このポチは大変良く出来ていて、通常はイヤホーンで聴くのですが、内臓スピーカーもかなりの音量があります。朝ホテルで目覚め、食事に行くまでの時間に、部屋にモーツアルトなどが流れ快適でした。

一方、このポチにはINET機能もついていて、Wi-Hiが可能な空港や都会のホテルなどでは、ニュースがチェックでき重宝しました。機内では、「文珍」や「志ん生」を楽しみました。



トロイの木馬@トロイ


My Favorite Doughnuts!~Evgeny Kissin「Kissin Plays Liszt」

2012年04月10日 | 音楽三昧

昨年は、リスト生誕200年でした。
このアルバムも上記を記念して、キーシンがRCAとSONYレーベルに残したリストの演奏から、選りすぐりの名演を2枚にまとめたものです。



かって神童と呼ばれ、リサイタル会場では失神する女性が続出したという超絶技巧の持ち主であったリストが作曲した難しい曲の数々を、これも神童として幼い頃から注目を集めて来たキーシンが演奏したらどんな音楽になるのか?

極め付きの名演として知られる冒頭のメフィスト・ワルツと超絶技巧練習曲からの5曲は、神童 VS 神童の真骨頂を聴くことができます。

CD1 
 1. メフィスト・ワルツ 第1番 「村の居酒屋での踊り」
 2. 超絶技巧練習曲集 第12番 変ロ短調 「雪かき」
 3. 超絶技巧練習曲集 第11番 変ニ長調 「夕べの調べ」
 4. 超絶技巧練習曲集 第10番 ヘ短調
 5. 超絶技巧練習曲集 第5番 変ロ長調 「鬼火」
 6. 超絶技巧練習曲集 第8番 ハ短調 「狩り」
 7. 3つの演奏会用練習曲 第2番 ヘ短調 「軽やかさ」
 8. 2つの演奏会用練習曲 第1番 変イ長調 「森のささやき」

CD2 
 1. 愛の夢 第3番 変イ長調
 2. スペイン狂詩曲
 3. 献呈
 4. 歌曲集「白鳥の歌」から「セレナード」
 5. 歌曲集「美しい水車屋の娘」から 第1曲「さすらい」
 6. 歌曲集「美しい水車屋の娘」から 第5曲「どこへ?」   
 7. 歌曲集「白鳥の歌」から 「すみか」
 8. ます
 9. 魔王  
10. カプリース 第6番 イ短調

また、2枚目には、シューベルトの甘いメロデイーをリストが編曲した親しみやすい曲を、キーシンの鋭い感性で心地よく聴かせてくれます。サントリー・ホールでのライヴ録音も収められています。

蛇足:キーシンリサイタル(2009.4.19)


ソックス履いて

2012年04月09日 | 田舎暮らし

今朝、寝坊して階下に下りると、台所から家内が、「ねぇねぇ聞いてよ、今朝ゴルフ場でウサギに会ったのよ。茶色のソックス履いていたよ」とまぁ楽しそうに話しかけて来ました。

まだ、大半は真っ白で、後足だけソックスを履いたように茶色の毛で覆われていたそうです。いずれ、衣替えをして茶色になります。

昨今、山林を滑る外国人スベーラーが多いこともあって、冬場に野ウサギを見かけることはないのですが、スキー場の喧騒が遠のき春が近いこともあって、彼(野ウサギ)らもようやく姿を見せるようになったのでしょう。

また、このところの不況と原発事故の影響で、一時に比し、外国人が減り、例年、ゴルフ場に設定されるスノーモービルの疾走コースもできなかったのが彼らには幸いでした。

写真はネットから拝借しました。間もなくこんな姿になります。


魔の手にかかって

2012年04月08日 | 音楽三昧

LPレコードのライブラリー化に取り組んでいますが、結局、オーデイオ店の魔の手にかかって、新しいカートリッジ(音拾い器)を購入する破目になりました。

勿論、先に試聴した高級品(40万円)にはとても手が出ないので、中の上といったところに落ち着きました。それでも年金生活者の身、小遣いでは足りずクレジットの出番となりました。

考えてみれば、消え行くLPレコードのために、今更そんな出費などしなくても良いと思うのですが、そこは音狂(オトキチ)の哀しさ、一度、良いものを聴いてしまうとすぐ欲しくなるのです。困ったものです。

ただ、これで(しばらくは)ゆったりと良い音に浸れそうです。


光が来る!

2012年04月07日 | 田舎暮らし

東京では桜が満開だというのに!
当地の今朝の気温は、-7℃。
ベランダは雪で覆われています。
はてさて、いつになったら春が来るのやら!

とは言え、昨日はうれしいニュースがひとつ。
今どき、都会の皆さんには笑われそうですが、当地にもいよいよ光(通信サービス)がやって来るらしいのです。

先日、auから「光に入りませんか」との電話があり、いたずらかと思い取り合わなかったのですが、念のため、HPで確認すると当地もサービスエリアなっています。

そこで、一応、申し込みだけはしてみたのですが、昨日になって、「工事は2~3ヶ月先になるが間違いなくやる」との通知が郵送されて来ました。

当地は、こと光については、同じ倶知安町でも陸の孤島になっていて、長年、NTT東日本や町に対し早期実現方、要請しつづけてきたものです。この間、NTT東日本は、十分な需要が見込めないとの理由でこれを拒否して来ました。

という訳で、今回、どうしてauがやる気になったのかわかりませんが、いずれにせよ、ようやく高速INET網にアクセスできそうで、うれしいかぎりです。


春なのに~雪かき

2012年04月06日 | 田舎暮らし

今朝起きてみると、ベランダは雪で真っ白です。
昨日の湿った雪と違って、フワフワした乾雪ですが、多いところは15cmほどもあるので、スコップを手に雪かきをしました。

周囲を見回すと、木々もうっすらと雪化粧しています。
前日の暴風雪がウソのように、昨夜は風もなく深々と雪が降り続いたようです。

家に入り、台所の窓から外を見ると、屋根からの落雪がうず高く堆積しているので見通しがききません。

この大量の雪はいつなくなるのでしょうか。
そして、緑が萌える春はほんとうにやって来るのでしょうか。