先日、散歩から帰ってラジオを点けたらバッハの「シャコンヌ」が流れてきました。
“皆川達夫先生を偲んで“NHKラジオ「音楽の泉」への最後の出演の再放送でした。
最後の放送を聴き逃していたので、貴重な「お別れの言葉」を聴くことができ感激しました。
でも、まさか翌月に亡くなるとは……
番組進行は後任として解説者に就任した奥田義道氏が務め、曲目はオールバッハで皆川先生の最終回に相応しい内容でした。
子供の頃から、あの懐かしいテ一マ曲とともに慣れ親しんできた音楽番組で、初代司会者「堀内敬三」~二代目「村田武雄」~三代目「皆川達夫」と繋いで、易しい解説でクラシック音楽を身近なものにしてくれました。
シュ一ベルトの「楽興の時」に載せて、如何にも端正な皆川先生らしく、淡々と30年以上の長きにわたり解説して頂いたあの声がもう聞けないと思うと、改めて寂しさが募ります。