田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

誉田哲也著「あなたの本」

2012年03月31日 | 読書三昧

この人の本を読むのははじめてですが、面白いことを書く人だなと思いました。表題作など短編7編が収められています。

物語~国語教師を父に持つ「私」は、ある時、父の書斎で「あなたの本」を発見する。開いてみるといきなり、「4月22日、健康な男子誕生。2,750グラム」とある??? 4月22日と言えば、「私」の誕生日ではないか・・・

何とも不思議な物語です。
つまり、誰かが「私」の人生をあらかじめよく知っていて、それを一冊の本に著わしていたというのです。しかも、読み進む内に、どこに職を得て、誰と結婚して何人の子供に恵まれたかなど、まさに、「私」自身の人生がそのまま記録されています。

さて、この先「私」は、どんな人生を歩むのか?
もし、あなたが「私」なら先を読んでみたいと思いませんか。


孫娘

2012年03月30日 | 田舎暮らし

春休みを利用して中1の孫娘がやって来た。
昨夏、拙宅からの帰途、新千歳空港で(飛行機の遅れで)10時間も一人で待たされたのに懲りて、今度は母親を連れて来た。

横浜の自宅から9時間もかけて来たのに疲れも見せず、早速、雪の中を転げまわって遊んでいた。母親の方は、サッサとスキーに出かけてしまった。

夕方、雪洞を作り、火を入れて楽しんでいた。
日頃、かぎっ子なので、一人で遊ぶのは苦にならないらしい。


春の兆し

2012年03月28日 | 田舎暮らし

昨日は、午後から日差しが出て、前日の吹雪がウソのようでした。
夕方散歩に出ると、日差しを受けてお山(羊蹄山1,898m)が白く輝いていました。前日の雪で化粧直しをしたようです。

ゴルフ場へ通じる道路は、雪かきがされているためかアスファルトが見えていますが、左右の雪の壁は3m近くもあって、この冬の降雪のすさまじさを物語っています。

ただ、遠望する雪山は少し霞んで、春が近いことを物語っています。

帰途、隣家の屋根を見ると、まだ、大きな雪おばけが頂部にしがみついていました。


雪かきセッセ

2012年03月27日 | 田舎暮らし

日本列島各地から桜の便りが届き始めました。

しかし当地は、まだ冬真っ盛り。
昨日は午後から吹雪き模様で、散歩にも出られませんでした。
やむなく、階段の上り下りを20回ほどしてお茶を濁しました。

そして、今朝起きてみると!!
ベランダは積雪15cmほど。雪かきセッセでした。

外は見上げるような雪が堆積しています。
その上に、今朝、投げ上げたベランダの雪がのっています。
春は、いつやって来るのでしょうか?


Tiger is back! 

2012年03月27日 | ギャラリー

強いタイガーウッズが戻って来た。
昨夜、NHKBSで中継されたPGA「アーノルド・パーマー招待」を見た。

最終日、勝利の赤シャツでスタートしたタイガーは、前半で3ヶのバーディを奪って独走態勢を築き、2位に5打差をつけて勝った。正確なショットに加えパットのフィーリングが絶妙で、強いタイガーの再来だ。

不倫騒動や度々の故障を乗り越え、09年9月以来2年半ぶりの勝利で通算72勝目をあげ、2週間後の「マスターズ」に弾みをつけた。

日本の石川遼選手は、5オーバーの53位だった由。
写真は、NHK中継画像から拝借しました。


新着ドーナツ!~内田光子の「ベートーヴェン第3・4番」

2012年03月26日 | 音楽三昧

過日読んだ村上春樹著「小澤征爾さんと、音楽について話をする」の中で、村上・小澤両氏が激賞していた内田さんとザンデルリンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を聴きたいと取り寄せました。

収録曲は、いずれもベートーヴェンで、

 ・ ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
 ・ ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58  です。


特に、第3番が群を抜く出来だというのですが、凡才の哀しさ、小生にはあまりよい演奏にはきこえません。たぶんオーデイオ的に聴いてしまうのが原因のようで、このコンビによる5番のCDも持っているのですが、従来、あまり広がりのない地味な演奏という印象しか持ちませんでした。

勿論、有名人の誰かが良いと言ったから感心したりするのもどうかと思いますが、これに接する契機にはなったわけで、せいぜいじっくり聴いてみたいと思っています。


ダウン!

2012年03月25日 | 田舎暮らし

22日発表された公示地価(1月1日現在)によると、小生らが住む倶知安町花園地区は、-8.6%と大幅なダウンとなった由。

大震災の影響で、オーストラリア人の需要が減ったのが大きな要因と言われている。それにしても、上がったり下がったりと忙しいかぎりである。

この記事にある「花園地区」という定点観測点は、拙宅の二つ先の宅地で、今は別荘が建っているが6,400円/m2で、昨年比8.6%の下落である。

これは坪2万円ということだが、実際は、3~4万円での取引きだろう。一時は、6万円ほどで売買されていたから、随分下がったものだ。広さは300坪なので、総額900~1,200万円というところか。
記事は、23日付け朝日新聞から拝借しました。


きれいになった新iPad

2012年03月24日 | ギャラリー

この16日、「新iPad」が発売されました。
初代のiPadを使っている小生にとっては、iPad2を飛び越えてのバージョンアップです。

最大の特長は、HDTV並みにきれいになったディスプレイにあるようです。初代のiPadでさえ、始めて手にした時、画面の美しさに魅せられましたが、それより4倍もきれいになったというのですから驚きです。

要点をまとめると下表のようになります。

高精細ディスプレイは、大きさはiPad2と同じ9.7型ですが、この大きさで2048x1536ドットが表示でき、画素数は4倍の310万だそうです。

また、背面のカメラの性能もアップして、500万画素となりました。
動画撮影も1080PのHD画質で、手振れ防止機能もつくというから驚きます。

一方、通信機能も強化され、次世代の高速通信にも対応した4Gモデルが設定されました。

一度、手にとって動かしてみたいと思いますが、その先が心配です。
情報は、日経パソコン3月26日号から拝借しました。


信じられない!

2012年03月23日 | 音楽三昧

レコード(の溝)から音楽情報を取り出すのに使用するカートリッジによって音が変わるとはきいていましたが、これほどとは思いませんでした。

先般、拙宅で録音したデジタル音源を(USBメモリーに収容して)友人におくり聴いてもらったところ、大分音が違うというので、友人が録音したものを聴かせてもらいました。

幸い、同じレコードを所有していたので、それぞれ録音したデジタル音源を聴き比べれば、カートリッジを含む再生系の音質比較ができるというわけです。

友人が録音した音源は、解像度が高く、しかも楽器の演奏位置がはっきりわかる、いわゆる空間表現にすぐれたものでした。

アンプ部の音質差は少ないので、その差はカートリッジの違いにあると思われ、特に、メーカーによる音作りの違いによるところが大きいように思われました。

そこで、知り合いのオーデイオ店に依頼して、その店が推薦する別のメーカーのものを試聴させてもらいました。

写真がそのカートリッジですが、聴いてみて愕然とました。確かにすばらしい音です。言わば、値段(40万円)相応なのです。

それにしても、こんな宝石のようなカートリッジ(音拾い器)を購入する人がいるのでしょうか。


林真理子著「ロストワールド」

2012年03月22日 | 読書三昧

昨年5-7月にNHKで放映されたドラマ「下流の宴」が面白かったので、一度、彼女の本を読んでみたいと思っていました。98年5月~99年1月読売新聞連載。

物語~バツイチの瑞枝は38歳。バブルの崩壊で不動産屋の夫が破産し離婚。ヒットしないテレビドラマの脚本を書きながら一人娘を育てるつましい暮らしをしている。その彼女に、テレビ局から思い出したくもないバブル期のことを書いて欲しいとの依頼が舞い込む・・・

林氏は、32歳の若さで直木賞を受賞するなど広く活躍され、いまでは直木賞をはじめ、中央公論文芸賞や毎日出版文化賞の選考委員を務めるなど、文壇の大御所的存在です。

ただ、記憶によれば、直木賞受賞当時、彼女の歯に衣着せぬ物言いなどから、「結婚したくない女性」のランキングで上位を占めるなどしていて、まとまったものを読む機会はありませんでした。

今回、彼女の筆力や構成の確かさなど、作家としての力量の大きさを再認識しましたが、テレビ界とバブル期という特殊な環境下での物語なので、、少々、戸惑ってしまいました。


面白い~山本兼一著「雷神の筒」

2012年03月21日 | 読書三昧

信長の鉄砲隊を率いた男の苛烈な生涯を描いた意欲作です。
松本清張賞受賞第一作。書き下ろし長編373頁、06年刊行。

物語~信長の元で鉄砲術を身につけ、天下の安寧のためとしてその改良と鉄砲による新しい戦法を編み出してきた橋本一巴であったが、その思いとは裏腹に、信長は、比叡山を焼き、石山本願寺の一向門徒衆を根絶やしにする・・・

山本氏の作品は、綿密な調査と時代考証の上に成り立っているので、その時代のあれこれを学びながら読める楽しさがあります。

蛇足:山本兼一の本ベストスリー
●「火天の城
●「利休にたずねよ
●「ジパング島発見記


大阪府市の脱原発方針

2012年03月20日 | ドラミング

先に、市職員への(憲法違反の)思想調査や教育基本条例の提案などで批判を浴びている橋下大阪市長だが、昨日の新聞報道によると、大阪府市は6月の関西電力の株主総会で、脱原発の提案をするという。

要は、関電の大株主である大阪府市は、原発事故による株主価値の毀損を回避するため、全原発の廃止を目標とする一方、様々な手段をとっても電力不足となる場合にかぎり、必要最少限の能力・期間での安定的な(原発の)稼働を容認するというもの。

提案は次の三点から成る。

 ・脱原発と絶対的安全の確保
 ・関電の事業形態の革新
 ・経営体質の強化

原発に代わる電源としては、中長期的には再生可能エネルギーの大規模な導入、短期的にはガス発電所の増設を進める。

また、発送電分離については、分社化と再生可能エネルギーへの投資を促進すべきと提案。経営体質の強化では、役員の削減と個別報酬の開示、従業員の削減や政治家への寄付の抑制など省力化を求めるという。

いずれにせよ、電力会社の大株主である地方自治体が脱原発に舵を切り、対案を示した意義は大きいと思われる。


「運命の人」最終回

2012年03月19日 | ギャラリー

当地は、昨夜から雪が降り、寒さもぶり返して冬に逆戻りです。
今朝の気温は、-7℃ほど。一度、暖かさを知ってしまった体には、真冬以上の寒さです。

昨夜、TBS系で放映された山崎豊子原作の「運命の人」最終回。
前回までの経過から、主人公の記者とその妻及び、機密文書を持ち出した外務省女性事務官との愛憎物語になってしまうのではと心配でしたが、記者が沖縄の現実に向き合う中で、密約問題の本質に迫る展開となり圧巻でした。

今のテレビでも、意を決してよいものを作ろうとすればできるではないか、というのが率直な感想です。

特に、米軍の来襲で戦場となった沖縄で、人々はどのような扱いを受けたのか、また、日本国民を守るはずの軍隊が住民を迫害する側にまわった事実や、現在でも米軍基地の70%以上が沖縄に置かれている現実を前に、主人公の闘いが決してムダではなかったことが示されます。

しかもそれらの現実が、戦後67年になる今日においても、基本的には何も解決されていないことを知るにつけ、「沖縄を知ることはこの国の歪を知ることだ」というドラマの主張に納得する思いでした。写真は、ドラマのHPから借用しました。


65歳以上は?

2012年03月17日 | 健康生活

今朝の新聞(朝日)の雑学版に載ったアンケート調査。
「65歳以上は高齢者と思うか」との問いに3,982人が答えた結果は、

・そう思う~36%
・思わない~64%

そこで、その理由をきいてみると~

そう思うと答えた人
 ・健康に問題をかかえている~584人
 ・年金の支給開始年齢として適当である~497人
 ・仕事がほとんどない~426人
 ・企業の継続雇用が65歳まで~352人・・など

思わないと答えた人
 ・年齢だけで決められない~1,130人
 ・平均寿命が延びている~1,093人
 ・健康な人が多い~920人
 ・見かけが高齢者に見えない~550人
 ・働き続けている人が多い~490人・・など

また、老齢年金を何歳から受け取りたいか?については、

そう思うと答えた人
 ・60歳~55%
 ・65歳~39%
 ・70歳以上~5%・・

思わないと答えた人
 ・60歳~34%
 ・65歳~44%
 ・70歳以上~21%・・

この結果、「高齢者とは呼ばれたくないが、年金は早く欲しい。そんな本音がすけて見える」と識者は言う。あなたのご意見はいかが?


新着ドーナツ!~Misha Maisky「わが心のスペイン」

2012年03月16日 | 音楽三昧


世界的チェロ奏者ミッシャ・マイスキーが、愛娘リリー(ピアニスト:24歳)のサポートを得て、アンダルーサや鳥の歌などスペインを代表する美しいメロデイーを奏でます。

収録曲
 ・スペインの民謡組曲(ファリャ)
 ・間奏曲、オリエンタル、アンダルーサ(グラナドス)
 ・プライェーラ(サラサーテ)
 ・タンゴ(アルベニス)
 ・愛の言葉(カサド)
 ・ハバネラ形式の小品(ラヴェル)
 ・スペイン舞曲第1番、火祭りの踊り(ファリャ)
 ・コルドバ(アルベニス)
 ・鳥の歌(カタルーニャ民謡)
 ・アルベニス風に(シチェドリン)

マイスキーの細やかな神経の行き届いた演奏が、これらの小曲が持つスペイン情緒を美しく且つ、的確に表現しています。
ご一聴をお勧めします。

写真は、チェロのケースで眠る愛娘リリーのスナップ。