カーリングの日本選手権が、ロコ・ソラーレのフランチャイズである北見市「アドヴィックスカーリングホール」で開かれます。
ロコ・ソラーレをはじめ、前回の日本選手権王者で五輪代表の座をロコ・ソラーレと争ったフォルティウスや、2019年の日本選手権でロコ・ソラーレを破って優勝した中部電力、2018年日本選手権王者の富士急ら “女子4強” と呼ばれるチームを中心に、激しい戦いが繰り広げられることが予想されます。
この大会の模様はNHK BS1で生中継されるので、コロナ禍で外出を控えている身としてはとても有難いことです。
平昌で銅、北京で銀と連続でメダルを獲得したロコ・ソラーレでさえ、昨年はフォルティウスに敗れて日本一を逃しており、国際大会でメダルを取るよりも日本選手権を制する方が難しいと言われるくらい日本女子のレベルは高く、どのチームも侮れません。
その中でも、女王ロコ・ソラーレに立ちはだかる筆頭はフォルティウスか?
昨年は日本選手権王者として世界選手権に出場しながらも、北京五輪への出場権枠を日本に持ち帰れなかった末、ロコ・ソラーレとの日本代表決定戦では2連勝で王手をかけながら、まさかの3連敗で北京出場権を逃した悔しさがある。
加えて北海道銀行からスポンサー契約を打ち切られ、クラブチームとして再出発した苦難の経緯があるので、ロコ・ソラーレには決死の覚悟で挑んでくることは間違いないでしょう。
両チームによる激突は 5/25で、この大会の一番の見どころになりそうです。
◆カーリング史上永遠に残る劇的な代表決定戦
このほか、先の世界選手権ではスキップの北澤育恵以外のメンバーを固定せず、フィフスの松村千秋をセカンドとサードにローテーションを組み、若手の鈴木みのりを含めた複数パターンのメンバー構成で世界の強豪に挑んで6勝を挙げた中部電力、3度の五輪出場経験を持つ船山弓枝らのベテランを放出し若手メンバーに切り替えてチームを一新した北海道銀行、小穴桃里の第一子妊娠によりチーム最年少21歳の小谷有がサードでスキップを務める富士急など4強の他チームはメンバー構成や戦い方にも進化が見られます。
対するロコ・ソラ一レはレギュラー陣は変らないが、本橋麻里に代わってリザーブとして縁の下からチームを支える43歳の石崎琴美の存在感が大きく、チームの精神的支柱として抜群の安定感を誇り、年下のメンバーたちから「ことみちゃん、ことみちゃん」と慕われ、「ことみちゃんがいるから安心して戦える」と言って憚らない。
ロコ・ソラーレとしては、今大会が北京五輪銀メダルの凱旋試合として注目されるが、地元市民の前でいいところを見せようなどと変に気負わなければ日本一奪還も夢ではないでしょう
◆北京五輪での奇跡的な準決勝進出