おしゃべり花ガーデンと手作り三昧

カリフォルニアで、季節ごとのお花を育てながら、手作りも楽しんでいます。

長崎の教会

2019年10月06日 | 旅行
長崎で見たかったのが古い教会です。

まず浦上天主堂

坂道の上にあったので、上手に写真が撮れませんでした。大きい~



この教会は残念ながら世界遺産ではありません。 1959年(昭和34年)再建されたものだからです。
最初の浦上天主堂が建設されたのは、1914年(大正3年)ですが、ご存じのとおり原爆投下によって外壁の一部を残して破壊されました。
その後、建てられたのが今日に残る比較的新しい会堂です。 

最初の会堂完成の翌年に15人の潜伏キリシタンが会堂を訪ねて、世界宗教史における奇跡「信徒発見」が起こりました。禁止令から約250年あまり後のことです。(資料より)



わたしが行った時は、信徒さんのお葬式が行われていました。観光名所としてではなく、今も教会として機能してたくさんの信徒さんによって守られているのだと感じました。

少しだけ中を見せてもらったのですが、ステンドグラスからの光がきれいでした。

中の様子は、お届けできませんが、正面玄関の脇にこんな像がありました。




因みに原爆投下以前の教会堂はこちら。



さらに豪華ですね。東洋一だったそうです。



もう一つは、ご存じ大浦天主堂です。



1845年から着工、20年の歳月を費やし1865年にできあがりました。
天主堂内部は本格的なリブ・ヴォールト天井で、わが国最初期の洋風建築として、1933年に国宝に指定、戦後1953年に再指定されました。フューレ神父とプティジャン神父が設計をし、日本人大工によって建設されました。
日本に現存するキリスト教建築物としては最古のもので、正式名は日本二十六聖殉教者天主堂。その名のとおり日本二十六聖人に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建てられています。
1953年(昭和28年)国宝に指定された。2018年(平成30年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)登録が決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する文化財の1つになりました。(資料より)



日本二十六聖人記念館



小さい子が三人います。



豊臣秀吉がバテレン追放令を出し、長崎と浦上を没収します。宣教師は追放され、教会は破壊されていきました。1596年には京都で捕らえられた宣教師や日本人信徒26人が長崎まで送られ、西坂の丘で十字架にかけられるという事件が起こりました。

この26人の中にはルドビコ茨木というまだ12歳の少年がいました。処刑を前にした幼い彼を助けようと思った役人が「ここで信仰を捨てなさい。命は助けるから。」と説得します。しかしルドビコ茨木は信仰を捨てると天国に行けなくなるとこれを拒みます。それどころか「わたしの十字架はどれ?」と小さな自分の背丈にあわせて用意されていた十字架のもとに走り寄り、「パライソ(天国)、イエス、マリア」といって喜びを表現したと伝えられています。彼らは四千人あまりの群衆が見守る中、両脇を槍で刺し突かれて殉教しました。(資料より)

これらのことは、歴史の教科書で習いました。でもその後どうなったかは習いませんでした。実は、この処刑の後、キリシタンが増えたそうです。それでキリシタンへの迫害がさらに強くなり、加えてたくさんの寺院が建てられたそうです。


以前は、遠い昔の無関係な話でしたが、今は親しみを持って聞ける信仰の話です。


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2 コメント

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悲しい歴史があるのですね (ふらフラガール)
2019-10-06 11:49:04
浦上天主堂は、おしゃべり花さんの写真から、美しさと荘厳さを感じます。原爆の被害に遭った天主堂を見て、当時の人たちは、尚一層、嘆き悲しんだことでしょうね。そこから、立ち直っていった人たちの逞しさに頭が下がるばかりです。観光名所だけでなく、現役で機能しているとの事。ホント、それは素晴らしい事で、大切にされている証拠ですね。
ところで、12歳の少年が死を選んだことには、大きな悲しみを覚えました。小さい頃から、信仰を捨てると天国に行けなくなる、天国は素晴らしい所だよと教えられてきたのでしょうね。心から、その教えを信じられたのが、私としては、羨ましくもあり、怖くもあります。もし、その時、少年が命欲しさに信仰を捨てたとしても、それは、形だけで、一生、少年を苦しめたに違いありません。迷わず、死を選んでしまうというのは、ただただ、切ないというしかありません。また、いつの時代も、宗教と権力は、切っても切れない関係を持っていることに憤懣を覚えます。
今回、この地を選んだおしゃべり花さんの気持ちが伝わってきます。奇跡的に授かったこの命を、より一層大切にするためにも、見ておきたい建造物だと思いました。
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Re:悲しい歴史があるのですね (ふらフラガール) (おしゃべり花 )
2019-10-09 15:57:02
丁寧なコメントをありがとうございます。
浦上天主堂も大浦天主堂も長い年月を費やして建てられています。両方とも丘の上です。資材を持ってのぼって作業をしたこと、ドームのように高い天井は、日本の大工さんは見たこともないから、どんな思いで建築をしたのでしょう。また原爆で壊された浦上天主堂とそこで亡くなった多くの信徒の方々のこと、復興に立ちあがった人々、一つ一つ物語があり、聞いておきたい話です。長崎はもう一度行ってみたい街です。
それからクリスチャンの歴史には、多くの迫害があったようです。「ベンハー」という映画にもありましたが、ヨーロッパでもひどい迫害に遭いました。あんなひどい仕打ちを受けるのは、権力者にとって脅威だったからかもしれません。自由に信仰を持つことができる時代に生きたわたしにとっては、キリスト教幼稚園に好印象がありますし、教会での結婚式に憧れました。持つイメージによって、脅威だったり憧れだったりするのかもしれません。キリスト教は静ではなくて動のような能動的なイメージがあります。良いイメージであれ悪いイメージであれ、ただ遠くから見て思い込みで判断をするのではなく、聖書の言葉に触れてみてください。
そして長崎にも行ってみてください。
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