田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

海抜8,800mの喘ぎ

2008年07月21日 | ギャラリー

今日もニセコは、はっきりしない天気でした。
日中は日差しもありましたが、この曇天続きにはまいりました。

昨日、日テレ系で放送された「三浦雄一郎75歳、エベレストに挑む」を
固唾を呑んで見ました。

ベースキャンプから、全ルートに固定されたロープを伝っての登坂に、
当初はゲンナリしましたが、高度を上げるに従って、世界の最高峰の
厳しさが画面を通してひしひしと伝わって来ました。

海抜7,000mを越えると、一気に息苦しくなり、足を一歩踏み出すたびに
ゼイゼイと息継ぎをする姿に、見ているのも苦しくなります。頂上を目前
にした8,200m付近からは、ご子息の豪太氏に高山病の症状が出て、
遂には、父親の雄一郎氏を残してリタイヤとなってしまいました。

高度8,000mの世界では、どれほどの呼吸困難に陥るのか、想像する
ことすらできません。まして、三浦氏は、後期高齢者の75歳です。
その厳しさは察してあまりあると思いました。

しかし、その苦しさに耐えに耐え、遂に頂上を極めます。同氏にとって
は、2度目の世界最高峰への登頂です。

高所における呼吸の困難さについては、小生も若干経験があります。
それは、スイス観光でユングフラウヨッフォ駅(3,454m)に降り立った際、
写真を撮ろうと、カメラを抱えて3~40m、雪面を走ったことがあるので
すが、それだけで息が上がリ、心臓がバクバクしたのを覚えています。
富士登山では、仲間が二人、高山病で倒れてしまいました。

いずれにしても、彼の再度のエベレスト登頂によって、私たち熟年世代
は本当に勇気付けられました。同氏の今後のご活躍を期待したいと思
います。写真は、日テレからお借りしました。