今日もニセコは、はっきりしないお天気です。
湿度も高く、鬱陶しいかぎりです。
洞爺湖サミットが終わりました。
地球温暖化対策、原油高騰や食糧危機に対して、実効性のある対策を
示して欲しいと願っていましたが、残念ながら、見るべき方策が示されな
いまま、閉幕となりました。
特に、地球温暖化対策で期待された、長期・中期の削減目標の設定に
ついては、玉虫色の文言を宣言に盛り込んだだけで、その決定を国連の
協議の場に委ねるとして、G8のインシアチヴを放棄してしまいました。
これでは、G8の存在意義そのものを問われるでしょう。この際、G8には
イエローカードを出しておきましょう。
一方、このサミットで、終始ご機嫌で、元気が良かったのがブッシュ大統
領だったとの言います。つまり、「何も決めないという米国の主張を押し
通して凱旋した」と報道されています。
温室ガス排出のチャンピオンである米国が、その立場にふさわしい態度
を示してこそ、まとまる話なのに、こんな誰にでもわかる道理を投げ捨て
て恥じませんでした。
また、立場の異なる中国やインドなどの新興国を引き込んで自らの責任
をあいまいにし、裏では、原発ビジネスの地ならしをするなど、あきれて
物も言えない感じです。
これは、まさにレッドカードものですが、この秋には退場が決まっている
ブッシュ氏のことですから、深追いせず、「ブッシュ後にするさ」と、クール
な対応を見せたEUなど、欧州各国の巻き返しに期待したいところです。
期待が大きかっただけに、小生には後味の悪いサミットでした。
野菜の花や実も、近づいて観察してみると、なかなか面白いものだと
思いました。菜園のキュウリと絹サヤです。