平年より早く流行り出したインフルエンザが、年末年始の連休により一旦沈は静化したかに見えましたが、仕事始めを境に再び勢いを取り戻し、新学期や雪祭りなど人々の交流・接触が増えるのを契機に感染の拡大が懸念されます。
最大の感染防衛策は外出を控え人ごみを避けることに尽きますが、生きていくためには一定程度は避けられません。年末の定期受診では"長期旅行"と言い訳して3か月分の薬を処方してもらいましたが、受診予定の3月下旬までには収束しているでしょうか?
昨年、爆発的に売れたインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」ですが、従来型の「タミフル」等がウイルスの体外放出を防ぐ仕組みなのに対して、ゾフルーザは体内でのウィルス増殖自体を防ぐ仕組みになっており、かつ1回の服用で済むという即効性と使い勝手の良さが受けている。ただ、専門家の間では『耐性ウイルスへ変異を促しているのではないか?』との指摘もあり心配されます。
インフルエンザ治療薬が医薬品としての最大ヒット商品と言われる中で、もしこれによりウィルスが耐性菌へ変異を繰り返しているとするなら、メーカーの莫大な新薬開発予算と保険診療による医療費の浪費を考えると、人間とウィルスの “ イタチごっこ ” に見えてしまい、何と愚かなことかと思ってしまいます。
もう一つの心配は、新型コロナウイルスの肺炎患者が日本国内で初めて確認され、武漢では3人目の死亡が出たことである。中国ではもうすぐ春節を迎え30億人の民族大移動が始まり、日本にも70万人規模の旅行客が押し寄せると言われています。
本当に危ないのは武漢市だけなのか?「SARS」や「MERS」のように手遅れになってからでは遅すぎる。中国政府は二度と隠すことなく速やかに正確な情報を発信して欲しい。
そんな国のトップが4月に国賓としてやって来るし、7月のオリンピックでは世界中から1,000万人規模の選手・スタッフが来日すると言われています。ただただ、オリンピック観戦が “オリンピック感染” にならないよう祈るばかりです。