田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

ぶらさがりカボチャ

2010年08月31日 | 田舎暮らし

トマトの添え木に勝手に這い上がって実をつけたカボチャは、ますます元気で、その実を太らせています。

目下、直径19cmほど。かなりの重量で、ツルが可哀そうなので、添え木に紐で吊ってやっています。

いつ収穫すべきかよくわからないのですが、他にも成っている(合計10ヶほど)ので、見比べながら収穫するつもりです。

それにしても、昨日、今日はまた夏がぶり返したようで、当地も30℃を越え、フウフウ言いながら過ごしています。

札幌は、昨日、34.1℃で、この夏一番の暑さだったそうです。
もういい加減にしてよ、と言いたいところです。


姜尚中著「母・オモニ」

2010年08月30日 | 読書三昧

東大教授で政治学者の姜尚中(カンサンジュン)氏の新作「母・オモニ」を読みました。戦中・戦後の激動の時代を生きたご母堂の生涯を綴った自伝的小説です。



1941年、婚約者を頼って植民地だった朝鮮半島から単身日本に渡った16歳の娘には、数知れぬ苦難が待ち受けていた。様々な差別が横行する異国において、まして文字を知らぬ彼女とその家族の日々の生活苦は想像を絶するものであった。

「在日」として生きた親子二代の軌跡をたどり、母とは、そして家族とは何かを問う感動の一冊。ご一読をお勧めします。


マーラーを聴こう

2010年08月29日 | 音楽三昧

長大なオーケストラ作品で知られるマーラーですが、今まで真面目に彼の作品に接したことはありませんでした。

それは、彼の作品が「徒然草」にも通じる人生の無常観や寂寥感に満ちたものであり、且つ、演奏時間が1時間を越え、聴く側に長時間の緊張を強いるためでもありました。

ただ、今年は生誕150周年にあたり、また、死蔵されているディスクも多いので、「今年こそマーラーを聴くぞ!」という気になりました。古希を迎え、彼の音楽を受け入れる心境に至ったとも言えましょう。

彼の作品は、手元のCDで24枚あります。交響曲第1番「巨人」だけでも5枚もあります。LPは調べていませんが、これも10枚以上はあるでしょうから、彼のディスコグラフィーとしては、モーツアルト、ベートーヴェン、ショパンなどに継いて多いかも知れません。

従って、これらを1枚々々丁寧に聴き、彼の壮大な音の世界を堪能してみようと思います。

今朝は、4番と8番「千人の交響曲」を聴いています。
決して彼の音の世界に馴染んだわけではありませんが、以前よりは少しは違和感なく聴けるようになりました。


一級のエンタメ~横山秀夫著「看守眼」

2010年08月28日 | 読書三昧


好評のテレビドラマ「臨場」の原作者、横山秀夫氏の「看守眼」を読みました。



2001年から03年にかけて、小説新潮に掲載された短編6編を収容していますが、第一級のエンタメとして楽しく読みました。

この人の本の特徴は、一つは、登場人物が小生らと同じ庶民で、しかも優等生サラリーマンというより、出生の秘密や、家族に問題を抱えた人々とその日常の何気ない暮らしに潜む恐怖を扱っていることです。この本では、特に女性の持つ独特の怖さを扱っているように思いました。

二つには、小説の技法のひとつである「省略」が効果的に使われていることです。極端な「省略」の結果、時として話が飛んでしまう場面もあるのですが、後の謎解きの面白さと読後の余韻を大きくしています。

何か面白い小説をとお考えの向きにお勧めします。


朝散の効用

2010年08月27日 | 田舎暮らし

先日ご紹介した「人生二毛作のすすめ」の著者、外山さんは、地下鉄の定期券を購入していて、毎朝始発電車で移動、皇居周辺を2時間ほど散歩するそうです。

これが彼が87歳の今日においても、現役に劣らぬ活躍を続ける源になっているということでした。

昨夜、前日のゴルフの疲れがあったのか、9時半頃に寝てしまい、今朝は4時頃、目が覚めました。お茶をいれ、本を読んでいると起き出して来た家内が、「散歩に行かない?」と言うので、一緒にでかけました。

大雨の後で空気が澄み、うろこ雲の浮くきれいな秋空が広がっています。朝日を浴びて、木々も建物も輝いています。美しい風景に見とれながら1時間余の散歩を楽しみ帰宅しました。

その後いただいた朝食のなんと美味しかったことか。これを家内は毎日やっていたのだと、少々妬ましくなりました。また、これが外山さんの説く朝の散歩の効用なのかと納得した次第です。

散歩の徒然に切り取ったニセコの初秋の風情をお楽しみ下さい。
朝日を受ける拙宅です。きれいなのは朝日のいたずらです。

ニセコの初秋の空と羊蹄山です。

イタドリのオス花(上向き)とメス花(下向き)です。

春先に、美味しい(タラの)芽を提供してくれる「タラの木」ですが、今は、大きな花をつけています。晩秋にかけてたくさんの小さな実をつけ、子孫の繁栄に備えます。

これは、ご存知の月見草です。この時刻でないときれいなものにお目にかかれません。

 


ニンニンゴルフ

2010年08月26日 | 田舎暮らし

大雨が上がり、お天気が回復したので、隣接する東急GCへでかけてみました。今年2回目のラウンドです。

ただ、予約したのが前日の夕方だったので、午前のブービースタート。
カップルが何組か続いていて、一打うってはしばらく待ちのニンニン(忍々)ゴルフでした。

とは言え、小生らも年寄のカップルで、せいぜい打ったらサットと移動するよう心がけました。

調子はまずまずで、ドライバーを曲げて林に打ち込んだのは1度きりでしたし、ショートホールは、2度ワンオンに成功しました。(上図:素振りシングル)

また、前回、当たりが悪くて気にしていたフェアウエイウッドも、少しゆっくり振るようにしたら、そこそこ当たりが戻って来ました。

とは言え、これでパーオンできるわけでもなく、結局、寄せが必要になるのですが、これが行ったり来たりでした。なかなか思うようには行かないものですね。


示唆に富む~外山滋比古著「人生二毛作のすすめ」

2010年08月25日 | 読書三昧

英文学者で、今年87歳を迎えた外山さんが記した人生訓。
人生90年の昨今、第二の人生を溌剌と生き、全うする極意満載です。

いくつか本書の目次からひろってみると、

 ・まず、自分の足で歩く~ウォーキングは楽しい
 ・1日一度は外に出る
 ・男子厨房へ入るべし~料理は論理思考、調理はエクササイズ 
 ・老いて学べば、死しても朽ちず
 ・まず忘れる~忘却は天の恵み
 ・価値観に味付けする読書
 ・賞味期限の切れた友情は、捨てるか買い替える
 ・淡い交わり、大きな収穫
 ・人事を尽くすのは三割~七割は天の差配
 ・病は気から~自然治癒力を信じる

とまぁ、言われてみればよくわかる事柄ばかりですが、果たして実践できるでしょうか。ご一読をお勧めします。


デジタルイヤイヤ症候群

2010年08月23日 | 音楽三昧

毎日、クラシック音楽を友とする暮らしです。
朝食を済ませ、ラジオの語学講座を聴いた後、午前8時半頃から昼頃までと昼食後の2時間ほど、途切れることなくクラシックを聴いています。

通常、ソースはCDかPCM音楽放送なのですが、ある日突然、LPレコードが聴きたくなります。つまり、日頃聴いている音楽が、いかにも作りもののように感じられ、また、目に見えない音源に苛立ちを覚えるためです。

デジタル音楽は、一度、音楽情報をバラして符号化し、CDなどに記録します。そして、聴く際は、この符号を再構築して音楽に戻します。従って、どんなに優秀な機械を使っても、脱落する情報もあれば、新たに付加される(本来存在しなかった)ものもあります。

通常、これらの要素は気にならないはずなのですが、ある日突然、やはりこれは作られた音ではないのか。聴きたいのは、音楽そのものなのだと思いつめ、しゃにむにLPレコードが聴きたくなるのです。

今回も、昨日からこの発作(?)が始まり、EMIの全集から交響曲と管弦楽を何枚か聴きました。マーラーの交響曲第1番"巨人"やメンデルスゾーンの"真夏の世の夢”などに聴き惚れました。

ただ、このLPを聴くのもいっときのことで、2~3日すると、やれ音域が狭いの、雑音が混じるのと文句を言いつつ、またぞろデジタルに回帰するのは目に見えているのですが。


西武に連勝~日本ハム

2010年08月22日 | ギャラリー

地元の旅行業者が募った日本ハム応援ツアーに便乗して、札幌ドームで対西武戦を観戦しました。

入場して間もなく、「(西武の)ピッチャー涌井」との場内アナウンスに、どよめきが広がりました。球界を代表する好投手相手に、難しい試合になると予想されました。

ところが、3回裏、その涌井投手を打ち崩して、日本ハムが4点を取って先行したので、この分なら勝てるのでは、と応援にも熱が入りました。

その後西武が、4回と6回に2点づつを入れ同点とされましたが、6回裏、中田選手の大きなセンターへの犠牲フライで1点を加え、5対4と勝ち越しました。

1点先行して迎えた9回表、武田(久)投手が、西武の打者3人をピシャリと押さえ、前夜に続き、日本ハムの2連勝となりました。

札幌ドームでの野球観戦は初めてでしたが、はやり球場で見る試合は、選手と観衆の一体感がありいいなと思いました。ただ、日頃の引きこもり仙人には、大勢の人と熱気にひどく疲れました。


勝手カボチャ

2010年08月21日 | 田舎暮らし

トマトの添え木に勝手に這い上がったカボチャは、実を三つも付けました。これは一つ目で、目下、14cmほど。

二つ目は、10cmくらいですが、果たして、このまま大きくなって食べられるまでになるでしょうか。

このカボチャは、もうすこし大きくなると、徐々に白くなります。(どうも、これは間違いで、白くなるのは別の種類のようです) たしか、昨年の晩秋にスーパーで購入したものがとても美味しかったので、種をとって保管しておき、それを春先に蒔いたのです。

産地は茨城だったと思いますが、まだ、時間はあるので、しっかり実って美味しいカボチャに成長して欲しいと思っています。 


ニセコの空が・・・

2010年08月19日 | 田舎暮らし

北の高気圧が張り出して来て、乾いた空気が入ったせいか、カラッとしたニセコの空が戻って来ました。

今朝の気温は15℃ほど。眠気まなこで外に出たら、思わず身震いしてしまいました。

それでも、正午頃には30℃近くまで上がって、日差しも強いので、とても外には出られません。午前中、早くに始めた焚きつけを集める仕事も、早々に済まして室内に逃げ込みました。

このニセコ特有のカラッとしたお天気は、明日一杯は続くようです。


ニセコは間もなく秋です

2010年08月18日 | 田舎暮らし

今朝は寒くて目が覚めました。
朝夕、大分気温が下がり、昨夕は、早くから窓を閉めて回りました。

庭のカサブランカにアゲハチョウがやって来て蜜を吸っています。夏も終わりに近づき、野の花にかぎりがあるのか、一度に、5匹も6匹もやって来ます。

菜園の野菜も、今が成長のピークのようで、先日、トマトの添え木に這い上がったカボチャが実を付け始めました。これで、収穫できるほどに大きくなるでしょうか。

隣のキュウリは、もうおしまいなのですが、まだいくつか巨大キュウリがぶら下がっています。長さが40cm、1本500gくらいありそうです。

ニセコは間もなく、初秋を迎えます。


孫娘の作ったクロスワード

2010年08月17日 | ギャラリー

目下、同居中の孫娘(小6)が、辞書と首っ引きで何やらゴソゴソやっているなと思っていたら、三日ほどして大きなクロスワードパズルが出来上がりました。

たてのカギ、よこのカギとも70余の設問があります。
その中から、いくつか拾ってご紹介してみると・・・

たてのカギ(カッコ内は、その答え)

 1.自分の娘を天皇の妃にして、大きな権力を持った平安時代の人。
  (フジワラノミチナガ)

22.方角のひとつ。地図では上になることが多い。(キタ)

25.弥生時代、卑弥呼が治めた国。(ヤマタイコク)

39.平成のふたつ前の時代。(タイショウ)

71.黒くてかしこい鳥。カァーカァーと鳴く。(カラス)

よこのカギ

 1.日本一高い山。(フジサン)

16.秋に赤紫、ピンク、白などの花をつける一年草。
  別名「秋桜」(コスモス)

36.夜ながめる桜の花。(ヨザクラ)

50.満□□ホームラン。野球でベースのこと。(ルイ)

77.ごはんを食べるときに使います。(ハシ)

おババ(家内)が、これらの設問に答えてマス目を埋め、指定された番号の字句を拾って、最後の答えを綴ってみると、

・アオイソラシロイクモキラキラカガヤクナツヤスミ
 (青い空白い雲、キラキラ輝く夏休み))

となかなか洒落た文章が出来上がりました。
今どきの小6、恐るべし!


南京大虐殺~船戸与一著「灰燼の暦」

2010年08月16日 | 読書三昧

満州国演義第5巻として書き下ろされた850枚(468頁)の大作。

昭和11年の二・二六事件から盧溝橋事件、第二次上海事変を経て、同12年12月の南京陥落までの約2年間、満州、北支及び、上海・南京において発生した武力衝突を縦糸に、敷島四兄弟の生き様を横糸に編まれた日中戦争前期の壮大な物語です。

長男の敷島太郎は、奉天領事館参事官から満州国国務院外交部政務司長へと転出し無為の日を送り、次男の次郎は、特務機関から金で雇われ、抗日分子の掃討を繰り返し、憲兵大尉の(三男)三郎は、満州全土を諜報活動に駆け回ります。天津の漢語新聞の記者となった(四男)四郎は、満州や北支の紛争地で、事実に即した記事を草稿しますが、軍部に不利な記述は、すべて上部によって削除され悩みます。

この間、重大事件が頻発し、その説明に多くを割かざるを得ず、加えて四兄弟の役割が相対的に小さくなった結果、物語それ自体が気薄になり、面白さが半減しています。

ただ、「ゴルゴ13」の作者でもある著者の劇画的描写は、南京大虐殺の取り扱いにおいて威力を発揮し、この歴史的大事件を活写して余りあります。


今年も咲きました~カサブランカ

2010年08月15日 | 田舎暮らし

前線の南下で、北から乾いた空気が入ったのか、爽やかな風が吹き抜けています。

あの蒸し暑さが嘘だったように、今日のニセコは、すがすがしいお天気です。

今年もカサブランカが咲きました。
この夏のお天気を反映してか、例年より背丈が低く、花の数も多くありませんが、それでもこの花の存在感は抜群で、庭全体が華やかに彩られた感じです。

菜園の野菜も、このところの好天で大分持ち直し、キュウリ、ナス、トマト、インゲンなど、毎日、食べきれないほどの収穫が続いています。

一年の内、今頃だけの人間の手になる収穫の喜びです。