一昨日のNHKBSプレミアムは、英国ロイヤル・バレエ「ロメオとジュリエット」でした。
格式と伝統を重んじる英国ロイヤル・バレエ団において、日本人がプリンシパルを務めることがどれだけ大変なことか、凡人の自分には想像を絶するものがあります。
シェイクスピア による不朽の名作をロイヤル・オペラハウスで、指揮コーエン・ケッセルスが率いる英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団により奏でられるプロコフィエフの名曲に乗せて、舞台上のダンサー全員が、まるで台詞が聞こえてくるような表現力で魅せるロイヤル・バレエ団。
そんな中で日本人でしか表すことの出来ない繊細さと情感豊かな表現力を併せ持つ「高田茜&平野亮一」の日本人プリンシパルのペアによって上演されるという、これ以上贅沢のない最高の舞台を心行くまで堪能させて頂きました。
昨年、高田茜がオデット&オディールの一人二役を演じて喝采を浴びた『白鳥の湖』も記憶に新しいところです。
白鳥に姿を変えられ悲しみに暮れるオデット姫と、余裕たっぷりに王子を誘惑する黒鳥オディール。
どこまでも美しすぎるチャイコフスキーの名曲に乗せ、実に見事な二役の演じ分けでした。