今回の住宅売買において「光穂」の “穂” の字が問題となりました。
売買契約書にサインする際に常用漢字の「穂」の字を書いたところ、業者から「穗」でないかと言われたので、法務局で名義人更新の際に確かめてみました。
【解ったこと】
① 戸籍上は旧字体から常用漢字に届け出るだけで簡単に行える。ただし、一旦変更すると元には戻せない。
② 戸籍を常用漢字にに変更すると住民票なども自動的に常用漢字に変更される。
③ 仮に戸籍や住民票が旧字体で常用字体と異なっていても、旧字体と常用漢字は同一文字として扱われるので特に支障はない。
それにしても、漢字の起源や由来には実に奥深いものがあることを改め気付かされる機会となりました。
「穂」の字は、会意兼形声文字である(禾+恵)。
「穂の先が茎の先端に垂れかかる穀物」の象形(「稲」の意味)と「糸巻きの象形と心臓の象形」(「いちずな心を傾ける・めぐみ(幸福・利益をもたらすもの)」の意味から、穀物のめぐみを意味し、そこから「ほ(穀物の茎の実がつく部分)」を意味する「穂」という漢字が成り立った由。
親はそこまで考えて命名したのだろうか!?