今日もニセコは、はっきりしないお天気です。
気温は少し下がるようですが、湿度が高くまるで梅雨のようです。
地球温暖化防止にG8がどのような結論を出すのか注目されていました
が、終わってみれば、「中国、インドと一緒じゃなきゃイヤ!」と駄々をこ
ねる米国に配慮したあいまいな合意にとどまりました。
皮肉っぽく言えば、霧に包まれた洞爺湖での討議にふさわしい結論と言
えるでしょう。
第一の問題は、「2050年までの50%削減という目標を世界全体の目標
として採択することを求める」として、中国、インドなど、主要経済国の貢
献を強調しつつ、先進国の責任をあいまいにしていることです。
現在の地球温暖化の危機は、主として先進国による温室効果ガスの排
出によるものである以上、先進国、特にG8諸国が、意欲的な削減目標
を掲げ、それを実施に移してこそ、新興国の同意と参加を得ることがで
きます。
しかし、先進諸国の責任をあいまいにしたまま「世界共同責任」を提唱
すれば、かえって、世界的合意形成に混乱を持ち込むことにならないで
しょうか。
第二には、2020年頃までの中期削減目標については、「野心的な国別
総量目標を実施する」としましたが、具体的数値を明示するに至りませ
んでした。つまり、「総論あいまい、各論はさらにあいまい」では、一体、
何のために洞爺湖に集まったのかということになります。
これは、このサミットに期待した私たち多くの市民の期待を裏切る結果
になったと言わざるを得ないでしょう。
敷地の片隅に、ことしもジキタリスが咲き始めました。ジキタリスは、
ラテン語で「指」のことで、学名は、「キツネノテブクロ」だそうです。