吹奏楽をやっていた中高生の頃から、ずっと憧れ続けてきた古関裕而先生をモデルにした NHKテレビ小説『エ一ル!』が遂に始まりました。
戦後の激動の中で日本人の心に寄り添い、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、数々の曲を生み出した作曲家とその妻の物語です。
東京オリンピックは自分が高3の秋でした。開会式のビデオを見るたびに今でも鳥肌が立ち涙が出ます。敗戦後わずか10数年でオリンピック開催を世界から許され、あの日、先生のオリンピックマーチに合わせて各国選手団が整然と入場行進を行い、貴賓席前に差し掛かると天皇陛下に向かって一斉に敬礼し帽子を取って胸に拝謁したり、笑顔でハンカチや日の丸の小旗を振ったりと、各国選手団が思い思いのパフォーマンスで敬意を表してくれた光景は一生忘れません。戦後日本の復興、そして国際平和と友好親善を旨とする日本再生の在り方が世界から評価され認められた瞬間であり胸が熱くなるのです。
このオリンピックマ一チは明るく軽快で、かつ華やかで品が良く、世界に数多あるマーチにはない “和の趣” が秘められた珠玉の名曲であると確信しております。
もし来年オリンピックが開かれたら、是非このマ一チで行進して欲しいものです。これに勝る曲は何処にも見当たりません。
♫ 古関裕而「オリンピック マーチ」(映画「東京オリンピック」から抜粋)
マーチや軍歌、演歌、テーマ曲など、戦後の様々な場面で私たちに寄り添い勇気づけてきた数々の「応援歌(エール!)」まさに国民的作曲と言われる所以です。
♫ 古関裕而「名曲集」(先生の主な代表曲を集めてみました)
いつか、どこかで聞いたことのある “あの歌” “この歌” ……あぁ、これも先生の曲だったのか~
①「今週の明星のテーマ曲」 ②「イヨマンテの夜」 ③「黒百合の花」 ④「フランチェスカの鐘」 ⑤「長崎の鐘」 ⑥「君の名は」 ⑦「モスラの歌」 ⑧「夕月」 ⑨「昼の憩いのテーマ曲」 ⑩「鐘が鳴る丘」 ⑪「憧れの郵便馬車」 ⑫「高原列車は行く」 ⑬「スポーツショー行進曲」 ⑭「栄冠は君に輝く」 ⑮「六甲おろし」 ⑯「オリンピックマーチ」 ⑰「暁に祈る」 ⑱「若鷲の歌」 ⑲「露営の歌」
これ、ぜ~んぶ先生の曲なんです。